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公開番号
2025013505
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024193886,2021019336
出願日
2024-11-05,2021-02-09
発明の名称
モールドコイルの製造方法及びリアクトルの製造方法
出願人
株式会社タムラ製作所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01F
37/00 20060101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】コイルの一部表面を露出させるコイルにモールド樹脂のバリが発生することを抑制する。
【解決手段】コイル5の表面に枠体58aを配置し、枠体58aの枠内を除いてコイル5をモールド樹脂8で被覆するようにした。枠体58aは、コイル5の筒軸に沿ったコイル縦方向に延びる一対の縦辺部72を有する。一対の縦辺部72は、1枚の平坦面である下面52を挟み、下面52に隣接する2枚の下側湾曲面53と密着し、当該縦辺部72が移動することを規制するフック76を有する。フック76は、コイル横方向外側へ縦辺部72が位置ズレすることを規制する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
4枚の平坦面と4枚の湾曲面とが交互に配された外形形状を有する筒状のコイルを有するモールドコイルの製造方法であって、
前記コイルの前記平坦面のうちの一枚に、板体を配置する第1のカバー取付工程と、
前記板体が取り付けられた前記平坦面とは反対の前記平坦面に、枠体を配置する第2のカバー取付工程と、
前記第1のカバー取付工程と前記第2のカバー取付工程の後、前記枠体の枠内を除いて前記コイルの一部又は全部をモールド樹脂で被覆するモールド工程と、
を含み、
前記枠体は、前記コイルの筒軸に沿って延びる一対の縦辺部を有し、
前記一対の縦辺部は、1枚の前記平坦面を挟み、当該平坦面に隣接する2枚の前記湾曲面に密着し、
前記一対の縦辺部はフックを有し、
前記モールド工程では、
前記板体と前記枠体とが取り付けられた前記コイルを、上型と下型を備える金型内に配置し、前記枠体を前記下型に着地させ、前記板体の上から前記上型を被せ、
前記上型によって前記板体を前記下型の方向に押下することで、前記コイルの前記湾曲面と前記縦辺部を圧接し、
前記縦辺部と直交し、前記一対の縦辺部が挟む前記平坦面と平行な横方向、且つ前記コイルの外側であるコイル外側向きへ、前記圧接により前記縦辺部が移動することを、前記フックで規制すること、
を特徴とするモールドコイルの製造方法。
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【請求項2】
前記モールド工程では、前記上型を前記板体に接触させることで、前記板体の一部又は全部が前記モールド樹脂から露出すること、
を特徴とする請求項1記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項3】
前記一対の縦辺部は、当該一対の縦辺部が挟む前記平坦面から離間していること、
を特徴とする請求項1又は2記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項4】
前記枠体は、横辺壁とコの字状枠が組み合わさって画成され、
前記コの字状枠は、前記一対の縦辺部と、当該一対の縦辺部の間に延びる1辺の横辺部とを含み、当該横辺部の対向辺が無いコの字形状を有すること、
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項5】
前記フックは、前記一対の縦辺部が密着する前記湾曲面内の領域よりも、前記一対の縦辺部が挟む前記平坦面側に設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項6】
前記フックは、前記一対の縦辺部のうちの、前記横辺部から延びた先端に設けられていること、
を特徴とする請求項4記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項7】
前記モールドコイルは、前記縦辺部の延びる方向及び前記横方向と直交する上下方向に延びる第1突起部を更に備え、
前記フックは、上下方向に延びる第2突起部を有し、
前記第1突起部と前記第2突起部とは、前記横方向に並んで互いの側面で接触し、
前記第1突起部は、前記第2突起部よりもコイル外側に位置し、
前記モールド工程では、前記第1突起部と前記第2突起部の接触により、前記縦辺部の移動を規制すること、
を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項8】
前記第1突起部は、前記板体に直接又は間接的に連なって設けられ、
前記フックは、横方向に延びた先端に前記第2突起部が立ち上がるアーム部を有し、
前記モールド工程では、前記第1突起部の端面を前記アーム部によって下方向に押圧すること、
を特徴とする請求項7記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項9】
前記板体から延出し、前記コイルの一方の端面を覆うエッジ環状板を有し、
前記第1突起部は、前記エッジ環状板に設けられ、
前記フックは、縦方向に沿って前記エッジ環状板よりもコイル外側に位置し、
前記フックと前記エッジ環状板とは面接触していること、
を特徴とする請求項8記載のモールドコイルの製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れかに記載のモールドコイルの製造方法と、
前記モールドコイルを、磁性体を含むコアに装着するコア装着工程と、
を備えることを特徴とするリアクトルの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルを樹脂によってモールドして成るモールドコイル、及びこのモールドコイルを有するリアクトルに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
リアクトルはコイルとコアとを有する。コイルとコアとの電気的絶縁を図るべく、通常はコアを樹脂部材で被覆し、巻回されたコイルが樹脂部材の上からコアに装着される。このリアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する受動素子である。
【0003】
このようなリアクトルは、多種多様の用途に使用されている。代表的なリアクトルとして、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等の車載用の昇圧回路に組み込まれる昇圧リアクトル、電動機回路に直列に接続し短絡時の電流を制限する直列リアクトル、並列回路間の電流分担を安定させる並列リアクトル、短絡時の電流を制限しこれに接続される機械を保護する限流リアクトル、電動機回路に直列に接続して始動電流を制限する始動リアクトル、送電線路に並列接続されて進相無効電力の補償や異常電圧を抑制する分路リアクトル、中性点と大地間に接続して電力系統の地絡事故時に流れる地絡電流を制限するために使用する中性点リアクトル、三相電力系統の1線地絡時に発生するアークを自動的に消滅させる消弧リアクトルなどがある。
【0004】
このようなリアクトルとして、コイルの外周を樹脂によって被覆したモールドコイルが各所で使用されている。この種のリアクトルでは、放熱性を確保するため、コイルの表面の一部をモールド樹脂で覆うことなく、露出させることがある。コイルの表面を露出させるために、コイル表面に金型を押し付けた状態でその周囲にモールド樹脂を充填させる案が提案されている(特許文献1乃至3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5869518号公報
特開2015-130410号公報
特開2018-011019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コイルは、巻軸に沿って1ターンごとに巻き位置をずらしながら導電線を螺旋状に巻回して筒状に作成され、4枚の平坦面と4枚の湾曲面とが交互に配された外形形状を有する。製造精度上の理由から、コイルの表面には凹凸が存在し、必ずしも表面が平滑面にはなっていない。そのため、金型にコイルを密着させようとしても、金型とコイルの表面の間に隙間が発生する。そうすると、この隙間から樹脂が侵入して、露出させようとした表面にバリが発生する虞がある。
【0007】
放熱性を高めるためには、コイルの平坦面のみならず、露出領域を湾曲面に拡げていくことが有用ではある。しかし、コイルの湾曲面には、1ターン中に一定の曲率を維持し、また全ターンで同じ曲率とする必要があるため、特に凹凸が発生し易く、凹凸も大きくなり易い。そのため、金型にコイルに押し付ける製法では、モールド樹脂からの露出を湾曲面にまで及ぼし難い。
【0008】
バリの発生を抑制するため、金型をコイルの表面に強く押し付けることが考えられる。金型をコイルの表面に強く押し付けることで、金型とコイル表面との隙間をなくしたり、金型によってコイル表面の捻れを矯正できる。しかし、金型をコイルの表面に強く押し付けると、コイルを傷付けたり、コイルの導電線の被覆を破損させて絶縁性を損なうなどの問題が発生する。
【0009】
このように、モールド樹脂でコイルの一部表面を被覆し、一部表面をモールド樹脂から露出させるリアクトルにおいては、コイルを傷付けることなく、しかもバリの発生を抑止することが要求されていたが、前記の従来技術では、このような要望に応えることはできなかった。
【0010】
本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、本発明の目的は、一部表面が露出したコイルの表面にモールド樹脂のバリが発生することが抑制されたモールドコイルの製造方法、及びこのモールドコイルを備えるリアクトルの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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