TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025015796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024202421,2020036394
出願日2024-11-20,2020-03-04
発明の名称粘着剤用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 18/67 20060101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】平均官能基数2.0超のポリオールを原料として用いてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物でありながら、熱安定性が良好で取り扱い性に優れたウレタン(メタ)アクリレート系化合物を提供すること。
【解決手段】平均官能基数2.0超のポリオール(a1)とイソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の反応生成物であり、かつ、下記式(1)を満足することを特徴とするウレタン(メタ)アクリレート系化合物。
式(1)・・・X+0.2≧Z/Y≧X-0.2
ここで、X、Y、Zは下記の通りである。
X:ポリオール(a1)の平均官能基数
Y:ポリオール(a1)の仕込量モル数
Z: イソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の仕込量モル数
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
平均官能基数2.0超6.0以下のポリオール(a1)、イソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の反応生成物であり、かつ、下記式(1)を満足し、APC測定による分散度(Mw/Mn)が、2.0以下であり、
前記ポリオール(a1)がひまし油由来のポリオールであることを特徴とするウレタン(メタ)アクリレート系化合物。
式(1)・・・X+0.2≧Z/Y≧X-0.2
ここで、X、Y、Zは下記のとおりである。
X:ポリオール(a1)の平均官能基数
Y:ポリオール(a1)の仕込量モル数
Z:イソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の仕込量モル数
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記イソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)が、脂環族系多価イソシアネートと脂肪族系水酸基含有(メタ)アクリレートのモノアダクト体であることを特徴とする請求項1に記載のウレタン(メタ)アクリレート系化合物。
【請求項3】
請求項1または2に記載のウレタン(メタ)アクリレート系化合物を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
平均官能基数2.0超6.0以下のポリオール(a1)とイソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)を、下記式(1)の条件下に反応させ、APC測定による分散度(Mw/Mn)が、2.0以下であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物を得ることを含み、
前記ポリオール(a1)がひまし油由来のポリオールであることを特徴とするウレタン(メタ)アクリレート系化合物の製造方法。
式(1)・・・X+0.2≧Z/Y≧X-0.2
ここで、X、Y、Zは下記の通りである。
X:ポリオール(a1)の平均官能基数
Y:ポリオール(a1)の仕込量モル数
Z:イソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の仕込量モル数

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、平均官能基数2.0超のポリオールを原料として用いてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物であり、更に詳しくは、熱安定性が良好で、取り扱い性に優れたウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ポリエステルジオールやポリエーテルジオール等のジオール化合物、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物及びヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を反応させたウレタン(メタ)アクリレート系化合物は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物として知られており、塗料やコーティング剤、接着剤等の用途に使用されている。
【0003】
このようなウレタン(メタ)アクリレート系化合物において、ポリオール成分の原料としては、反応中のゲル化や反応後の保存安定性の点から、平均官能基数2.0以下のポリオールを使用することが多い。
また一方では、平均官能基数2.0超のポリオールを使用して得られるウレタン(メタ)アクリレート系化合物が、耐熱性や硬度等の物性の向上が期待されるものであり、例えば、ひまし油を用いたウレタン(メタ)アクリレート系化合物が提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-26555号公報
特公昭58-5949号公報
特開平1-113478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1~3におけるウレタン(メタ)アクリレート系化合物は、ポリオール成分としてひまし油を用いているものであり、ひまし油の平均官能基数は2.7前後と高く、これにより得られるウレタン(メタ)アクリレート系化合物においては熱安定性に劣るものであった。
【0006】
なお、ひまし油は、リシノレイン酸とグリセリンとのトリエステル化合物を含む油脂であり、トリエステル化合物全体を構成する脂肪酸のうち、リシノレイン酸は約90モル%含有されており、その他は水酸基のないオレイン酸、リノール酸、リノレン酸等が含有されているため、ひまし油の平均官能基数は約2.7となるのである。
【0007】
そこで、本発明はこのような背景下において、平均官能基数2.0超のポリオールを原料として用いてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物でありながら、熱安定性が良好で取り扱い性に優れたウレタン(メタ)アクリレート系化合物及び活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、並びにウレタン(メタ)アクリレート系化合物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
しかるに、本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、平均官能基数2.0超のポリオール(a1)とイソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)を用いてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物であって、ポリオール成分の平均官能基数が2.0超である場合、例えば、ひまし油(精製したものを含む)をポリオール成分として用いる場合、通常、水酸基の平均官能基数が2.7前後であるため、これをそのままイソシアネート基含有(メタ)アクリレートと反応させると、反応途中でゲル化しやすく所望のウレタン(メタ)アクリレート系化合物は得にくかったり、仮に所望のウレタン(メタ)アクリレートが得られたとしても粘度が高く取り扱い性が悪い、もしくは熱安定性が悪かったりと実用的なものではなかったところ、ポリオール(a1)の平均官能基数(X)、ポリオール(a1)の仕込量モル数(Yモル)、イソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の仕込量モル数(Zモル)の関係を最適化することにより、上記目的を解決し、熱安定性が良好で取り扱い性に優れたウレタン(メタ)アクリレート系化合物を得ることができることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
即ち、本発明は、平均官能基数2.0超のポリオール(a1)とイソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の反応生成物であり、かつ下記式(1)を満足することを特徴とするウレタン(メタ)アクリレート系化合物を第1の要旨とするものである。
式(1)・・・X+0.2≧Z/Y≧X-0.2
ここで、X、Y、Zは下記の通りである。
X:ポリオール(a1)の平均官能基数
Y:ポリオール(a1)の仕込量モル数
Z:イソシアネート基含有(メタ)アクリレート(a2)の仕込量モル数
【0010】
更に、本発明は、前記ウレタン(メタ)アクリレート系化合物を含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を第2の要旨とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
東ソー株式会社
射出成形体
14日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
21日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
東ソー株式会社
押出成形体
1日前
三菱ケミカル株式会社
テープ
4か月前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
3か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
7日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
21日前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
8日前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
3か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
3か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
29日前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
4か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
4か月前
オムロン株式会社
電子部品
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
2日前
NOK株式会社
EPDM組成物
2か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
2日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
18日前
花王株式会社
乳化組成物
3か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
8日前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
3か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
2か月前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
3か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
3か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
JNC株式会社
低誘電率樹脂形成用組成物
3か月前
積水フーラー株式会社
硬化性組成物
3か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
2日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
続きを見る