TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025015406
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024056401
出願日
2024-03-29
発明の名称
接着剤樹脂組成物、硬化物及び積層体
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
C09J
163/00 20060101AFI20250123BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】
高い柔軟性と、優れた耐衝撃性及び追従性を有し、建材、船舶等の分野に特に適した、無溶剤で使用可能な接着剤樹脂組成物を提供する。
【解決手段】
ポリオール(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリアミン(C)(但し、ポリエーテルポリアミン(E)を除く)との反応生成物である末端にアミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂(D)およびポリエーテルポリアミン(E)を含む硬化剤と、液状エポキシ樹脂(F)を含む主剤とを含有し、かつ、下記(i)~(iii)の全てを満たすことを特徴とする、接着剤樹脂組成物。
(i)接着剤樹脂組成物中に含まれる1級アミノ基を有する有機成分と、2級アミノ基を有する有機成分と、エポキシ基を有する有機成分との合計100質量%中、ポリウレタンウレア樹脂(D)を15~40質量%含む。
(ii)ポリアミン(C)が、数平均分子量300未満である。
(iii)ポリウレタンウレア樹脂(D)中の1級アミノ基と2級アミノ基のモル数の合計が、ポリエーテルポリアミン(E)中の1級アミノ基と2級アミノ基のモル数の合計100モル%に対し、3~40モル%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
末端にアミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂(D)およびポリエーテルポリアミン(E)を含む硬化剤と、液状エポキシ樹脂(F)を含む主剤とを含有し、
末端にアミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂(D)がポリオール(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリアミン(C)(但し、ポリエーテルポリアミン(E)を除く)との反応生成物であり、
かつ、下記(i)~(iii)の全てを満たすことを特徴とする、接着剤樹脂組成物。
(i)接着剤樹脂組成物中に含まれる1級アミノ基を有する有機成分と、2級アミノ基を有する有機成分と、エポキシ基を有する有機成分との合計100質量%中、ポリウレタンウレア樹脂(D)を15~40質量%含む。
(ii)ポリアミン(C)が、数平均分子量300未満である。
(iii)ポリウレタンウレア樹脂(D)中の1級アミノ基と2級アミノ基のモル数の合計が、ポリエーテルポリアミン(E)中の1級アミノ基と2級アミノ基のモル数の合計100モル%に対し、3~40モル%である。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
前記ポリエーテルポリアミン(E)が、数平均分子量300以上である、請求項1に記載の接着剤樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の接着剤樹脂組成物からなる硬化物。
【請求項4】
基材上に、請求項3に記載の硬化物から形成される層を有する積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤樹脂組成物とその硬化物、及び当該硬化物を含む積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、建材や船舶の分野において、信頼性向上や機能化が進められており、アルミニウムやマグネシウム等の軽金属や繊維強化プラスチック材料(以下、FRPと略する)等の使用比率が高まっている。接合方法としては接着剤の利用が増加しており、中でも、2液硬化型エポキシ接着剤は、各種部材に対する接着力や耐久性が高く、又混合後の粘度上昇が緩やかであり作業性にも優れることから、構造用接合剤として広範囲に使用されている。
【0003】
しかしながら、例えば外壁や床材等の接着に使用した場合、接着剤層の厚み方向に高い衝撃が加わると、従来のエポキシ接着剤はその硬さと脆さから、衝撃により簡単に破壊してしまうという課題がある。
【0004】
この様な課題に対し、柔軟性を高めるための成分として、エポキシ基末端のポリブタジエン、ポリウレタン、ポリエステル等の高分子エポキシや、エポキシ基を有するゴム状ポリマー微粒子、アミノ基末端ポリブタジエンやポリアミドアミン等の高分子アミン等が検討されている。(特許文献1~5)
【0005】
しかし一般に、高分子エポキシや高分子アミンを使用すると、架橋状態やその他成分との相溶性のバランスが崩れるため単純な混合では柔軟性や強度が悪化する場合がある。また、ゴム状ポリマー微粒子成分を混合すると、高分子エポキシや高分子アミンと比較して架橋状態や相溶性の調整が容易であるものの、添加量に伴う粘度の増加量が大きく、柔軟性を高めると作業性が低下する課題がある。このため、柔軟性を適切に付与するために、現在も様々な組み合わせが検討されている。
【0006】
ここで特許文献5には、エーテル基を有するジアミンで鎖延長したアミノ基末端のウレタンウレアを耐衝撃性改良剤として用いることで、高い耐衝撃性が得られることが開示されている。しかしながら、接着剤の厚み方向に垂直方向の耐衝撃性は高まるが、接着剤の厚み方向への耐衝撃性は未だ十分ではなく、また、追従性も不足するため、連続した衝撃で劣化するという課題もある。このため、接着剤の厚み方向への耐衝撃性と追従性に優れる接着剤が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-182248号公報
特開2015-063595号公報
特開2017-002130号公報
特開2018-002766号公報
特表2013-521361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、高い接着性と、優れた耐衝撃性及び追従性を有し、また硬化温度による物性の差異が小さい、建材、船舶等の分野に特に適した、無溶剤で使用可能な接着剤樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、以下の態様において、本発明の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明は、末端にアミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂(D)およびポリエーテルポリアミン(E)を含む硬化剤と、液状エポキシ樹脂(F)を含む主剤とを含有し、末端にアミノ基を有するポリウレタンウレア樹脂(D)がポリオール(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリアミン(C)(但し、ポリエーテルポリアミン(E)を除く)との反応生成物であり、かつ、下記(i)~(iii)の全てを満たすことを特徴とする、接着剤樹脂組成物に関する。
(i)接着剤樹脂組成物中に含まれる1級アミノ基を有する有機成分と、2級アミノ基を有する有機成分と、エポキシ基を有する有機成分との合計100質量%中、ポリウレタンウレア樹脂(D)を15~40質量%含む。
(ii)ポリアミン(C)が、数平均分子量300未満である。
(iii)ポリウレタンウレア樹脂(D)中の1級アミノ基と2級アミノ基のモル数の合計が、ポリエーテルポリアミン(E)中の1級アミノ基と2級アミノ基のモル数の合計100モル%に対し、3~40モル%である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ベック株式会社
被覆材
3か月前
ベック株式会社
被覆材
3か月前
ベック株式会社
塗装方法
22日前
ベック株式会社
塗装方法
22日前
ベック株式会社
水性被覆材
2か月前
ベック株式会社
水性下塗材
1か月前
個人
おから由来の天然氷結晶制御剤
2か月前
個人
コンパクトなビニールテープ。
26日前
荒川化学工業株式会社
研磨剤用組成物
3か月前
株式会社村田製作所
接着剤
4日前
個人
ポリウレア樹脂の不燃化方法
2か月前
東亞合成株式会社
粘着シート
25日前
住友ベークライト株式会社
粉体塗料
1か月前
個人
カカオハスク由来の天然氷結晶制御剤
22日前
株式会社キクノ
流動化処理土
2か月前
株式会社大阪ソーダ
撥水撥油性表面処理剤
1か月前
コニシ株式会社
巻物の張設接着方法
2か月前
三菱鉛筆株式会社
筆記板用水性インク組成物
2か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
5日前
三菱鉛筆株式会社
筆記板用水性インク組成物
2か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
1か月前
artience株式会社
ホットメルト接着剤
4日前
株式会社トクヤマ
蓄熱材料およびその製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
2か月前
星光PMC株式会社
水性二液硬化型樹脂組成物
22日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
26日前
日東電工株式会社
粘着シート
18日前
株式会社呉竹
絵具
2か月前
日東電工株式会社
粘着シート
12日前
関西ペイント株式会社
塗膜形成方法及び塗装物品
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型ホットメルト組成物
2か月前
国立大学法人九州大学
土質材料の固化方法
1か月前
積水フーラー株式会社
仮固定用接着剤組成物
2か月前
artience株式会社
粘着剤および粘着シート
18日前
株式会社スリーボンド
嫌気硬化性接着剤および容器
25日前
旭化成株式会社
塗料組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る