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公開番号
2025013107
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023199624
出願日
2023-11-27
発明の名称
ロール状物移動器具及びロール状物移動補助装置
出願人
株式会社片岡機械製作所
代理人
弁理士法人小笠原国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
B65G
7/02 20060101AFI20250117BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】貫通穴を有する起立姿勢のロール状物を被載置面上の所要位置へ移動する際の作業者の労力を軽減することができるロール状物移動器具を提供する。
【解決手段】ロール状物移動器具1は、起立姿勢で載置してあり中心部に貫通穴2を有するロール状物3を移動する際に貫通穴2に挿入して使用する。下端が被載置面Fに当接する根本部10と、中心軸線L上に根本部10と共に並ぶよう、かつ根本部10を挟んで被載置面Fの反対側に配設した、貫通穴2の内周面に係合してロール状物3を固く保持することができるチャック6と、根本部10とチャック6との間隔を変えることができるジャッキ部7と、チャック6にロール状物3の保持動作及び解放動作をさせるためのチャック用操作部8と、ジャッキ部7に根本部10とチャック6との接近動作及び離反動作をさせるためのジャッキ部用操作部9とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
被載置面上に起立姿勢で載置してあり中心部に貫通穴を有するロール状物を移動する際に前記貫通穴に挿入して使用するロール状物移動器具であって、
前記被載置面に当接する根本部と、
使用時に前記貫通穴の長手方向に向く当該ロール状物移動器具の中心軸線上に前記根本部と共に並ぶよう、かつ前記根本部を挟んで前記被載置面の反対側に配設した、前記貫通穴の内周面に係合して前記ロール状物を固く保持することができるチャックと、
前記根本部と前記チャックとの間隔を変えることができるジャッキ部と、
前記チャックに前記ロール状物の保持動作及び解放動作をさせるためのチャック用操作部と、
前記ジャッキ部に前記根本部と前記チャックとの接近動作及び離反動作をさせるためのジャッキ部用操作部と、
を備えることを特徴とするロール状物移動器具。
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【請求項2】
請求項1に記載のロール状物移動器具であって、
前記チャックは、前記貫通穴の内周面に係合させるための爪部材を備え、前記爪部材を前記貫通穴の半径方向に進出後退させることができ、かつ前記爪部材を前記貫通穴の内周面に係合させてロール状物を保持したとき前記ロール状物の荷重が前記爪部材を進出させる方向に作用するよう構成してあることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項3】
請求項1に記載のロール状物移動器具であって、
前記チャックは、
前記中心軸線上に配置した筒状本体と、
前記筒状本体に設けた、前記中心軸線沿いに伸長すると共に前記根本部に近付くにつれて次第に前記中心軸線から離れるように傾斜するカム面と、
前記カム面上に配置した、前記貫通穴の内周面に係合させるための爪部材と、
前記筒状本体上に前記中心軸線方向にスライド可能に装着した、前記爪部材を前記貫通穴の半径方向に進退可能に保持する作動体とからなり、
前記チャック用操作部は、前記作動体を操作することにより、前記チャックに前記ロール状物の保持動作及び解放動作をさせることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項4】
請求項3に記載のロール状物移動器具であって、
前記チャック用操作部は、前記作動体に連結された線条材又は前記作動体を押し引き可能な棒を備えることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項5】
請求項3に記載のロール状物移動器具であって、
前記ジャッキ部は、
前記チャックの前記筒状本体に形成した雌ネジ穴と、
前記根本部に結合すると共に前記雌ネジ穴に螺合した雄ネジ棒とからなり、
前記ジャッキ部用の操作部は、前記雄ネジ棒に接合した棒部材又は前記雄ネジ棒の延長部分からなる伝動棒を備えることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項6】
請求項1に記載のロール状物移動器具であって、
前記根本部は、前記被載置面に当接する転動体と、前記転動体を転動可能に保持する転動体保持部とからなることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項7】
請求項6に記載のロール状物移動器具であって、
前記貫通穴の上方から供給される回転駆動力を、前記転動体に伝達可能な伝動部を備えることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項8】
請求項7に記載のロール状物移動器具であって、
前記転動体は、車輪からなり、
前記転動体保持部は、前記車輪の車軸を保持する保持腕を備え、
前記伝動部は、前記伝動棒及び雄ネジ棒の中空部を回転可能に貫通した駆動軸と、該駆動軸の前記転動体側の端部と前記転動体の間に前記保持腕に沿って設けた歯車伝動装置とからなることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項9】
請求項5に記載のロール状物移動器具であって、
前記根本部は、前記雄ネジ棒に固設した軸体と、前記軸体に前記中心軸線を中心に回動可能に装着した、前記被載置面に当接するベース体とからなることを特徴とするロール状物移動器具。
【請求項10】
請求項1に記載のロール状物移動器具と、
前記ロール状物移動器具によって前記被載置面から浮かした前記ロール状物と前記被載置面との間に差し込んで前記被載置面上に敷いて使用する、前記ロール状物を上に載せてスライドさせるための、一対のスライダーボード又は前記ロール状物移動器具の根本部を受け入れる切欠きを有するスライダーボードとからなるロール状物移動補助装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、中心部に貫通穴を有する起立姿勢のロール状物を移動させる際に前記貫通穴に挿入して使用するロール状物移動器具、及び、このロール状物移動器具とスライダーボードとからなるロール状物移動補助装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
中心部に貫通穴を有するロール状物は、例えば、紙管やプラスチック管等の中空の巻芯のまわりにプラスチックフィルムや紙等の帯状シートを巻取ることで形成される。このロール状物は円筒状に形成されており、その巻芯の中空部分が貫通穴になる。そしてロール状物の生産工場や加工工場では、ロール状物は、スリッターリワインダー等の加工機から仮保管場所や出荷場所等へ搬送される。このロール状物には、例えば200キログラムといった大重量のものもある。このようなロール状物を生産工場や加工工場内等で搬送する際には、それを比較的安定性よく能率的に搬送するために複数個のロール状物を夫々起立姿勢で一つのパレット上に並べて載置し、そのパレットと一緒に一括搬送することが多い。また多数のロール状物を一時的に保管するために床等の上に起立姿勢で並べて載置することもある。そしてロール状物を起立姿勢でパレット上に載置すると、ロール状物の中心軸線及び貫通穴は上下方向に向き、そのロール状物の片方の端面がパレットの上面つまり被搬送物を下から支える被載置面に接する。
【0003】
従来、中心部に貫通穴を有するロール状物を起立姿勢の状態で移動させる際には、例えば特許文献1に記載されているようなロール状物の吊り上げ用の治具を使用する。このロール状物の吊り上げ用の治具は、爪部材を貫通穴の内周面に係合させてロール状物を保持することができるチャックと、このチャックがロール状物の保持及び解放動作をするようチャックを操作することができる作動軸とを備えている。そして、この吊り上げ用の治具では、作動軸とチャックとは連結状態になっており、作動軸の上端部にはフックが設けてある。吊り上げ用の治具を用いてロール状物を搬送するには、吊り上げ用の治具の保持部をロール状物の貫通穴に上端側から挿入して作動軸を操作することで、チャックによってロール状物を内側から把持する。その後、例えば、作動軸の上端部のフックに、ホイストが有する吊りワイヤーを掛けて巻き上げることにより、吊り上げ用の治具と一緒にロール状物を吊り上げる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-046976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述した従来の吊り上げ用の治具は、ロール状物の貫通穴の上端部付近を強固に保持することができるものの、それ自体にロール状物を昇降させたり横方向に移動させたりする機能を有していないので、この吊り上げ用の治具を用いてロール状物を目的位置に移動するには、ホイストやクレーン車或いはフォークリフト等のような、被搬送物の昇降機能及び横方向への移動機能を有する運搬機が必要である。
【0006】
また、このような運搬機を使用したとしても、保管場所でのロール状物の配置、或いはパレットの配置やパレットの大きさ等によっては、その運搬機による横方向への搬送可能な範囲が、搬送しようとするロール状物の目的位置に及ばないことがある。そして、このような場合は、運搬機の搬送可能な範囲内で極力目的位置に近い場所にロール状物を降ろした後、そのロール状物を作業者の労力によって目的位置まで移動させることが必要になる。そして作業者がロール状物を目的位置まで移動させるためには、床やパレット等の上面に起立姿勢で載置してあるロール状物に作業者が手を掛けて、そのロール状物を横方向に押したり引いたりすることにより、或いはドラム缶を移動するときのように、ロール状物を少し傾け、その少し傾いたロール状物に回転力を加えることにより、床やパレット等の上面に沿って移動させる作業が必要であり、このロール状物の移動作業は、作業者にとって重労働であり、ロール状物の重量が大きい場合には危険を伴う。
【0007】
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、貫通穴を有する起立姿勢のロール状物を被載置面上の所要位置へ移動する際の作業者の労力を軽減することができるロール状物移動器具を提供することにある。
【0008】
また本発明の他の目的は、被載置面が、木製のパレットやプラスチック製のパレットのように多数の小さな隙間や穴を有したり、局部的に荷重がかかると凹み易かったりする場合でも、円滑にロール状物を移動することができるロール状物移動補助装置を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び発明の効果
【0009】
本発明の第1の側面に係るロール状物移動器具によれば、被載置面上に起立姿勢で載置してあり中心部に貫通穴を有するロール状物を移動する際に前記貫通穴に挿入して使用するロール状物移動器具であって、前記被載置面に当接する根本部と、使用時に前記貫通穴の長手方向に向く当該ロール状物移動器具の中心軸線上に前記根本部と共に並ぶよう、かつ前記根本部を挟んで前記被載置面の反対側に配設した、前記貫通穴の内周面に係合して前記ロール状物を固く保持することができるチャックと、前記根本部と前記チャックとの間隔を変えることができるジャッキ部と、前記チャックに前記ロール状物の保持動作及び解放動作をさせるためのチャック用操作部と、前記ジャッキ部に前記根本部と前記チャックとの接近動作及び離反動作をさせるためのジャッキ部用操作部と、を備えるよう構成できる。
【0010】
前記構成により、ロール状物移動器具を、起立姿勢で被載置面上に載置してあるロール状物の貫通穴に根本部が被載置面に当接するまで挿入し、チャックを貫通穴の内周面に係合させてロール状物を内側から固く保持した後に、ジャッキ部を作動させて根本部を貫通穴から突出させることにより、根本部が被載置面に当接した状態で、ロール状物を被載置面から浮き上がらせることができ、その状態で、例えばスライダーボードのような厚みの小さな公知の搬送手段を、ロール状物の下面と被載置面との間に差し入れてからロール状物を降ろすことで、前記搬送手段にロール状物を傷つけることなく載せ替えることができる。したがって、このロール状物移動器具を使用すれば、貫通穴を有する起立姿勢のロール状物を被載置面上の所要位置へ、ホイストやクレーン車或いはフォークリフト等の大型の運搬機を用いることなく移動することができ、ロール状物を移動する際の作業者の労力を軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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