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公開番号2024130455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040186
出願日2023-03-14
発明の名称ヘルスケアシステムおよびその方法
出願人ロゴスサイエンス株式会社
代理人
主分類G16H 50/00 20180101AFI20240920BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】ヘルスケアシステムおよびその方法を提供する。
【解決手段】
対象者のバイタルデータを取得するデバイスと、
制御プログラムとワークを記憶する記憶装置と、
制御プログラムによって、システムの動作を制御する制御部と、
を含むヘルスケア管理システムであって、
前記デバイスからのバイタルデータの異常を検出すると、
前記制御プログラムは、そのバイタルデータの異常が、少なくとも器質性あるいは心因性に基づくかを判断するため、および/またはいずれの心因性の要因によるものか分析するための、アセスメントを対象者に対して行い、バイタルデータの要因を分析することを特徴とするヘルスケアシステム。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
対象者のバイタルデータを取得するデバイスと、
制御プログラムとワークを記憶する記憶装置と、
制御プログラムによって、システムの動作を制御する制御部と、
を含むヘルスケア管理システムであって、
前記デバイスからのバイタルデータの異常を検出すると、
前記制御プログラムは、そのバイタルデータの異常が、少なくとも器質性あるいは心因性に基づくかを判断するため、および/またはいずれの心因性の要因によるものか分析するための、アセスメントを対象者に対して行い、バイタルデータの異常の要因を所定のアルゴリズムまたはAIによって最適化されたアルゴリズムによって分析することを特徴とするヘルスケアシステム。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記デバイスは常駐型のパッシブな測定手段である請求項1のシステム。
【請求項3】
前記デバイスは、心拍、脈拍、歩行速度、活動量、呼吸音、のいずれかのバイタルデータである請求項1のシステム。
【請求項4】
前記デバイスは少なくとも二つのバイタルデータを利用する請求項1のシステム。
【請求項5】
前記バイタルデータの異常の要因を治療または改善するための、心理療法を実施するための治療モジュールを対象者に提供する請求項1のシステム。
【請求項6】
対象者のバイタルデータを取得するデバイスと、
制御プログラムとワークを記憶する記憶装置と、
制御プログラムによって、システムの動作を制御する制御部と、
を含むヘルスケア管理システムにおいて、
前記デバイスがバイタルデータを取得する工程と、
前記バイタルデータの異常を検出する工程と、
前記バイタルデータの異常を検出すると、
前記バイタルデータの異常が、少なくとも器質性あるいは心因性に基づくかを判断する、および/またはいずれの心因性の要因によるものか分析するための、アセスメントを前記対象者に対して行い、バイタルデータの異常の要因を所定のアルゴリズムまたはAIによって最適化されたアルゴリズムによって分析する工程とを含む、ストレス状態の分析方法。
【請求項7】
請求項6の分析方法を含むヘルスケア管理システムであって、
前記要因に対応した、心理療法に基づく治療モジュールを提供する工程が含まれる、メンタルヘルスの改善方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、ヘルスケアシステムおよびその方法、特に、バイタルデータを用いたストレス要因の推定を含むヘルスケアシステムおよびその方法である。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、メンタルヘルス不調者の増加が社会問題となっており、コロナの流行以降、企業において50%を超える従業者がメンタルの不調を感じるまでになっている。また、メンタルの不調による休職者を分析すると、不調を訴えた対象者の多くが、微熱や不眠、体の節々の痛みなどの軽微な身体症状の変化を、自分がメンタルの不調に気付く前の数か月の間に感じていたことが知られている。また、これらの軽微な身体症状の変化、あるいは不調の初期に適切な処置を取ることでメンタルの症状の改善に効果があることが知られている。しかしながら、現在は年に1度のストレスチェックが義務化されているだけで、また、それらのストレスチェックの結果も有効に活用されていないのが現状である。
【0003】
また、近年、歩行速度等のバイタルデータを用いてストレス状態を検出する技術が開発されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6676217号
特開2019-10435号公報
特許第5656723号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、特許文献2および特許文献3では、歩行速度の低下を検出し、ストレス状態であることを検出する技術を開示しているが、歩行速度の低下とメンタルヘルスに関わるストレス状態(例えば、うつ病や不安症等の心因性疾患や心身症によるもの)とは必ずしも一致しておらず、例えば、ケガなどによる器質的要因などによって歩行速度が低下した場合の誤検出する場合がある。また、仮に、精神的なストレスで歩行速度が低下していたとしても、そのストレス要因が何であるかわからないため、適切な対応が行えないなどの問題があった。これらの特許文献では歩行速度を教示しているため、歩行速度についての問題を示したが、他のバイタルデータを用いた場合にも同様に要因の誤認識の可能性があり、その対象者のバイタルデータの異常に対する適切な対応を行うことができなかった。特に、近年多くの治療用アプリが開発されてきているが、治療用アプリの適用の可否を図るにあたり、事前に疾患の要因を適切に判断することが非常に重要であるが、従来は適切に判断することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(請求項1)
対象者のバイタルデータを取得するデバイスと、
制御プログラムとワークを記憶する記憶装置と、
制御プログラムによって、システムの動作を制御する制御部と、
を含むヘルスケア管理システムであって、
前記デバイスからのバイタルデータの異常を検出すると、
前記制御プログラムは、そのバイタルデータの異常が、少なくとも器質性あるいは心因性に基づくかを判断するため、および/またはいずれの心因性の要因によるものか分析するための、アセスメントを対象者に対して行い、バイタルデータの要因を分類することを特徴とするヘルスケアシステム。
(請求項2)
前記デバイスは常駐型のパッシブな測定手段である請求項1のシステム。
(請求項3)
前記デバイスは、心拍、脈拍、歩行速度、活動量、呼吸音、のいずれかのバイタルデータである請求項1のシステム。
(請求項4)
前記デバイスは少なくとも二つのバイタルデータを利用する請求項1のシステム。
(請求項5)
前記バイタルデータの異常の要因を治療または改善するための、心理療法を実施するための治療モジュールを対象者に提供する請求項1のシステム。
(請求項6)
対象者のバイタルデータを取得するデバイスと、
制御プログラムとワークを記憶する記憶装置と、
制御プログラムによって、システムの動作を制御する制御部と、
を含むヘルスケア管理システムにおいて、
前記デバイスがバイタルデータを取得する工程と、
前記バイタルデータの異常を検出する工程と、
前記バイタルデータの異常を検出すると、
前記バイタルデータの異常が、少なくとも器質性あるいは心因性に基づくかを判断する、および/またはいずれの心因性の要因によるものか分析するための、アセスメントを対象者に対して行い、バイタルデータの異常の要因を分析する工程とを含む、ストレス状態の分析方法。
(請求項7)
請求項6の分析方法に、
前記要因に対応した、心理療法に基づく治療モジュールを提供する工程をさらに付加した、メンタルヘルスの改善方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明のヘルスケアシステムによれば、ストレス状態の要因を正確に把握することが可能で、それに基づいた適切な対応を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のシステムを示す概念図である。
本発明のプログラムのフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本発明のヘルスケアシステムの構成)
本発明の一実施形態として、PC、ノートパソコンや、典型的にはスマホやタブレットなどの利用者の情報処理端末にインストールされたプログラムを挙げる。情報処理端末110は、ヘルスケアプログラムを制御する制御装置101、記憶装置102、液晶モニタなどの表示装置103、タッチパネルやキーボードなどの入力装置104、外部ネットワークとの通信用の通信装置105、バイタルデータを測定(または記録)する測定装置106等を備える。また、情報処理端末110とインターネットや無線接続あるいは優先接続などのネットワークであるネット120を介して、腕時計型、イヤホン型、バンド型、身体貼付型などのウェアラブル端末や、トイレなどに設置された血糖値測定装置などの据え置き型測定器である測定装置116を情報処理端末に内蔵された測定装置106に代えて用いても良い。また、本実施例では情報処理端末にプログラムや必要なデータ等を情報処理端末110に収容してスタンドアロンで動作するシステムを例に挙げているが、ネット120を介してサーバ120と接続し、サーバ120と情報処理端末110のそれぞれにプログラムやデータを分散、あるいは、サーバ120にプログラムやデータを集約し、情報処理端末は単なる入出力装置として利用することも可能である。
【0010】
測定装置106の例としてはバイタルデータを測定できるデバイスが利用可能である。バイタルデータの例として以下に歩行速度と心拍数、通話の測定を例に挙げるがこれに限定されるものではなく、体温上昇、皮膚の電気抵抗の変化、血圧変化、血流量変化、睡眠時間、体重、歩数、活動量やその他の当業者に周知の様々なバイタルデータが本発明で利用できることは言うまでもない。また、バイタルデータの測定として、測定装置106は対象者が意識することなく測定可能なバイタルデータ、歩行速度や、対話の分析、トイレ利用時の血糖値測定などのパッシブなデータであると、継続性の観点から特に都合が良い。パッシブなデータは、利用者が持ち歩く情報処理端末や、ウェアラブルデバイス、利用者の行動の動線上に配置されたデバイスで自動的に測定が行われると都合がよい。
(【0011】以降は省略されています)

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