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公開番号2025011655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113888
出願日2023-07-11
発明の名称再剥離用粘着剤組成物及び粘着シート
出願人サイデン化学株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類C09J 133/00 20060101AFI20250117BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、粘着力とタック性と再剥離性のバランスに優れた再剥離用粘着剤組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
少なくとも(メタ)アクリル系単量体と、官能基を有する単量体とを構成単位として含むアクリル系共重合体と、硬化剤と、を含む再剥離用粘着剤組成物であって、前記(メタ)アクリル系単量体は、少なくともラウリルアクリレートを含み、前記アクリル系共重合体は、前記(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、1~5質量部の前記官能基を有する単量体を含み、前記再剥離用粘着剤組成物は、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、0.4~4質量部の前記硬化剤を含む。

【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも(メタ)アクリル系単量体と、官能基を有する単量体とを構成単位として含むアクリル系共重合体と、
硬化剤と、を含む再剥離用粘着剤組成物であって、
前記(メタ)アクリル系単量体は、少なくともラウリルアクリレートを含み、
前記アクリル系共重合体は、前記(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、1~5質量部の前記官能基を有する単量体を含み、
前記再剥離用粘着剤組成物は、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、0.4~4質量部の前記硬化剤を含む、
再剥離用粘着剤組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記官能基を有する単量体は、ヒドロキシ基を有する単量体と、カルボキシ基を有する単量体と、アミド基を有する単量体の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項3】
前記再剥離用粘着剤組成物のゲル分率が40~80%である、
請求項1に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系単量体は、ラウリルメタクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、及びブチルアクリレートの少なくともいずれかを更に含み、
前記アクリル系共重合体は、前記(メタ)アクリル系単量体100質量部中に、5~100質量部の前記ラウリルアクリレートを含む、
請求項1に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項5】
前記アクリル系共重合体は、前記(メタ)アクリル系単量体100質量部中に、0~10質量部の前記ラウリルメタクリレートと、0~70質量部の前記2-エチルヘキシルアクリレートと、0~50質量部の前記ブチルアクリレートとを含む、
請求項4に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項6】
前記再剥離用粘着剤組成物は、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、0~7質量部の粘着付与樹脂を更に含む、
請求項1に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項7】
前記粘着付与樹脂は、ロジン系樹脂及びテルペン系樹脂の少なくともいずれかを含む、
請求項6に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項8】
前記硬化剤は、イソシアネート系硬化剤、エポキシ系硬化剤、金属キレート系硬化剤、及びアジリジン系硬化剤の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項9】
前記アクリル系共重合体は、前記(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、0~4.0質量部の前記ヒドロキシ基を有する単量体と、0~4.6質量部の前記カルボキシ基を有する単量体とを含む、
請求項2に記載の再剥離用粘着剤組成物。
【請求項10】
前記官能基を有する単量体は、2-ヒドロキシエチルアクリレートと、4-ヒドロキシブチルアクリレートと、アクリル酸の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の再剥離用粘着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再剥離用粘着剤組成物及び粘着シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
粘着剤は、例えば、粘着ラベル、粘着テープ、及び粘着シート等の種々の用途及び様々な分野で利用されている。また、粘着剤の付着対象である被着体の材質としては、プラスチック、金属、ガラス、紙、及び布等が挙げられ、広範囲に及んでいる。被着体に貼り付けられた後、一定期間経過後に、被着体から剥がされる態様で使用される粘着剤がある。この場合、被着体から粘着ラベル、粘着テープ、及び粘着シート等を剥がし易いように、再剥離性に優れた粘着剤(再剥離用粘着剤)の使用が提案されている。ここで、「再剥離性」とは、粘着ラベル等の粘着製品を被着体から剥離する際に、粘着製品の粘着剤を支持する基材(支持体とも呼ぶ)を破壊することなく、かつ、粘着剤を被着体の表面に残さないで剥がすことができる性質をいう。
【0003】
従来、再剥離性粘着剤の成分としてアクリル酸2-エチルヘキシルやアクリル酸ブチルが使用されている。しかし、従来の再剥離用粘着剤では、高いタック性を得るためにゲル分率を下げていた。一方で、ゲル分率を下げると、粘着力とタック性は上昇するが、再剥離性が悪くなってしまう問題があった。ここで、ゲル分率は、一般的に高分子ポリマーの硬化の度合い、すなわち架橋度を表す。
【0004】
上記の問題を踏まえて、特許文献1は、ゲル分率を高く保持することで、良好な粘着力とタック性とを有する再剥離型の粘着剤組成物を開示している。特許文献2は、ゲル分率を高く保持することで、熱安定性に優れ、かつ良好な粘着力を有するマスキング用粘着剤を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7151926号公報
特開2023-024312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1と特許文献2の技術では、ゲル分率が高すぎるため、粘着力とタック性と再剥離性のバランスに優れた再剥離用粘着剤組成物を実現することができない。
【0007】
そこで、本発明は、粘着力とタック性と再剥離性のバランスに優れた再剥離用粘着剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的を達成するために、本発明の再剥離用粘着剤組成物は、少なくとも(メタ)アクリル系単量体と、官能基を有する単量体とを構成単位として含むアクリル系共重合体と、硬化剤と、を含む再剥離用粘着剤組成物であって、前記(メタ)アクリル系単量体は、少なくともラウリルアクリレートを含み、前記アクリル系共重合体は、前記(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、1~5質量部の前記官能基を有する単量体を含み、前記再剥離用粘着剤組成物は、前記アクリル系共重合体100質量部に対して、0.4~4質量部の前記硬化剤を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、粘着力とタック性と再剥離性のバランスに優れた再剥離用粘着剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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