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公開番号2025016001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118976
出願日2023-07-21
発明の名称医療情報推定装置及び医療情報推定プログラム
出願人DeSCヘルスケア株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G16H 50/00 20180101AFI20250124BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】全体集団に対する医療情報を推定するための医療情報推定装置を提供する。
【解決手段】全体集団の一部である第1集団の医療に関する第1医療データと、全体集団の一部であり第1集団とは異なる第2集団の医療に関する第2医療データを取得する医療データ取得手段と、指定期間及びアウトカム条件を取得する条件取得手段と、指定期間が第1医療データは存在するが、第2医療データが存在しない特定期間を含む場合、第1医療データ及び第2医療データが存在する期間におけるアウトカム条件に合致する第1集団の統計量と第2集団の統計量との関係性を求め、当該関係性に基づいて特定期間におけるアウトカム条件に合致する第2集団の統計量を推定する推定手段と、を備える医療情報推定装置とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
全体集団の一部である第１集団の医療に関する第１医療データと、前記全体集団の一部であり前記第１集団とは異なる第２集団の医療に関する第２医療データを取得する医療データ取得手段と、
指定期間及びアウトカム条件を取得する条件取得手段と、
前記指定期間が前記第１医療データは存在するが、前記第２医療データが存在しない特定期間を含む場合、前記第１医療データ及び前記第２医療データが存在する期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団の統計量と前記第２集団の統計量との関係性を求め、当該関係性に基づいて前記特定期間における前記アウトカム条件に合致する前記第２集団の統計量を推定する推定手段と、
を備えることを特徴とする医療情報推定装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
請求項１に記載の医療情報推定装置であって、
前記推定手段は、さらに、前記指定期間の少なくとも一部の部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団及び前記第２集団の統計量に基づいて前記部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記全体集団の統計量を推定することを特徴とする医療情報推定装置。
【請求項３】
請求項２に記載の医療情報推定装置であって、
前記全体集団に占める前記第１集団及び前記第２集団の比率に応じて、前記部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団及び前記第２集団の統計量を補正して前記部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記全体集団の統計量を推定することを特徴とする医療情報推定装置。
【請求項４】
請求項１に記載の医療情報推定装置であって、
前記第１医療データ及び前記第２医療データは、病名、処方された薬剤、診療行為の情報を含むレセプトデータであることを特徴とする医療情報推定装置。
【請求項５】
請求項１に記載の医療情報推定装置であって、
前記統計量は、前記アウトカム条件に合致する患者数、件数、使用量又は金額であることを特徴とする医療情報推定装置。
【請求項６】
請求項１～５のいずれか１項に記載の医療情報推定装置であって、
前記全体集団における年齢別の統計量を推定する場合、第１の年齢範囲の推定と第１の年齢範囲とは異なる第２の年齢範囲の推定とにおいて、異なる医療データを使用することを特徴とする医療情報推定装置。
【請求項７】
請求項６に記載の医療情報推定装置であって、
前記全体集団における年齢別の統計量を推定する場合、第１の年齢範囲の推定では前記第１医療データ及び前記第２医療データを使用し、前記第１の年齢範囲とは異なる第２の年齢範囲の推定では前記第１医療データ、前記第２医療データ及び前記全体集団の一部であり前記第１集団及び前記第２集団とは異なる第３集団の医療に関する第３医療データを使用し、前記第１の年齢範囲及び前記第２の年齢範囲とは異なる第３の年齢範囲の推定では前記第３医療データを使用することを特徴とする医療情報推定装置。
【請求項８】
請求項１に記載の医療情報推定装置であって、
前記アウトカム条件が、新しい薬剤又は新しい診療行為を含む場合、前記新しい薬剤又は前記新しい診療行為に代替する薬剤又は診療行為を指定することを特徴とする医療情報推定装置。
【請求項９】
コンピュータを、
全体集団の一部である第１集団の医療に関する第１医療データと、前記全体集団の一部であり前記第１集団とは異なる第２集団の医療に関する第２医療データを取得する医療データ取得手段と、
指定期間及びアウトカム条件を取得する条件取得手段と、
前記指定期間が前記第１医療データは存在するが、前記第２医療データが存在しない特定期間を含む場合、前記第１医療データ及び前記第２医療データが存在する期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団の統計量と前記第２集団の統計量との関係性を求め、当該関係性に基づいて前記特定期間における前記アウトカム条件に合致する前記第２集団の統計量を推定する推定手段と、
して機能させることを特徴とする医療情報推定プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、医療情報推定装置及び医療情報推定プログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
医療機関において診察・投薬・治療等を受けた患者について、保険治療で掛かった費用を保険者（健康保険組合、自治体等）に請求するための診療報酬明細書、いわゆるレセプトデータが作成されている（非特許文献１）。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
https://ja.wikipedia.org/wiki/レセプト
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、診察・薬剤・治療等の需要を調べるために、特定の疾患の患者数を推定する技術が求められている。こうした推定には健康保険組合や各自治体が保有するレセプトデータを元に行うことができる。しかしながら、推定に必要なレセプトデータのすべてが、推定したい時点において利用可能な状態であるとは限らず、レセプトデータが欠落した期間においては正確な推定が困難であるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の１つの態様は、全体集団の一部である第１集団の医療に関する第１医療データと、前記全体集団の一部であり前記第１集団とは異なる第２集団の医療に関する第２医療データを取得する医療データ取得手段と、指定期間及びアウトカム条件を取得する条件取得手段と、前記指定期間が前記第１医療データは存在するが、前記第２医療データが存在しない特定期間を含む場合、前記第１医療データ及び前記第２医療データが存在する期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団の統計量と前記第２集団の統計量との関係性を求め、当該関係性に基づいて前記特定期間における前記アウトカム条件に合致する前記第２集団の統計量を推定する推定手段と、を備えることを特徴とする医療情報推定装置である。
【０００６】
本発明の別の態様は、コンピュータを、全体集団の一部である第１集団の医療に関する第１医療データと、前記全体集団の一部であり前記第１集団とは異なる第２集団の医療に関する第２医療データを取得する医療データ取得手段と、指定期間及びアウトカム条件を取得する条件取得手段と、前記指定期間が前記第１医療データは存在するが、前記第２医療データが存在しない特定期間を含む場合、前記第１医療データ及び前記第２医療データが存在する期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団の統計量と前記第２集団の統計量との関係性を求め、当該関係性に基づいて前記特定期間における前記アウトカム条件に合致する前記第２集団の統計量を推定する推定手段と、して機能させることを特徴とする医療情報推定プログラムである。
【０００７】
ここで、前記推定手段は、さらに、前記指定期間の少なくとも一部の部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団及び前記第２集団の統計量に基づいて前記部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記全体集団の統計量を推定することが好適である。
【０００８】
また、前記全体集団に占める前記第１集団及び前記第２集団の比率に応じて、前記部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記第１集団及び前記第２集団の統計量を補正して前記部分期間における前記アウトカム条件に合致する前記全体集団の統計量を推定することが好適である。
【０００９】
また、前記第１医療データ及び前記第２医療データは、病名、処方された薬剤、診療行為の情報を含むレセプトデータであることが好適である。
【００１０】
また、前記統計量は、前記アウトカム条件に合致する患者数、件数、使用量又は金額であることが好適である。
（【００１１】以降は省略されています）

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