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公開番号
2025013955
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-28
出願番号
2024187251,2022176924
出願日
2024-10-24,2018-11-05
発明の名称
冷間圧延熱処理鋼板及びその製造方法
出願人
アルセロールミタル
代理人
弁理士法人川口國際特許事務所
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250121BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】自動車用鋼板としての使用に適した冷間圧延熱処理鋼板を得る。
【解決手段】重量パーセントで表した以下の元素、0.10%≦炭素≦0.5%、1%≦マンガン≦3.4%、0.5%≦ケイ素≦2.5%、0.03%≦アルミニウム≦1.5%、硫黄≦0.003%、0.002%≦リン≦0.02%、窒素≦0.01%を含み、任意の元素として、クロム、モリブデン、ニオブ、チタン、銅、ニッケル、カルシウム、バナジウム、ホウ素、セリウム、マグネシウム、ジルコニウムのうち1つ以上を含み得る組成を有し、残余組成が、鉄と不可避不純物とから構成されており、微細組織が、面積分率で、10~30%の残留オーステナイト、5~50%の焼鈍ベイナイト、10~40%のベイナイト、1%~20%の焼入れマルテンサイト及び30%未満の焼戻しマルテンサイトを含み、ベイナイトと残留オーステナイトとの合計量が30%以上である、冷間圧延熱処理鋼板。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
冷間圧延熱処理鋼板であって、重量パーセントで表した以下の元素:
0.10%≦炭素≦0.5%
1%≦マンガン≦3.4%
0.5%≦ケイ素≦2.5%
0.03%≦アルミニウム≦1.5%
硫黄≦0.003%
0.002%≦リン≦0.02%
窒素≦0.01%
を含み、以下の任意の元素:
0.05%≦クロム≦1%
0.001%≦モリブデン≦0.5%
0.001%≦ニオブ≦0.1%
0.001%≦チタン≦0.1%
0.01%≦銅≦2%
0.01%≦ニッケル≦3%
0.0001%≦カルシウム≦0.005%
バナジウム≦0.1%
ホウ素≦0.003%
セリウム≦0.1%
マグネシウム≦0.010%
ジルコニウム≦0.010%
を1つ以上含み得る組成を有し、残余組成が、鉄と処理によって生じた不可避不純物とから構成されており、前記圧延鋼板の微細組織が、面積分率で、10~30%の残留オーステナイト、5~50%の焼鈍ベイナイト、10~40%のベイナイト、1%~20%の焼入れマルテンサイト及び30%未満の焼戻しマルテンサイトを含み、ベイナイトと残留オーステナイトとの合計量が30%以上である、冷間圧延熱処理鋼板。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
該組成が、0.7%≦ケイ素≦2.2%を含む、請求項1に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項3】
該組成が、1%≦ケイ素≦2.2%を含む、請求項1又は2に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項4】
該組成が、0.03%≦アルミニウム≦1.0%を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項5】
該組成が、1.2%≦マンガン≦2.3%を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項6】
該組成が、0.05%≦クロム≦0.5%を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項7】
残留オーステナイト相とベイナイト相との合計が、35%を超える、請求項1~6のいずれか一項に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項8】
焼鈍ベイナイト相とベイナイト相との合計が、45%を超える、請求項1~7のいずれか一項に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項9】
残留オーステナイトが15~30%の間である、請求項1~8のいずれか一項に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
【請求項10】
ベイナイトが15%~40%の間である、請求項1~9のいずれか一項に記載の冷間圧延熱処理鋼板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用鋼板としての使用に適した冷間圧延熱処理鋼板に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車部品は、成形のしやすさと強度という2つの矛盾した必要条件を満たす必要があるが、近年、地球環境への配慮から、自動車には燃費の向上という3つ目の要件も与えられている。したがって、自動車部品は、複雑な自動車アセンブリの適合しやすさの基準に適合し、同時に、車両の耐衝突性及び耐久性の強度を向上させながら、車両重量を低減し燃費を向上させる必要があるため、成形性の高い材料で製作する必要がある。
【0003】
したがって、材料の強度を高めることにより、自動車で使用される材料の量を低減するために、熱心な研究開発努力が行われている。逆に、鋼板の高強度化は成形性を低下させるため、高強度と高成形性とを両立させた材料の開発が求められている。
【0004】
高強度及び高成形性鋼板の分野における以前の研究開発により、高強度及び高成形性鋼板を製造するためのいくつかの方法がもたらされ、そのいくつかは、本発明の最終的な評価のために本明細書に列挙されている。
【0005】
EP3144406は、優れた延性を有する高強度冷間圧延鋼板を特許請求しており、この鋼板は、重量%で、炭素(C):0.1%~0.3%、ケイ素(Si):0.1%~2.0%、アルミニウム(Al):0.005%~1.5%、マンガン(Mn):1.5%~3.0%、リン(P):0.04%以下(0%を除く)、硫黄(S):0.015%以下(0%を除く)、窒素(N):0.02%以下(0%を除く)を含み、残部が鉄(Fe)及び不可避不純物であり、ケイ素とアルミニウムとの合計(Si+Al)(重量%)は1.0%以上を満たし、微細組織は、面積分率で、短軸と長軸との比が0.4以上のポリゴナルフェライトを5%以下、短軸と長軸との比が0.4以下の針状フェライトを70%以下(0%を除く)、針状残留オーステナイトを25%以下(0%を除く)含み、残部がマルテンサイトである。さらに、EP3144406は、780MPa以上の引張強度を有する高強度鋼を想定している。
【0006】
EP3128023には、伸び、穴拡げ性に優れ、耐遅れ破壊性を有し且つ高降伏比の、高強度冷間圧延鋼板及びその製造方法が記載されている。高降伏比の高強度冷間圧延鋼板は、質量%で、C:0.13%~0.25%、Si:1.2%~2.2%、Mn:2.0%~3.2%、P:0.08%以下、S:0.005%以下、Al:0.01%~0.08%、N:0.008%以下、Ti:0.055%~0.130%を含み、残部がFe及び不可避不純物である組成を有する。鋼板は、体積分率で平均結晶粒径が2μm以下のフェライトを2%~15%、体積分率で平均結晶粒径0.3~2.0μmの残留オーステナイトを5~20%、体積分率で平均粒径が2μm以下のマルテンサイトを10%以下(0%を含む)含み、残部がベイナイトと焼戻しマルテンサイトである微細組織を有し、ベイナイト及び焼戻しマルテンサイトの平均結晶粒径は5μm以下である。
【0007】
EP3009527は、伸び、伸びフランジ性に優れ、且つ高降伏比の、高強度冷間圧延鋼板及びその製造方法を提供する。高強度冷間圧延鋼板は、ある組成とある微細組織とを有している。この組成は、質量ベースで、0.15%~0.27%のC、0.8%~2.4%のSi、2.3%~3.5%のMn、0.08%以下のP、0.005%以下のS、0.01%~0.08%のAl、0.010%以下のNを含み、残部はFe及び不可避不純物である。この微細組織は、平均粒径が5μm以下で体積分率が3%~20%のフェライト、体積分率が5%~20%の残留オーステナイト、体積分率が5%~20%のマルテンサイトを含み、残部はベイナイト及び/又は焼戻しマルテンサイトである。粒径が2μm以下の残留オーステナイト、粒径が2μm以下のマルテンサイト、又はそれらの混合相の総数は、鋼板の圧延方向に平行な板厚断面の2,000μm2あたり150以上である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
欧州特許第3144406号明細書
欧州特許第3128023号明細書
欧州特許第3009527号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、
- 950MPa以上、好ましくは980MPaを超える極限引張強度と、
- 20%以上、好ましくは21%を超える全伸びと、
を同時に有する冷間圧延熱処理鋼板を利用可能にしてこれらの問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
好ましい実施形態では、本発明による鋼板は、降伏強度/引張強度比が0.60以上である。
(【0011】以降は省略されています)
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