TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025015161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118360
出願日2023-07-20
発明の名称キャンバス用素板の取出し装置
出願人川村工業株式会社
代理人個人,弁護士法人柴田・中川法律特許事務所
主分類B65H 75/38 20060101AFI20250123BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 素板ロールを一時的に収容させつつ、必要な長さ分だけを容易に取り出すことができる装置を提供する。
【解決手段】 素板ロールAの軸線を水平横向きとした状態において素板ロールを収容することができる大きさの収容部10と、この収容部に設けられ、素板ロールの表面に当接しつつ素板ロールの軸線を水平横向きに支持する複数の当接型支持部20と、収容部の正面側下部において素板ロールの端縁から素板Bを連続して収容部の外方へ引き出すことができる引出用開口部30と、引出用開口部の適宜位置において素板ロールの軸線方向に平行に懸架され、引き出される連続状の素板に対して引出し方向を規制する規制ローラ50とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
キャンバス用の素板がロール状に巻回されてなる素板ロールを一時的に収容させ、該素板ロールを回転させながら所定長さの素板を引き出すためのキャンバス用素板の取出し装置であって、
前記素板ロールの軸線を水平横向きとした状態において該素板ロールを収容することができる大きさの収容部と、
前記収容部に設けられ、前記素板ロールの表面に当接しつつ該素板ロールの軸線を水平横向きに支持する複数の当接型支持部と、
前記収容部の正面側下部において前記素板ロールの端縁から前記素板を連続して前記収容部の外方へ引き出すことができる引出用開口部と、
前記引出用開口部の適宜位置において前記素板ロールの軸線方向に平行に懸架され、引き出される連続状の素板に対して引出し方向を規制する規制ローラと
を備えることを特徴とするキャンバス用素板の取出し装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記複数の当接型支持部は、いずれも前記素板ロールの軸線方向に懸架される長尺ローラによって構成され、少なくとも該素板ロールの上下および側方に分散して設けられるローラ型支持軸である請求項1に記載のキャンバス用素板の取出し装置。
【請求項3】
前記収容部の底部には、前記素板ロールが収容される状態において、少なくとも2本のローラ型支持軸が該素板ロールの表面に当接する底部側支持軸が設けられている請求項2に記載のキャンバス用素板の取出し装置。
【請求項4】
前記収容部の正面側には、前記引出用開口部の上方において該収容部内に前記素板ロールを挿入するための挿入用開口部が設けられるものであり、
前記複数のローラ型支持軸のうち、前記収容部の正面側において前記素板ロールに当接する正面側支持軸、および、前記収容部の上部側において前記素板ロールに当接する上部側支持軸は、それぞれ高さ方向の設置位置を変更可能に設けられるものである
請求項3に記載のキャンバス用素板の取出し装置。
【請求項5】
前記正面側支持軸は、前記素板ロールの挿入時に下降させた状態に維持されるものであって、下降した状態の該正面側支持軸は、前記規制ローラよりも高位、かつ、素板ロールの底部側に当接する底部側支持軸よりも高位において、前記底部側支持軸に該素板ロールを当接させるように誘導するものであり、
前記上部側支持軸は、前記素板ロールの挿入時に上昇させた状態に維持されるものであって、上昇した状態の該上部側支持軸は、下降させた前記正面側支持軸に該素板ロールが当接した状態で該素板ロールの表面から十分に離間させることができるものである請求項4に記載のキャンバス用素板の取出し装置。
【請求項6】
前記上部側支持軸は、下向きに付勢する付勢手段が設けられ、前記素板ロールに当接する状態において該素板ロールを上方から付勢可能に設けられるとともに、該付勢手段による付勢力に抗して上昇可能とするものである請求項5に記載のキャンバス用素板の取出し装置。
【請求項7】
前記収容部を構成する各壁面のうち、正面側に配置される正面部は、矩形の板材の各端縁部を折曲させ、該収容部の内側に向かって開口する有底浅筒状に形成され、この有底浅筒の内部において素線先端の一時的な保持を可能とする請求項1~5のいずれかに記載のキャンバス用素板の取出し装置。
【請求項8】
前記取出用開口部の両側には、適宜面積を有し、前記素線の延出方向に突設する板状の保護部材が設けられている請求項1~5のいずれかに記載のキャンバス用素板の取出し装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダクト用の継手として使用されるキャンバスの作製時において、ロール状に巻回されているキャンバス用素板を容易に取出すための装置に関し、特に素板ロールを一時的に収容させておき、この素板ロールを回転させながら素板を端縁側から引き出すことができる装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
空調設備や排煙設備などに使用されるダクトは、当該設備を構成する駆動部(送風駆動部等)の稼動により発生する振動を吸収するためにキャンバスと呼ばれる不燃性耐火布による継手(キャンバス継手)が使用されている。キャンバス継手は、キャンバスによって筒状(円筒または角筒)に形成された両端にフランジ部が取り付けられたものであり、フランジ部を使用してダクト間またはダクトと送風機等とが接続されるものである。一般には、キャンバスを使用した継手のことを「キャンバス継手」と称するが、最近ではフランジ部の有無にかかわらず、筒状に形成されたものを単に「キャンバス」と称している。ここでは、フランジ部の有無を厳密に区分せず、筒状に形成されるものをキャンバスと称し、そのキャンバスに供される素材を素板と称することとする。
【0003】
一般的に、キャンバスを作製する場合は、キャンバス用素板を所定の面積に裁断し、適宜湾曲または折曲することにより筒状に加工するものであるが、その素板は、連続する長尺な状態として製造されるものである。その連続する長尺な素板は、通常はロール状とされ、ロール幅が継手の長さ対応するため、ロール幅の異なる数種類の素板が同程度のロール径に巻回された状態で販売されている。キャンバスの加工を行う業者は、ロール状となった素板ロールを回転させながら(巻き解しながら)最外周の素板から順次使用していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公平05-26427号公報
特開2018-66508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
キャンバス用の素板に関しては、キャンバスの両側に接続するフランジを形成したもの(特許文献1参照)があり、キャンバスに関しては、キャンバス用の素板を波状に折り曲げる構成としたもの(特許文献2参照)があった。前記の特許文献1および2には、それぞれキャンバスの製造方法に関しても開示がされている。
【0006】
しかしながら、これらの先行技術は、長尺な素板を適宜長さに裁断(切断)した後における加工について開発されたものであり、長尺な素板がロール状態なっている素板ロールを適宜な長さ分だけ使用する際の作業効率については何ら関与されたものではなかった。そのため、実際に加工する者としては、必要なロール幅の素板ロールを選択し、少しずつロールを回転(巻き解き)させながら、必要な長さを取り出し、切断して使用していた。
【0007】
また、近時は、プレハブ型の素板が開発され、このプレハブ型素板は、ガラス繊維その他の無機系繊維等によって構成された本体クロスの両側に、フランジ構成用の亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板(登録商標)などの縁材が予め接続されたものが使用されており、素板ロール全体は概ね580mm程度の外径で、幅が大きくても300mm程度、巻き厚は50mm程度としても、全重量は20kg程度またはそれ以上となる。この重量は、極端な大重量ではないとしても決して軽量ではなかった。また、加工すべき継手の長さ寸法に応じてロール幅が異なるため、その種類も複数存在する、ものである。そのため、必要なキャンバスの製造ごとに適宜素板を選択しなければならず、その移動および取出しのための作業が煩瑣であるうえ、その移動および取出し作業は容易なものではなかった。
【0008】
本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、素板ロールを一時的に収容させつつ、必要な長さ分だけを容易に取り出すことができる装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明は、キャンバス用の素板がロール状に巻回されてなる素板ロールを一時的に収容させ、該素板ロールを回転させながら所定長さの素板を引き出すためのキャンバス用素板の取出し装置であって、前記素板ロールの軸線を水平横向きとした状態において該素板ロールを収容することができる大きさの収容部と、前記収容部に設けられ、前記素板ロールの表面に当接しつつ該素板ロールの軸線を水平横向きに支持する複数の当接型支持部と、前記収容部の正面側下部において前記素板ロールの端縁から前記素板を連続して前記収容部の外方へ引き出すことができる引出用開口部と、前記引出用開口部の適宜位置において前記素板ロールの軸線方向に平行に懸架され、引き出される連続状の素板に対して引出し方向を規制する規制ローラとを備えることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、素板ロールは、収容部内において軸線を水平横向きに収容されることとなり、素板ロールの端部を下部から引き出すようにして素板を順次取り出すことができる。素板の引き出しに際し、素板ロールに巻回される素板は、巻回状態であったことによって生じている巻き癖(僅かに湾曲した状態の変形状態)が残留するものであるが、規制ローラによって延出方向が強制されるため、反対向きに反らされるように引き出されることとなり、上記巻き癖を解消させることができる。また、このとき、素板ロールの端部を下部から引き出すことにより、素板ロールの重量による反力が作用し、素板ロールの収容位置の移動(とも連れ)を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

川村工業株式会社
キャンバス用素板の取出し装置
11日前
個人
4か月前
個人
ゴミ箱
3か月前
個人
包装体
4か月前
個人
収納用具
8か月前
個人
物品収納具
7か月前
個人
容器
24日前
個人
パウチ補助具
3か月前
個人
折り畳み水槽
4か月前
個人
ダンボール宝箱
4か月前
個人
閉塞装置
1か月前
個人
掃除楽々ゴミ箱
9か月前
個人
圧縮収納袋
4か月前
株式会社和気
包装用箱
11日前
個人
ゴミ処理機
18日前
個人
包装箱
1か月前
積水樹脂株式会社
接着剤
8か月前
個人
粘着テープ切断装置
6か月前
株式会社イシダ
包装装置
4か月前
三甲株式会社
蓋体
26日前
積水樹脂株式会社
接着剤
3か月前
株式会社新弘
容器
3か月前
三甲株式会社
容器
6か月前
個人
チャック付き保存袋
9か月前
個人
塗料容器用蓋
4か月前
個人
粘着テープ剥がし具
9か月前
個人
粘着テープ剥がし具
5か月前
三甲株式会社
容器
7か月前
株式会社イシダ
箱詰装置
6か月前
株式会社新弘
容器
3か月前
個人
ゴミ箱用ゴミ袋保持具
3か月前
日東精工株式会社
供給装置
24日前
個人
蓋付結束バンド
5か月前
三菱製紙株式会社
包装用紙
5か月前
三甲株式会社
トレー
8か月前
日東精工株式会社
検査装置
7か月前
続きを見る