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公開番号
2025012470
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115325
出願日
2023-07-13
発明の名称
コネクタ
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
13/24 20060101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】小型化できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、相手端子201が接続される電気接触部材20と、電気接触部材20を第1位置と第2位置とに移動可能に保持する樹脂製のハウジング100とを備える。第2位置は、第1方向X1において第1位置と異なる位置であり、且つ第1方向X1と交差する第2方向Y1において第1位置と異なる位置である。ハウジング100は、電気接触部材20を内部に収容する第1収容部101を有する。第1収容部101の内面は、第1方向X1に対して傾斜するとともに第2方向Y1に対して傾斜する傾斜面121を有する。電気接触部材20は、傾斜面121と平行に延びる傾斜面31を有する。電気接触部材20は、第1方向X1に沿って相手端子201が接続される際に、傾斜面31が傾斜面121に接触しながら傾斜面121上をスライドしつつ、第1位置から第2位置に移動可能である。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
相手端子を有する相手コネクタと電気的に接続されるコネクタであって、
第1方向に沿って前記相手端子が接続される電気接触部材と、
前記電気接触部材を第1位置と第2位置とに移動可能に保持する樹脂製のハウジングと、を備え、
前記第2位置は、前記第1方向において前記第1位置と異なる位置であり、且つ前記第1方向と交差する第2方向において前記第1位置と異なる位置であり、
前記ハウジングは、前記電気接触部材を内部に収容する第1収容部を有し、
前記第1収容部の内面は、前記第1方向に対して傾斜するとともに前記第2方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
前記電気接触部材は、前記第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面を有し、
前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に接触しながら前記第1傾斜面上をスライドしつつ、前記第1位置から前記第2位置に移動可能である、コネクタ。
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【請求項2】
前記第2傾斜面は、前記第1傾斜面に面接触される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記第1収容部のうち前記第1方向の反対方向である第1反対方向に向く内面と前記電気接触部材との間に挟持される弾性部材を更に備え、
前記第1収容部は、前記第1反対方向に開口するとともに前記第1方向に沿って前記相手端子が進入する開口部を有し、
前記電気接触部材は、前記弾性部材により前記開口部に向けて付勢されており、
前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記弾性部材の付勢力に抗して前記第1位置から前記第2位置に移動可能である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1収容部は、前記弾性部材の移動を規制する規制部を有し、
前記規制部は、前記第1収容部のうち前記第1反対方向に向く内面から前記第1反対方向に向かって突出している、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記電気接触部材は、前記相手端子と接触する底壁と、前記底壁の第1端縁から突出する前記第2傾斜面とを有し、
前記第2傾斜面は、前記底壁と一体に形成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1収容部の内面は、前記第1傾斜面と平行に延びる第3傾斜面を有し、
前記電気接触部材は、前記第3傾斜面と平行に延びる第4傾斜面を有し、
前記第3傾斜面は、前記第2方向において前記第1傾斜面と離隔しており、
前記第4傾斜面は、前記第2方向において前記第2傾斜面と離隔するとともに、前記第2方向において前記第3傾斜面と対向しており、
前記電気接触部材は、前記相手端子との接続が解除される際に、前記第4傾斜面が前記第3傾斜面に接触しながら前記第3傾斜面上をスライドしつつ、前記第2位置から前記第1位置に移動可能である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記電気接触部材は、前記相手端子と接触する底壁と、前記底壁の第1端縁から突出する前記第2傾斜面と、前記底壁の第2端縁から突出する前記第4傾斜面とを有し、
前記第2傾斜面は、前記底壁と一体に形成されており、
前記第4傾斜面は、前記底壁と一体に形成されている、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングは、第1分割体と、前記第1分割体に合体可能に形成された第2分割体とを有し、
前記ハウジングは、前記第1分割体と前記第2分割体とが合体されることにより、前記電気接触部材を内部に収容する筒状に形成されており、
前記第1分割体は、前記第1傾斜面を有し、
前記第2分割体は、前記第3傾斜面を有する、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記ハウジングの外側に配置される外部接続部材と、
前記電気接触部材と前記外部接続部材とを電気的に接続する柔軟導体と、を備え、
前記柔軟導体は、前記電気接触部材よりも柔軟性に優れており、
前記柔軟導体は、前記電気接触部材の移動に応じて、撓み変形可能である、請求項1に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、端子モジュールとその端子モジュールを内部に収容するハウジングとを備えるコネクタが搭載される。端子モジュールは、端子と、その端子を保持する金属製のケースとを有する。端子には、相手コネクタの端子である相手端子が突き当てられる。これにより、端子と相手端子とが互いに電気的に接続される。上記コネクタでは、端子の接点と相手端子の接点とを突き当てる際に両接点を互いにスライドさせることにより、接点間の異物を排除するようにしている(例えば、特許文献1参照)。端子モジュールのケースは、相手端子が突き当てられる際の端子の移動をガイドするガイド部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-198323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記コネクタでは、小型化が望まれている。
本開示の目的は、小型化できるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のコネクタは、相手端子を有する相手コネクタと電気的に接続されるコネクタであって、第1方向に沿って前記相手端子が接続される電気接触部材と、前記電気接触部材を第1位置と第2位置とに移動可能に保持する樹脂製のハウジングと、を備え、前記第2位置は、前記第1方向において前記第1位置と異なる位置であり、且つ前記第1方向と交差する第2方向において前記第1位置と異なる位置であり、前記ハウジングは、前記電気接触部材を内部に収容する第1収容部を有し、前記第1収容部の内面は、前記第1方向に対して傾斜するとともに前記第2方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に接触しながら前記第1傾斜面上をスライドしつつ、前記第1位置から前記第2位置に移動可能である。
【発明の効果】
【0006】
本開示のコネクタによれば、小型化できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図2は、一実施形態のコネクタを示す断面斜視図である。
図3は、一実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図4は、一実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図5は、一実施形態のコネクタを示す平面図である。
図6は、一実施形態のコネクタを示す断面図(図5における6-6線断面図)である。
図7は、一実施形態のコネクタを示す断面図である。
図8は、一実施形態の電気接触部材を示す斜視図である。
図9は、一実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図10は、一実施形態の第2分割体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のコネクタは、相手端子を有する相手コネクタと電気的に接続されるコネクタであって、第1方向に沿って前記相手端子が接続される電気接触部材と、前記電気接触部材を第1位置と第2位置とに移動可能に保持する樹脂製のハウジングと、を備え、前記第2位置は、前記第1方向において前記第1位置と異なる位置であり、且つ前記第1方向と交差する第2方向において前記第1位置と異なる位置であり、前記ハウジングは、前記電気接触部材を内部に収容する第1収容部を有し、前記第1収容部の内面は、前記第1方向に対して傾斜するとともに前記第2方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面を有し、前記電気接触部材は、前記第1方向に沿って前記相手端子が接続される際に、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に接触しながら前記第1傾斜面上をスライドしつつ、前記第1位置から前記第2位置に移動可能である。
【0009】
この構成によれば、電気接触部材に相手端子が接続される際に、第2傾斜面がハウジングの第1傾斜面に接触しながら第1傾斜面上をスライドすることによって、第1傾斜面が延びる方向に沿って電気接触部材が第1位置から第2位置にガイドされる。このように、ハウジングの第1収容部に設けられた第1傾斜面が、相手端子が接続される際の電気接触部材の移動をガイドするガイド部として機能する。このため、金属製のケースを省略した場合であっても、相手端子が接続される際の電気接触部材の移動をハウジングのみで好適にガイドすることができる。したがって、金属製のケースを省略することが可能になるため、そのケースの分だけコネクタを小型化することができる。
【0010】
さらに、電気接触部材が第1位置から第2位置にガイドされる際に、第1傾斜面とその第1傾斜面と平行に延びる第2傾斜面との斜面同士が互いに接触される。このため、斜面と垂直面とが互いに接触される場合に比べて、電気接触部材の移動時におけるガイド部分の接触面積、つまり第1傾斜面と第2傾斜面との接触面積を大きくできる。これにより、第2傾斜面から第1傾斜面に付与される面圧を低減させることができる。したがって、第1傾斜面および第2傾斜面におけるスライド時の摩耗量を低減することができる。この結果、電気接触部材およびハウジングの耐久性を向上させることができる。ひいては、コネクタの耐久性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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