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公開番号2025011315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2024185935,2023078028
出願日2024-10-22,2019-03-22
発明の名称抗IL-27抗体及びその使用
出願人サーフィス オンコロジー, エルエルシー,アディマブ, エルエルシー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 16/00 20060101AFI20250116BHJP(有機化学)
要約【課題】抗IL-27抗体及びその使用の提供。
【解決手段】本開示は、抗IL-27抗体及びその抗原結合部分に関する。本開示は、抗体またはその抗原結合部分を投与することにより、がんなどの疾患の1つまたは複数の症状を処置または回復するための方法にも関する。本開示は、例えば、対象または試料中のIL-27を検出するための方法にも関する。高い親和性及び特異性でヒトIL-27(インターロイキン27)に特異的に結合して拮抗する、抗体またはその抗原結合部分を、本明細書に開示する。抗体分子をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、及び抗体分子を作成する方法も提供する。抗体分子を含む医薬組成物も提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
図面に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年3月22日に出願された米国仮特許出願第62/646,496号の利益を主張するものであり、この内容全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
本開示は、概して、IL-27シグナル伝達を調節するための組成物及び方法に関する。より具体的には、本開示は、IL-27に結合し、IL-27シグナル伝達を調節する免疫原性組成物(例えば、抗体、抗体フラグメントなど)に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、増加している一連の証拠により、免疫系が、腫瘍形成及び進行に対する重要な障壁として機能することが示されている。抗腫瘍可能性または活性を伴う天然に生じるT細胞ががん患者に存在するという原理は、腫瘍学における免疫療法アプローチの発展を合理化した。T細胞、マクロファージ、及びナチュラルキラー細胞などの免疫細胞は、抗腫瘍活性を呈し、悪性腫瘍の発生及び増殖を有効に制御できる。腫瘍特異的抗原または腫瘍関連抗原は、免疫細胞に悪性を認識させ、排除させることができる(Chen&Mellman,(2013)Immunity 39(1):1-10)。腫瘍特異的免疫応答が存在するにもかかわらず、悪性腫瘍は、しばしば様々な免疫調節メカニズムを通した免疫攻撃を逃れるまたは回避し、その結果、腫瘍発生及び進行の制御に失敗してしまう(Motz&Coukos,(2013)Immunity 39(1):61-730)。実際、がんの新たな特徴は、これらの免疫調節メカニズムの搾取利用及び抗腫瘍免疫応答の無効化であり、結果として免疫学的殺滅からの腫瘍回避及び逃避がもたらされる(Hanahan and Weinberg(2011)Cell 144(5):646-674)。
【0004】
IL-27は、2つのサブユニット(EBI3及びIL-27p28)から構成される、ヘテロ二量体サイトカインである。IL-27は、IL-12及びIL-6サイトカインファミリーの両方に構造的に関連する。IL-27は、主にSTAT1及びSTAT3を通してシグナル伝達を媒介する、IL-27Rα(WSX1)及びgp130鎖からなるヘテロ二量体受容体に結合し、これを通してシグナル伝達を媒介する。当初の報告では、IL-27は、CD4+T細胞の増殖、Tヘルパー(Th)1細胞の分化、及びIFN-γ産生を支持する免疫増強サイトカインであり、しばしばIL-12と協調して作用すると特徴評価された。その後の研究では、IL-27が複雑な免疫調節機能を提示し、生物学的背景及び使用されている実験モデルに応じて、炎症促進性または抗炎症性効果をもたらすことが示されている。IL-27は、ヒトがん細胞において異なる免疫制御分子の発現を駆動し得、これはin vivoでの免疫応答の局所的な撹乱を支持し得る(Fabbi et al.,(2017)Mediators Inflamm 3958069。2017年2月1日にオンライン公開。doi:10.1155/2017/3958069、及びそこに含有される参考文献)。
がん処置及び管理において著しい進歩がなされているにもかかわらず、がんを処置及び管理するための新しく有効である治療法が依然として必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Chen&Mellman,(2013)Immunity 39(1):1-10
Motz&Coukos,(2013)Immunity 39(1):61-730
Hanahan and Weinberg(2011)Cell 144(5):646-674
Fabbi et al.,(2017)Mediators Inflamm 3958069
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
高い親和性及び特異性でヒトIL-27(インターロイキン27)に特異的に結合して拮抗する、抗体またはその抗原結合部分を、本明細書に開示する。抗体分子をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、及び抗体分子を作成する方法も提供する。抗体分子を含む医薬組成物も提供する。本明細書に開示する抗IL-27抗体またはその抗原結合部分を(単独で、または他の治療剤もしくは手技と組み合わせて)使用して、免疫障害及びがんを含む障害を、処置、予防及び/または診断することができる。ゆえに、抗IL-27抗体分子を使用して、がん及び免疫障害を含む様々な障害を、処置及び/または診断するための組成物及び方法を、本明細書に開示する。
【0007】
一部の実施形態では、本開示は、ヒトIL-27に特異的に結合して拮抗する単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供し、該抗体またはその抗原結合部分は、以下の特性:(i)ヒトIL-27に15nM以下の平衡解離定数(K

)で結合する;(ii)IL-27のIL-27受容体への結合を遮断する;(iii)細胞におけるSTAT1及び/またはSTAT3リン酸化を阻害または低下する;(iv)細胞におけるCD161発現の阻害を阻害または低下する;(v)細胞におけるPD-L1及び/またはTIM-3発現を阻害または低下する;(vi)細胞からの1つまたは複数のサイトカインのPD-1媒介性分泌を誘導または増強する;ならびに(vii)(i)~(vi)の組み合わせのうちの少なくとも1つまたは複数を呈する。
【0008】
一部の実施形態では、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、ヒトIL-27に15nM以下の平衡解離定数(K

)で結合する。
【0009】
一部の実施形態では、単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、組換えヒトIL-27またはマウスIL-27に結合する。
【0010】
一態様では、本開示は、ヒトIL-27に特異的に結合して拮抗する単離されたモノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供し、該抗体またはその抗原結合部分は、(i)重鎖CDR1が、N-GFTFXXXX-C(配列番号408)であり、重鎖CDR2が、N-ISSSXXYI-C(配列番号409)であり、重鎖CDR3配列が、配列番号163である;軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3配列が、それぞれ、配列番号169、170及び171である;または(ii)重鎖CDR1が、N-FTFXXXXMN-C(配列番号410)であり、重鎖CDR2が、N-XISSSXXYIXYADSVKG-C(配列番号411)であり、重鎖CDR3配列が、配列番号166である;軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3配列が、それぞれ、配列番号172、173及び174である重鎖CDR及び軽鎖CDRを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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