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公開番号2025016143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119220
出願日2023-07-21
発明の名称電子制御装置、電子制御装置の制御方法
出願人日立Astemo株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類G06F 9/445 20180101AFI20250124BHJP(計算;計数)
要約【課題】費用及び開発期間の増加を抑えつつ、ROM資産超過を抑える電子制御装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】制御装置であるエンジンコントロールユニット9は、予め圧縮処理したプログラムを保存する圧縮制御プログラム領域を有するROM202と、前記予め圧縮処理したプログラムを解凍する展開用RAM領域を有するRAM203と、車両の状態または動作タイミングに関する入力情報を取り込み、当該入力情報に基づいて前記予め圧縮処理したプログラムの使用の要否を判定するCPU201と、備える。前記CPUは、前記予め圧縮処理したプログラムの使用が必要と判定した場合、前記圧縮制御プログラム領域から前記予め圧縮処理したプログラムを読み出して前記展開用RAM領域に解凍し、当該解凍した前記予め圧縮処理したプログラムを実行することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
予め圧縮処理したプログラムを保存する圧縮制御プログラム領域を有するROMと、
前記予め圧縮処理したプログラムを解凍する展開用RAM領域を有するRAMと、
車両の状態または動作タイミングに関する入力情報を取り込み、当該入力情報に基づいて前記予め圧縮処理したプログラムの使用の要否を判定するCPUと、備え、
前記CPUは、前記予め圧縮処理したプログラムの使用が必要と判定した場合、前記圧縮制御プログラム領域から前記予め圧縮処理したプログラムを読み出して前記展開用RAM領域に解凍し、当該解凍したプログラムを実行することを特徴とする電子制御装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記予め圧縮処理したプログラムは、前記ROMに記憶された全てのプログラムの平均使用頻度よりも使用頻度の低いプログラムまたは過去のデータに基づいて予め設定した基準使用頻度よりも使用頻度の低いプログラムであることを特徴とする電子制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記車両の状態または動作タイミングは、車両の起動時、車両の停止時、車両のリプログラム時、車両チェック(テスト)モード時、車両の水温または油温の検出温度が所定以上の時、エンジン停止後の所定時間経過時の少なくともいずれか1つであることを特徴とする電子制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記圧縮制御プログラム領域は、前記予め圧縮処理したプログラムを複数有し、
前記CPUは、車両の所定のパラメータについて、前記車両の状態または動作タイミングに応じて前記複数の予め圧縮処理したプログラムから特定のプログラムを選択し、前記展開用RAM領域に解凍することを特徴とする電子制御装置。
【請求項5】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記CPUは、前記予め圧縮処理したプログラムの解凍完了確認後または解凍完了予測時間経過後、前記解凍したプログラムを実行することを特徴とする電子制御装置。
【請求項6】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記CPUは、前記予め圧縮処理したプログラムの解凍完了予測時間経過後であっても前記解凍したプログラムを実行できないとき、エラー情報を前記RAMに記憶することを特徴とする電子制御装置。
【請求項7】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記CPUは、前記解凍したプログラムが実行できないとき、前記RAMに異常として記憶することを特徴とする電子制御装置。
【請求項8】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記CPUは、複数のプログラムの解凍を同時に実行中であって、前記展開用RAM領域の容量が十分でないと判定したとき、予め設定した優先度に応じて一部の解凍処理を保留することを特徴とする電子制御装置。
【請求項9】
以下のステップを含む電子制御装置の制御方法:
(a)車両の状態または動作タイミングに関する情報を取得するステップ、
(b)前記(a)ステップで取得した情報に基づいて、予め圧縮処理したプログラムの使用の要否を判定するステップ、
(c)前記(b)ステップにおいて、前記予め圧縮処理したプログラムの使用が必要と判定した場合、前記予め圧縮処理したプログラムを解凍するステップ、
(d)前記(c)ステップで解凍したプログラムを実行するステップ。
【請求項10】
請求項9に記載の電子制御装置の制御方法であって、
前記予め圧縮処理したプログラムは、全てのプログラムの平均使用頻度よりも使用頻度の低いプログラムまたは過去のデータに基づいて予め設定した基準使用頻度よりも使用頻度の低いプログラムであることを特徴とする電子制御装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置の構成とその制御方法に係り、特に、多機能・高機能な電子制御装置に適用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車の制御がハードウェア中心からソフトウェア中心に移行し、さらに自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)の普及に伴い、車載ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)に搭載されるソフトウェアの重要性が益々高まっている。ソフトウェアが制御の中心となることで、販売後の機能追加が可能になるなど、従来にはなかった新たな価値が生み出される一方で、多機能化・高機能化により電子制御装置におけるプログラムは肥大化している。
【0003】
電子制御装置では、マイコン内部のCPU(Central Processing Unit)にて演算するプログラムをROM(Read Only Memory)に記憶しているが、プログラムの肥大化に伴い、電子制御装置の改良等により限られたROM資産を超過する場合がある。
【0004】
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には、「組み立て機器において少ない容量のメモリで速やかに組み立て機器を立ち上げることを可能とする圧縮プログラム」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-228272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のようなROM資産の超過の対策として、不要制御の見直しや最適化、またはROM資産がより大きいマイコンに置き換えるなどの方法が考えられる。
【0007】
しかしながら、不要制御の見直しや最適化では、制御全体への跳ね返りがあり、費用及び開発期間が膨大になる恐れがある。
【0008】
また、マイコンの置き換えでは、電子制御装置の変更となり、やはり費用及び開発期間が膨大になる可能性がある。
【0009】
上記特許文献1では、上記のような課題は十分に考慮されておらず、改善の余地がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、費用及び開発期間の増加を抑えつつ、ROM資産超過を抑えることが可能な電子制御装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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