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公開番号2025015521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024116042
出願日2024-07-19
発明の名称対物ワイパー用不織布および対物ワイパー
出願人大和紡績株式会社
代理人個人,個人
主分類A47L 13/16 20060101AFI20250123BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】汚れの捕集性等が高いワイパー等を与える液体含浸用不織布を提供する。
【解決手段】第一繊維層、第二繊維層、および前記第一繊維層と前記第二繊維層との間に位置する中間繊維層とを有し、前記第一繊維層および前記第二繊維層のいずれか一方が、親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維層aであり、前記中間繊維層が親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維層、および/または繊維長20mm以下の短繊維からなる湿式不織布であり、各繊維層が繊維同士の交絡により一体化しており、乾燥状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m2)で除したMD5%伸長時応力指数が0.150以上であるか、および/または湿潤状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m2)で除したMD5%伸長時応力指数が0.050以上である、対物ワイパー用不織布。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第一繊維層、第二繊維層、および前記第一繊維層と前記第二繊維層との間に位置する中間繊維層とを有し、
前記第一繊維層および前記第二繊維層のいずれか一方が、親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維層aであり、
前記中間繊維層が親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維層、および/または繊維長20mm以下の短繊維からなる湿式不織布であり、
各繊維層が繊維同士の交絡により一体化しており、
乾燥状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m

)で除したMD5%伸長時応力指数が0.150以上であるか、および/または不織布100質量部に対し250質量部の水を含浸させた湿潤状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m

)で除したMD5%伸長時応力指数が0.050以上である、
対物ワイパー用不織布。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第一繊維層および前記第二繊維層がともに、前記繊維層aである、請求項1に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項3】
前記中間繊維層が、パルプからなる湿式不織布である、請求項1または2に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項4】
前記繊維層aが合成繊維を0質量%超50質量%以下含む、請求項1または2に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項5】
前記合成繊維が、バイオマス原料を含む合成繊維、生分解性合成繊維、及びリサイクル原料を含む合成繊維から選択される、1種または複数種の合成繊維である、請求項4に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項6】
前記合成繊維の一部または全部が接着性繊維であり、前記繊維層aにおいて繊維同士が前記接着性繊維により接着されている、請求項4に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項7】
乾燥状態の伸び率および/または不織布100質量部に水を250質量部含浸させた湿潤状態の伸び率(%)が、85%以上である、請求項1または2に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項8】
繊維同士の交絡の度合いがより高い高交絡部と、繊維同士の交絡の度合いがより低い低交絡部とを含み、
前記高交絡部と前記低交絡部とは平面視で交互に配置されており、
前記低交絡部の幅が2mm以上50mm以下である、
請求項1に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項9】
前記高交絡部に低密度領域が形成されている、請求項8に記載の対物ワイパー用不織布。
【請求項10】
第一繊維ウェブと第二繊維ウェブとの間に、中間繊維ウェブが配置された積層ウェブを準備すること、
前記積層ウェブを、高圧流体流による交絡処理に付すこと
を含み、
前記第一繊維ウェブおよび前記第二繊維ウェブの一方または両方が、親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維ウェブAであり、
前記中間繊維ウェブが、親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維ウェブ、および/または湿式不織布であり、
前記交絡処理を、前記積層ウェブに噴射する水流の総エネルギーTEが0.11khw/kg/m以上1.20khw/kg/m以下となるように実施する、
乾燥状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m

)で除したMD5%伸長時応力指数が0.150以上であるか、および/または不織布100質量部に250質量部の水を含浸させた湿潤状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m

)で除したMD5%伸長時応力指数が0.050以上である、対物ワイパー用不織布の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、対物ワイパー用不織布および当該不織布を含むワイパーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
不織布の用途の一つとして、物から汚れを拭き取るためのワイパー(対物ワイパー)がある。例えば、特許文献1には、湾曲部を有する繊維を含む不織布ワイパーであって、湾曲部の少なくとも一部が複数個所の屈曲部を有し、複数個所の屈曲部を有する湾曲部が、不織布ワイパーの表面1mm

あたり2個以上存在するワイパーを、が、凹凸がある表面(例えばスクリーン印刷に使用する細かなメッシュ)の拭き取りに適した工業用ワイパーとして使用することが提案されている。また、特許文献2には、少なくとも吸水性繊維を含有した生分解性繊維によって形成された繊維シートに、食品及び/又は食品添加物として認められる化合物からなる清浄用組成物を含有させた繊維シートを、ウェットな状態で拭き取り作業に使用することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-068032号公報
特開2000-102492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
汚れの捕集性等が高い対物ワイパーを与える不織布を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る不織布は、第一繊維層、第二繊維層、および前記第一繊維層と前記第二繊維層との間に位置する中間繊維層とを有し、
前記第一繊維層および前記第二繊維層のいずれか一方が、親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維層aであり、
前記中間繊維層が親水性セルロース繊維を50質量%以上含む繊維層、および/または湿式不織布であり、
乾燥状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m

)で除したMD5%伸長時応力指数が0.150以上であるか、および/または不織布100質量部に対し250質量部の水を含浸させた湿潤状態でのMD方向の5%伸長時応力(N/5cm)を不織布の目付(g/m

)で除したMD5%伸長時応力指数が0.050以上である、
対物ワイパー用不織布である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の不織布を対物ワイパーとして用いたときには、一旦不織布に取り込んだ汚れを脱落させにくく、ワイパーの汚れの捕集性が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(本開示のワイパー用不織布に至った経緯)
対物用ワイパーは、様々な物から様々な汚れを取り除くために用いられ、例えば、床面を清掃するためのワイパーは、ダスト(砂埃)のような細かい汚れとともに、食べ屑や毛髪等、ダストよりも寸法の大きい固形物を同時に取り除くものであり、やや大きな固形物の汚れの捕集性(拭き取った汚れをワイパー内にとどめる性質)が重視される。
【0008】
本発明者らは、寸法のやや大きな固形物汚れを含む各種汚れの捕集性を向上する構成を検討した結果、一つのワイパーで拭き取り対象(例えば、数畳分の床)を擦って清拭する場合、拭き取り動作の初期において、静摩擦的にワイパーに負荷がかかりやすく、そのため縒れや伸びが生じてしまい、初期の捕集性が十分に発揮されないと考えた。一方で、拭き取り動作の中期から後期にかけて、汚れをある程度捕集していった際に、ワイパー内の空隙が減り、汚れで飽和されてしまい、多くの汚れを捕集できないのではとも考えた。さらにまた、清拭作業中に生じるワイパーの縒れや伸びは、繊維間空隙の変形または拡大を生じさせ、それにより、保持されていた汚れが脱落するのではないかと考えた。
【0009】
そこで、本発明者らは、清拭作業中に発生する縒れや伸びと、汚れ捕集性および清拭作業中の汚れの脱落との関係を検討し、縒れや伸びが、ワイパーを構成する不織布のMD方向(機械方向ともいう)の5%伸長時応力と関係すると考えた。そして、MD方向の5%伸長時応力を目付で除したMD5%伸長時応力指数が所定値以上となるように構成した不織布は、汚れ捕集性を向上させ得ることを見出した。また、そのような不織布を、高圧流体流を用いた交絡処理法により製造すると、流体流の噴射によって筋状の凹凸として形成される流体痕がより明瞭となる傾向にあり、その凹凸が、汚れを掻き取る役割をするとともに、汚れを保持して、汚れの捕集性をより向上させると推察された。
【0010】
繊維ウェブに噴射する水流の総エネルギーを調整し、形成した筋状の凹凸は、MD方向に連続しており、凹部が凡そ0.5mm幅、凸部が凡そ1.0mm幅となりやすい。汚れの代表的なものとして、毛髪は一般的に太くても凡そ0.1mmと言われており、前記サイズの凹部に入り込める大きさのため、この凹凸形状が明瞭に有る場合、より汚れ(特に毛髪)を捕集すると期待される。
以下、本開示に係る対物ワイパー用不織布の実施の形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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