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公開番号
2025013530
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024194375,2021555228
出願日
2024-11-06,2020-02-28
発明の名称
CD147キメラ抗原受容体および使用の方法
出願人
ラトガーズ、ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュージャージー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
19/00 20060101AFI20250117BHJP(有機化学)
要約
【課題】CD147キメラ抗原受容体および使用の方法の提供。
【解決手段】CD147に特異的に結合する改変された一本鎖可変断片(scFv)が提供される。改変されたCD147scFvを含むキメラ抗原受容体(CAR)、CARをコードする核酸、CARをコードする核酸を含むベクター、およびCARを発現する免疫細胞も提供される。がんを有する対象を処置する方法であって、開示したCD147-CARを発現する免疫細胞を前記対象に投与することを含む方法も提供される。本開示は免疫療法、特にCD147を標的とするキメラ抗原受容体およびがんを処置するためのそれらの使用に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる2019年3月15日出願の米国仮特許出願第62/819,403号の利益を主張する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
分野
本開示は免疫療法、特にCD147を標的とするキメラ抗原受容体およびがんを処置するためのそれらの使用に関する。
【0003】
政府補助の謝辞
本発明はアメリカ国立衛生研究所によって授与された助成金番号AI130197、HL125018、AI124769-01、およびAI129594による政府補助によって行われた。政府は本発明において一定の権利を有する。
【背景技術】
【0004】
肝がんは世界で2番目に多いがん関連の死因である。肝がんの負荷は2030年までに100万例を超すと予測されている。肝がんは世界の症例では5番目であり、男性の死亡の2番目である。毎年、50万人を超える患者が肝細胞癌(hepatocellular carcinoma
)(HCC)で死亡している。
【0005】
原発性肝がんには肝細胞癌(HCC)、肝内胆管癌(iCCA)、線維層板癌、および肝芽腫が含まれる。HCCおよびiCCAは最も一般的な原発性肝がんであり、原発性肝がん症例の99%よりも多くを占める。HCC単独(1年あたりほぼ800,000の新たな症例)で原発性肝がんの全症例の90%を占める。現在のところ、HCCを処置するために利用可能な有効な療法はない。ソラフェニブ(CheckMate-040、進行したHCCを有する患者に広く使用されているマルチキナーゼ阻害剤であるが、効力が低く重篤な副作用がある)がHCCのファーストラインの標準的な全身性薬剤である。現在のところ、PD-1遮断薬Opdivo(ニボルマブ)が、以前ソラフェニブによって処置されたHCCを有する患者へのセカンドライン処置戦略として米国食品医薬品局(FDA)によって承認されている。HCCのファーストライン処置としてのPD-1遮断薬を試験する臨床試験が、現在進行中である。その間に、他の介入と組み合わせたPD-1またはPD-L1遮断薬を使用する種々の臨床試験も進行中である。例えば、切除可能なおよびおそらく切除可能なHCCを有する患者において、抗CTLA-4抗体と組み合わせた抗PD-1抗体を評価する研究が、臨床試験で試験されている(NCT03222076)。
【0006】
キメラ抗原受容体(CAR)改変T細胞療法は、種々の血液がんの処置のための有望な免疫療法戦略になってきた。血液がんにおけるCAR改変T細胞免疫療法の最近の進歩にも関わらず、高い費用および重篤な毒性がその広範囲におよぶ使用を妨げてきた。一方、CAR-T細胞は、固形腫瘍の標的化の間に、腫瘍微小環境における永続的な増殖および持続性を維持することなどのさらなる課題に直面している。肝がんのためのCAR媒介免疫療法に対するさらなる課題は、有効な標的を発見することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
CD147は様々なレベルで種々の細胞型(例えば造血、上皮、および内皮細胞)に発現する。しかし、CD147はHCC、乳がん、膀胱がん、結腸直腸がん、卵巣がん、黒色腫、および骨肉腫などの病態において有意に上方調節される。CD147を発現する細胞を特異的に標的とするCARが提供される。これらのCARは、CD147を発現または過剰発現しているがんの免疫療法において使用することができる。
【0008】
CD147に特異的に結合する改変された一本鎖可変断片(scFv)が本明細書で開示される。一部の実施形態では、scFvは、配列番号8の可変重鎖(VH)ドメイン相補性決定領域1(CDR1)、CDR2、およびCDR3アミノ酸配列、ならびに配列番号9の可変軽鎖(VL)ドメインCDR1、CDR2、およびCDR3アミノ酸配列を含むアミノ酸配列を有する。一部の例では、scFvは配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するか、または配列番号2のアミノ酸配列を含むかもしくはそれからなる。改変されたCD147scFvをコードする核酸、例えば配列番号1の核酸分子と少なくとも90%の配列同一性を有するか、または配列番号1の核酸配列を含むかもしくはそれからなる核酸、および核酸配列を含むベクターも提供される。追加の実施形態では、改変されたCD147scFvをコードするベクター(例えば配列番号1)が提供され、ベクターはCD147scFv核酸分子に作動可能に連結された誘導性プロモーターまたはエンハンサー核酸分子をさらに含む。一部の例では、エンハンサー核酸は、CD147scFvをコードする核酸に作動可能に連結されたGal4上流活性化配列(UAS)である。別の例では、ベクターはsynNotch構築物、例えばsynNotchおよびGal4-VP64コーディング配列(例えば配列番号17)に連結された改変されたCD147scFv核酸分子(例えば配列番号1)の核酸配列を含むベクターである。
【0009】
本明細書で提供する改変されたCD147scFv、ヒンジドメイン、膜貫通ドメイン、1つまたは複数の共刺激分子細胞内ドメインおよび細胞内シグナル伝達ドメインを含む細胞内ドメインを含むCARも提供される。一実施形態では、CD147-CARは、本明細書で提供する改変されたCD147scFv、IgG1ヒンジドメイン、CD28膜貫通ドメイン、CD28および4-1BB共刺激ドメイン、ならびにCD3ζシグナル伝達ドメインを含む。一部の例では、CD147-CARは、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、または配列番号5のアミノ酸配列を含むかもしくはそれからなる。
【0010】
一部の実施形態では、CD147-CARは、カスパーゼ9などの誘導性自殺分子をさらに含む。一部の例では、自殺分子の発現はテトラサイクリン、ドキシサイクリン、またはラパマイシンによって誘導される。一例では、誘導性自殺遺伝子を有するCD147-CARは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含むか、または配列番号7のアミノ酸配列を含むかもしくはそれからなる。CD147-CARは、サイトカイン受容体細胞内ドメイン、例えばインターロイキン-15受容体細胞内ドメイン(例えば配列番号12)、インターロイキン-12受容体細胞内ドメイン、またはインターロイキン18受容体細胞内ドメインをさらに含んでよい。
(【0011】以降は省略されています)
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