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公開番号
2025013117
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023220316
出願日
2023-12-27
発明の名称
コネクタ
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
13/24 20060101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】耐久性を向上できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、第1方向X1に沿って相手端子201が接続される電気接触部材50と、電気接触部材50を第1位置と第2位置とに移動可能に保持するケース20とを備える。第2位置は、第1方向X1において第1位置と異なる位置であり、且つ第1方向X1と直交する第2方向Y1において第1位置と異なる位置である。ケース20は、第1方向X1に対して傾斜するとともに第2方向Y1に対して傾斜する傾斜面31を有する。電気接触部材50は、傾斜面31と平行に延びる傾斜面61を有する。電気接触部材50は、第1方向X1に沿って相手端子201が接続される際に、傾斜面61が傾斜面31に接触しながら傾斜面31上をスライドしつつ、第1位置から第2位置に移動可能である。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
相手端子を有する相手コネクタと電気的に接続されるコネクタであって、
第1方向に沿って前記相手端子が接続される電気接触部材と、
前記電気接触部材を第1位置と第2位置とに移動可能に保持する保持部材と、を備え、
前記第2位置は、前記第1方向において前記第1位置と異なる位置であり、且つ前記第1方向と交差する第2方向において前記第1位置と異なる位置であり、
前記保持部材は、前記第1方向に対して傾斜するとともに前記第2方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
前記電気接触部材は、前記第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面を有し、
前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に接触しながら前記第1傾斜面上をスライドしつつ、前記第1位置から前記第2位置に移動可能である、コネクタ。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記保持部材は、天井壁と、前記天井壁の両側縁から突出する一対の側壁と、前記一対の側壁の間に設けられた前記第1傾斜面と、前記第1方向に沿って前記相手端子が進入する開口部と、を有する金属製のケースであり、
前記一対の側壁は、前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する第3方向において互いに対向しており、
前記電気接触部材は、前記一対の側壁の間に配置される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記第1傾斜面は、前記側壁の一部が対となる前記側壁に向けて折り曲げられて形成されている、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1傾斜面は、前記第2傾斜面に向かって突出する第1ビード接触部を有し、
前記第1ビード接触部は、前記第2傾斜面に向かって断面円弧状に突出するように形成された第1接触面を有し、
前記第1接触面は、前記第1傾斜面が延びる斜め方向に沿って延びており、
前記第1接触面は、前記第2傾斜面に線接触される、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記天井壁と前記電気接触部材との間に挟持される弾性部材を更に備え、
前記電気接触部材は、前記弾性部材により前記開口部に向けて付勢されており、
前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記弾性部材の付勢力に抗して前記第1位置から前記第2位置に移動可能である、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記電気接触部材は、前記相手端子と接触する底壁と、前記底壁の第1端縁から突出する前記第2傾斜面とを有し、
前記底壁は、前記第1方向において前記天井壁と対向しており、
前記第2傾斜面は、前記底壁と一体に形成されている、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記ケースは、前記第1傾斜面と平行に延びる第3傾斜面を有し、
前記電気接触部材は、前記第3傾斜面と平行に延びる第4傾斜面を有し、
前記第3傾斜面は、前記第2方向において前記第1傾斜面と離隔しており、
前記第4傾斜面は、前記第2方向において前記第2傾斜面と離隔するとともに、前記第2方向において前記第3傾斜面と対向しており、
前記電気接触部材は、前記相手端子との接続が解除される際に、前記第4傾斜面が前記第3傾斜面に接触しながら前記第3傾斜面上をスライドしつつ、前記第2位置から前記第1位置に移動可能である、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記第3傾斜面は、前記側壁の一部が対となる前記側壁に向けて折り曲げられて形成されている、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記第3傾斜面は、前記第4傾斜面に向かって突出する第2ビード接触部を有し、
前記第2ビード接触部は、前記第4傾斜面に向かって断面円弧状に突出するように形成された第2接触面を有し、
前記第2接触面は、前記第3傾斜面が延びる斜め方向に沿って延びており、
前記第2接触面は、前記第4傾斜面に線接触される、請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記電気接触部材は、前記相手端子と接触する底壁と、前記底壁の第1端縁から突出する前記第2傾斜面と、前記底壁の第2端縁から突出する前記第4傾斜面とを有し、
前記第2傾斜面は、前記底壁と一体に形成されており、
前記第4傾斜面は、前記底壁と一体に形成されている、請求項7に記載のコネクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、端子モジュールを備えるコネクタが搭載される。端子モジュールでは、端子に相手端子が突き当てられることにより、端子と相手端子とが互いに電気的に接続される。上記コネクタでは、端子モジュールにおける端子の接点と相手端子の接点とを突き当てる際に両接点を互いにスライドさせることにより、接点間の異物を排除するようにしている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-274290号公報
特開2020-198323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記コネクタでは、耐久性の向上が望まれている。
本開示の目的は、耐久性を向上できるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のコネクタは、相手端子を有する相手コネクタと電気的に接続されるコネクタであって、第1方向に沿って前記相手端子が接続される電気接触部材と、前記電気接触部材を第1位置と第2位置とに移動可能に保持する保持部材と、を備え、前記第2位置は、前記第1方向において前記第1位置と異なる位置であり、且つ前記第1方向と交差する第2方向において前記第1位置と異なる位置であり、前記保持部材は、前記第1方向に対して傾斜するとともに前記第2方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に接触しながら前記第1傾斜面上をスライドしつつ、前記第1位置から前記第2位置に移動可能である。
【発明の効果】
【0006】
本開示のコネクタによれば、耐久性を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図2は、第1実施形態のコネクタを示す断面斜視図である。
図3は、第1実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図4は、第1実施形態の端子モジュールを示す斜視図である。
図5は、第1実施形態の端子モジュールを示す分解斜視図である。
図6は、第1実施形態の端子モジュールを示す分解斜視図である。
図7は、第1実施形態のコネクタを示す平面図である。
図8は、第1実施形態のコネクタを示す断面図(図7における8-8線断面図)である。
図9は、第1実施形態のコネクタを示す断面図である。
図10は、第2実施形態の端子モジュールを示す分解斜視図である。
図11は、第2実施形態の端子モジュールを示す分解斜視図である。
図12は、第2実施形態の端子モジュールを示す断面図である。
図13は、第2実施形態の端子モジュールを示す平面図である。
図14は、第2実施形態の端子モジュールを示す平面図である。
図15は、第2実施形態の端子モジュールを示す平面図である。
図16は、変更例のコネクタを示す分解斜視図である。
図17は、変更例のコネクタを示す平面図である。
図18は、変更例のコネクタを示す断面図(図17における18-18線断面図)である。
図19は、変更例のコネクタを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のコネクタは、相手端子を有する相手コネクタと電気的に接続されるコネクタであって、第1方向に沿って前記相手端子が接続される電気接触部材と、前記電気接触部材を第1位置と第2位置とに移動可能に保持する保持部材と、を備え、前記第2位置は、前記第1方向において前記第1位置と異なる位置であり、且つ前記第1方向と交差する第2方向において前記第1位置と異なる位置であり、前記保持部材は、前記第1方向に対して傾斜するとともに前記第2方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に接触しながら前記第1傾斜面上をスライドしつつ、前記第1位置から前記第2位置に移動可能である。
【0009】
この構成によれば、電気接触部材に相手端子が接続される際に、第2傾斜面が保持部材の第1傾斜面に接触しながら第1傾斜面上をスライドすることによって、第1傾斜面が延びる方向に沿って電気接触部材が第1位置から第2位置にガイドされる。このように電気接触部材が第1位置から第2位置にガイドされる際に、第1傾斜面とその第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面との斜面同士が互いに接触される。このため、斜面と垂直面とが互いに接触される場合に比べて、電気接触部材の移動時におけるガイド部分の接触面積、つまり第1傾斜面と第2傾斜面との接触面積を大きくできる。これにより、第2傾斜面から第1傾斜面に付与される面圧を低減させることができる。したがって、第1傾斜面および第2傾斜面におけるスライド時の摩耗量を低減することができる。この結果、電気接触部材および保持部材の耐久性を向上させることができる。ひいては、コネクタの耐久性を向上させることができる。
【0010】
[2]上記[1]において、前記保持部材は、天井壁と、前記天井壁の両側縁から突出する一対の側壁と、前記一対の側壁の間に設けられた前記第1傾斜面と、前記第1方向に沿って前記相手端子が進入する開口部と、を有する金属製のケースであり、前記一対の側壁は、前記第1方向および前記第2方向の双方と交差する第3方向において互いに対向しており、前記電気接触部材は、前記一対の側壁の間に配置されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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