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公開番号
2024101618
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-30
出願番号
2023005622
出願日
2023-01-18
発明の名称
集塵装置
出願人
住友金属鉱山株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22B
3/02 20060101AFI20240723BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】工業プロセスにおけるタンク等の閉鎖容器内から排気される空気中の粒子を効率的に回収できる集塵装置を提供する。
【解決手段】タンク等の閉鎖容器100の換気のために行われる排気中の粒子を捕集して回収する集塵装置10であって、閉鎖容器100に残留する粒子を含む空気を外部に送気する換気設備11と、閉鎖容器100の換気のために用いられる排気部101に取り付けられるフレキシブルダクト12と、換気設備11とフレキシブルダクト12を接続し、接続箇所からの排気漏洩を防ぐ接続アダプター13と、フレキシブルダクト12の排気側に設置され、内部に排気中の粒子を捕集するための液体14を有し、上面に排気用フィルター15が設けられた捕集機構16を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
タンク等の閉鎖容器の換気のために行われる排気中の粒子を捕集して回収する集塵装置であって、
前記閉鎖容器に残留する粒子を含む空気を外部に送気する換気設備と、
前記閉鎖容器の換気のために用いられる排気部に取り付けられるフレキシブルダクトと、
前記換気設備と前記フレキシブルダクトを接続し、接続箇所からの排気漏洩を防ぐ接続アダプターと、
前記フレキシブルダクトの排気側に設置され、内部に排気中の粒子を捕集するための液体を有し、上面に排気用フィルターが設けられた捕集機構
を備えることを特徴とする集塵装置。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記液体は、水であることを特徴とする、請求項1に記載の集塵装置。
【請求項3】
前記粒子はサンドブラスト後の研磨剤を含むことを特徴とする、請求項2に記載の集塵装置。
【請求項4】
前記サンドブラストの研磨剤は、非水溶性で、比重が4以上であることを特徴とする、請求項3に記載の集塵装置。
【請求項5】
前記閉鎖容器内の液体は、撹拌は行わない静止系であり、前記フレキシブルダクトの排気口は前記液体の上部にあることを特徴とする、請求項4に記載の集塵装置。
【請求項6】
前記サンドブラストの研磨剤は、ガーネット、炭化ケイ素、アルミナ、ジルコニアのいずれか、または、それらの混合物であり、該研磨剤の粒径は、5~500μmであることを特徴とする、請求項5に記載の集塵装置。
【請求項7】
前記フレキシブルダクトの排気口と前記液体の液面との距離は、150mm以上、400mm以下であることを特徴とする、請求項6に記載の集塵装置。
【請求項8】
前記フレキシブルダクトの制御風速は、10m/秒以上、20m/秒以下であり、制御風量は、6000m
3
/Hr以上、10000m
3
/Hr以下であることを特徴とする、請求項7に記載の集塵装置。
【請求項9】
前記フレキシブルダクトは、複数台を使用し、該フレキシブルダクト排気口の開口面積は、合計で100000mm
2
以上、200000mm
2
以下であることを特徴とする、請求項8に記載の集塵装置。
【請求項10】
前記閉鎖容器内の液体容量は、200L以上、400L以下であることを特徴とする、請求項9に記載の集塵装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気中の粒子を回収する集塵装置に関し、より詳しくは、工業プロセスにおけるタンク等の閉鎖容器の換気のために行われる排気中の粒子を回収し、外気に粒子が排気されることを抑制する集塵装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
低品位なニッケル酸化鉱からのニッケルの回収方法として、硫酸を用いた高圧酸浸出(HPAL:High Pressure Acid Leaching)法がある。この方法は、乾燥及び焙焼工程等の乾式処理工程を含まず、一貫した湿式工程からなるので、エネルギー的及びコスト的に有利であるとともに、ニッケル品位を50重量%程度まで向上させたニッケル・コバルト混合硫化物を得ることができるという利点を有している。
【0003】
ニッケル酸化鉱石の湿式製錬プロセスなどの工業プロセスで用いられるタンク等の閉鎖容器は様々な液体や粉体を貯蔵しているが、使用中にタンク等の閉鎖容器内壁面には液体や粉体が固着していく。固着した液体や粉体はノズル等を閉塞させる、センサー等の計装機器の動作を阻害する、タンク等の閉鎖容器の内容積を減じる、等種々の悪影響を及ぼすため、定期的に固着物を除去する必要がある。
【0004】
このような固着物は多くの場合硬く固まっているため、除去作業時には打撃等の衝撃を加える必要がある。この際、細かく砕けた固着物が粒子となり、タンク等の閉鎖容器内の空気中に飛散する。また固着物が非常に硬く打撃で除去できない場合、研磨による除去が必要になる場合がある。例えば研磨のためにサンドブラストを使用した場合、サンドブラストの吹き付け材(研磨剤)も粒子として空気中に飛散する。
【0005】
加えて閉鎖容器内で作業を行う場合、安全な作業環境を確保するために換気を行う必要がある。換気を行うとタンク等の閉鎖容器内の空気と共に、粒子を外気に放出することになる。粒子が外気に放出された場合、例えば周辺機器の内部に入り込んで動作不良を起こす、作業者が粒子を吸い込むことによる健康被害が生じるといった悪影響が発生する。しかし固着物の除去作業は非定常作業であり、常設の空気浄化設備を設けることは経済的ではないため、非定常作業で行われる固着物の除去作業時に排気される粒子を簡易かつ効果的に除去する機構が求められている。
【0006】
例えば、特許文献1には、粉塵の吸口と集塵機の間に水を用いて、粉塵を取り除く事を特徴とする歯科技工用除塵装置が記載されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は歯科技工用の装置であって、工業プロセスで用いられるタンク等の閉鎖容器における、サンドブラスト等で発生する高濃度、大容量の粉塵の集塵に対しては適用できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-334611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような状況を解決するためになされたものであり、工業プロセスにおけるタンク等の閉鎖容器内から排気される空気中の粒子を効率的に回収できる集塵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、タンク等の閉鎖容器の換気のために行われる排気中の粒子を捕集して回収する集塵装置であって、閉鎖容器に残留する粒子を含む空気を外部に送気する換気設備と、閉鎖容器の換気のために用いられる排気部に取り付けられるフレキシブルダクトと、換気設備とフレキシブルダクトを接続し、接続箇所からの排気漏洩を防ぐ接続アダプターと、フレキシブルダクトの排気側に設置され、内部に排気中の粒子を捕集するための液体を有し、上面に排気用フィルターが設けられた捕集機構を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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