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公開番号2025015850
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024203445,2024501209
出願日2024-11-21,2023-11-30
発明の名称包装材用積層体、包装容器及び包装物品
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 65/40 20060101AFI20250123BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】リサイクル樹脂の含有率を十分に高くしても、衛生性及び品質を向上させることができる包装材用積層体、包装容器及び包装物品を提供すること。
【解決手段】外層基材及びシーラント層を備える包装材用積層体であって、シーラント層が、リサイクル樹脂を含むポリオレフィン樹脂フィルムであり、包装材用積層体中のリサイクル樹脂の含有率が10体積%以上又は10質量%以上であり、リサイクル樹脂がケミカルリサイクル樹脂である、包装材用積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外層基材及びシーラント層を備える包装材用積層体であって、
前記シーラント層が、リサイクル樹脂を含むポリオレフィン樹脂フィルムであり、
前記包装材用積層体中の前記リサイクル樹脂の含有率が10体積%以上又は10質量%以上であり、
前記リサイクル樹脂がケミカルリサイクル樹脂である、包装材用積層体。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記外層基材と前記シーラント層との間に接着層をさらに備え、
前記接着層が、接着剤を用いて形成された接着層であり、
前記接着剤が、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤、又はイソシアネート系接着剤である、請求項1に記載の包装材用積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、包装材用積層体、包装容器及び包装物品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
包装袋等に使用される包装材には、用途に応じてさまざまな特性が求められる。そのため、このようにさまざまな性能を同時に満たすために、包装材は一般に、外層基材及びシーラント層を含む積層体で構成される。
このような包装材用積層体として、従来、例えば内側ライナーを含む第1層、及び、外側シースを含む第2層を含む積層体であって、外側シースが、紙、インク、食品残留物などの汚染物質を含み得るポストコンシューマー樹脂(以下、「PCR」ともいう)で構成される積層体が知られている(例えば下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2022-552096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載の積層体は、PCRが、汚染物質を含むリサイクル樹脂、いわゆるマテリアルリサイクル樹脂である場合にPCRの含有率を高くすると、以下に示す課題を有していた。
すなわち、上記特許文献1に記載の積層体では、不純物、ゲル、凝集物といった異物が表面に現れることがあり、衛生性の点で改善の余地があった。
また、上記特許文献1に記載の積層体では、ポリオレフィン樹脂の熱劣化に伴って発生する臭気成分が検出され、品質の点でも改善の余地があった。
【0005】
本開示は、リサイクル樹脂の含有率を十分に高くしても、衛生性及び品質を向上させることができる包装材用積層体、包装容器及び包装物品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面は、外層基材及びシーラント層を備える包装材用積層体であって、前記シーラント層が、リサイクル樹脂を含むポリオレフィン樹脂フィルムであり、前記包装材用積層体中の前記リサイクル樹脂の含有率が10体積%以上又は10質量%以上であり、前記リサイクル樹脂がケミカルリサイクル樹脂である、包装材用積層体を提供する。
上記包装材用積層体によれば、シーラント層は、包装用積層体を用いて得られる包装容器内に収容される内容物に接するため特に高い衛生性、品質を要求される。これに対し、本開示の包装材用積層体では、シーラント層として用いるポリオレフィン樹脂フィルムのリサイクル樹脂がケミカルリサイクル樹脂であり、ケミカルリサイクル樹脂は、廃棄された樹脂をいったんガス化、油化及び精製されたナフサを経由してモノマー化するプロセス、あるいは解重合によりモノマー化するプロセスなど材料特性に応じて行われるプロセスを経ていったん低分子化したのちに重合させて製造したリサイクル樹脂である。このため、ケミカルリサイクル樹脂は、回収された使用済み包材等の樹脂製品を洗浄、粉砕したのちに加熱溶融させて再原料化した樹脂であるマテリアルリサイクル樹脂に比べて、不純物、ゲル、凝集物といった異物の混入を起こしにくい。また、ケミカルリサイクル樹脂は、マテリアルリサイクル樹脂と異なり、リサイクル工程を経た後は、加熱溶融などの熱処理の影響を受けていないため、熱的劣化が起こりにくい。そのため、包装材用積層体中のリサイクル樹脂の含有率を10体積%以上又は10質量%以上とすることと、衛生性及び品質の向上とを両立させることができる。すなわち、本開示の包装材用積層体は、リサイクル樹脂の含有率を十分に高くしても、衛生性及び品質を向上させることができる。
【0007】
包装材用積層体中のリサイクル樹脂の含有率(使用比率)が高いほど環境負荷を軽減でき、リサイクル樹脂の含有率は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上、特に好ましくは40質量%以上である。ここで、包装材用積層体を包装材にしたあとに質量比率(質量%)の計算が容易でない場合には、リサイクル樹脂の含有率の単位は、膜厚比で算出できるよう「体積%」であってもよい。すなわち積層体全体の膜厚に対するリサイクル樹脂を用いた層の膜厚の比をリサイクル樹脂の含有率(体積%)として用いることができる。なお、包装材の大部分を構成するポリエチレン、ポリプロピレンの密度は0.86~0.97g/cm

程度であり、体積%で規定したリサイクル樹脂の含有率の数値範囲は、概ね質量%で規定した値も満たすこととなる。すなわち、包装材用積層体中のリサイクル樹脂の含有率は、好ましくは20体積%以上、より好ましくは25体積%以上、さらに好ましくは30体積%以上、特に好ましくは40体積%以上である。
【0008】
上記包装材用積層体においては、前記シーラント層の厚さが前記外層基材の厚さより大きく、かつ前記シーラント層に含まれる前記リサイクル樹脂の含有率が20体積%以上又は20質量%以上であってもよい。
上記包装材用積層体においては、包装材用積層体中でシーラント層が占める割合が大きく、シーラント層としてリサイクル樹脂を含むポリオレフィン樹脂フィルムを用いることで容易にリサイクル樹脂の含有率を高めることができる。
【0009】
上記包装材用積層体は、前記外層基材と前記シーラント層との間にさらに中間基材を備えてもよい。
この場合、中間基材によって外層基材が補強されるため、積層体の強度をより向上させることができる。
【0010】
上記包装材用積層体においては、前記リサイクル樹脂がポストコンシューマーリサイクル樹脂(PCR)であってもよい。
PCRは、市場で多くの数量を確保できるため、積層体のコストを低下させることができる。
なお、リサイクル樹脂は、PCRとポストインダストリアルリサイクル樹脂(PIR)を併用したものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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