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公開番号2025011262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2024180616,2021566558
出願日2024-10-16,2020-05-07
発明の名称THR-βの調節物質およびその使用方法
出願人アリゴス セラピューティクス,インコーポレーテッド
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類C07D 401/10 20060101AFI20250116BHJP(有機化学)
要約【課題】THR-β関連障害の治療に使用することができるTHR-β活性の有効な調節物質である化合物。
【解決手段】式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミドもしくはエステルである。式中、TLは、式IIa、IIb、IIIa~IIIdの部分であり、CEは、ベンゼン環等を有する基の部分であり、HDは、式VまたはVIの部分である。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
式I’の化合物、
(I’)TL-L

-CE-HD
またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステルであって、式中、
i)TLは、式IIa、IIb、IIIa、IIIb、IIIc、またはIIIdの部分であり、
JPEG
2025011262000297.jpg
58
137
式中、


、Q

、Q

、Q

、Q

、Q

、およびQ

の各々は、独立して、窒素または-CR

-であり、各R

は、独立して、水素、ハロゲン、または低級アルキルであり、


は、水素、任意選択で置換されたアルキル、任意選択で置換された非芳香族炭素環式基、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロシクロアルキル基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、任意選択で置換された(炭素環式)アルキル基、任意選択で置換されたアラルキル基、任意選択で置換された(ヘテロシクロアルキル)アルキル基、任意選択で置換された(ヘテロアリール)アルキル基、任意選択で置換されたアミノ基、任意選択で置換されたC-カルボキシ基またはO-カルボキシ基、-CN、任意選択で置換されたカルバモイル基、または任意選択で置換されたカルバモイルアルキル基であり、前記カルバモイル基またはカルバモイルアルキル基の窒素は、任意選択で環構造内のヘテロ原子であり、


は、水素、ハロゲン、任意選択で置換されたアルキル、任意選択で置換されたシクロアルキル、または-CNであり、


は、水素または低級アルキルであり、


は、任意選択で置換されたアルキル、任意選択で置換されたアルケニル、任意選択で置換された非芳香族炭素環式基、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換された複素環式基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、任意選択で置換された(炭素環式)アルキル基、任意選択で置換されたアラルキル基、任意選択で置換された(ヘテロシクロアルキル)アルキル基、任意選択で置換された(ヘテロアリール)アルキル基、任意選択で置換されたアミノ基、任意選択で置換されたスルファモイル基、任意選択で置換されたカルバモイル基、または任意選択で置換されたカルバモイルアルキル基であり、前記カルバモイル基またはカルバモイルアルキル基の窒素は、任意選択で環構造内のヘテロ原子であり、


は、ヒドロキシ、NH

、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、またはアルキルスルホニルアミノであるか、
あるいは、R

およびR

が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5員または6員の任意選択で置換された非芳香族炭素環式基、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換された複素環式基、または任意選択で置換されたヘテロアリール基を形成するか、
あるいは、R

およびR

が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、7員~11員の任意選択で置換されたスピロ環式環または7員~11員の任意選択で置換されたスピロ複素環を形成し、
Alkは、水素もしくは任意選択で置換されたアルキルであり、

11
は、低級アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、およびシクロアルキルから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択で置換されたアリール基;または低級アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、およびシクロアルキルから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択で置換されたヘテロアリール基;または二環式環系;または二環式複素環系であり、
ii)CEは、式IVの部分であり、
JPEG
2025011262000298.jpg
41
170
式中、


およびR

の各々は、ハロゲン、-CN、任意選択で置換された低級アルキル、任意選択で置換された低級アルコキシ、任意選択で置換された低級アルケニル、またはシクロプロピルから独立して選択され、


は、水素、任意選択で置換された低級アルキル、任意選択で置換された低級アルコキシ、シアノ、またはハロゲンから選択され、
任意選択で、R

およびR

は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、4員、5員、または6員の非芳香族炭素環、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール環を形成し、


は、窒素または-CR

-であり、式中、R

続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
TLが式IIIbの部分であり、式中、Q

が-CH-であり、Q

が窒素であり、HDが式Vの部分であり、式中、R

が-CH

CNまたは-C≡CHであり、Q

が-CH-であり、R

およびR

が塩素である場合、R

はイソプロピルであることができない、請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項3】
TLが式IIIbの部分であり、
JPEG
2025011262000300.jpg
25
128
HDが式Vの部分であり、
JPEG
2025011262000301.jpg
31
128
式中、


は、水素、-(C(R





-OR

、-(C(R





-N(R



、-(C(R





-S(=O)



、-(C(R





-C≡C-R

、-(C(R





-C(=O)-OR

、-(C(R





-HeAr、または-(C(R





-C(=O)-N(R



から選択され、
各R

が独立して、水素または任意選択で置換されたC

-C

アルキルであり、
各qが独立して、0または2であり、
各nが独立して、0または1である、請求項1または2に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項4】


が、水素、-(CH



-OR

、-(CH



-N(R



、-(CH



-S(=O)



、-(CH



-C≡C-R


-(CH



-C(=O)-OR

、-(CH



-HeAr、または-(CH



-C(=O)-N(R



から選択される、請求項3に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項5】


が、水素、-(CH

)-OR

、-(CH

)-N(R



、-N(R



、-(CH

)-S(=O)



、-C≡C-R

、-(CH

)-C(=O)-OR

、-C(=O)-OR

、-(CH

)-HeAr、または-C(=O)-N(R



から選択される、請求項3または4に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項6】


が、水素、-NH

、または-C≡CHから選択される、請求項3~5のいずれか一項に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項7】


が、-NH

である、請求項3~6のいずれか一項に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項8】


が、水素である、請求項3~6のいずれか一項に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項9】


が、-C≡CHである、請求項3~6のいずれか一項に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
【請求項10】
TLが式IIIbの部分であり、
JPEG
2025011262000302.jpg
25
156
HDが式VIの部分である、
JPEG
2025011262000303.jpg
32
156
請求項1または2に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは互変異性体、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミド、もしくはエステル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年4月6日に出願された米国仮特許出願第63/005,661号、2019年12月5日に出願された米国仮特許出願第62/944,052号、および2019年5月8日に出願された米国仮特許出願第62/845,252号の優先権の利益を主張するものであり、これらの各々の全開示は参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
本発明は、疾患の治療における医薬化合物およびその製剤および使用方法の分野に属する。具体的には、本発明は、THR-β調節物質およびその使用に関する分野に属する。
【背景技術】
【0003】
世界的な肥満の増加と並行して、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、世界中の慢性肝疾患および肝移植の主要な原因となりつつある[1、2]。NAFLDは、成人人口の30%、ならびに肥満および糖尿病患者の70~80%に影響を及ぼすと考えられている。NAFLDは、アルコール摂取以外の原因によって誘発される5%を超える過剰な肝脂肪蓄積と定義される。NAFLDは、様々な割合の個人において肝炎(非アルコール性脂肪性肝炎、NASH)および線維症に進行し、最終的には影響を受けやすい個人において肝不全および肝細胞がん(HCC)に至る[3]。
【0004】
米国だけで、NASHは肝移植のための3番目に一般的な適応症であり、最も一般的になる軌道にある[4]。NAFLDおよびNASH患者における最も重要な医療ニーズは、肝疾患の進化の主な予測因子である進行を止め、場合によっては線維症を逆転させるための効果的な治療法である[5、6]。
【0005】
甲状腺ホルモン(TH)は、すべての脊椎動物の正常な発達、成長、および代謝に不可欠である。その効果は、主にTH受容体(TR、またはTHR)β1、β2、およびα1のためのリガンドとして機能するトリヨードチロニン(T3)を介して媒介される[7]。リガンドの不在下では、TRはまず、標的遺伝子のプロモーター領域に位置するTH応答エレメント(TRE)上でヘテロ二量体またはホモ二量体として結合し、そこでTREはコアレプレッサーと相互作用する。リガンドが結合すると、TRホモ二量体は、レチノイドX受容体(RXR)とのヘテロ二量体形成を選好して解離し、コアプレッサーの放出およびコアクチベーターの動員をもたらす。この新しい複合体は、標的化遺伝子の転写においてRNAポリメラーゼIIに関与する多数のタンパク質を引き付ける。
【0006】
THRAおよびTHRBと表記される2個の異なる遺伝子座は、異なる組織分布および生物学的機能を有する複数の相互に関連するTRアイソフォームをコードすることに関与する。最も広いレベルの組織発現を有する2個の主要なアイソフォームは、TRα1およびTRβ1である[8]。TRα1は胎児発生中に最初に発現し、成人組織で広く発現するが、TRβ1は発生後期に現れ、成人肝臓、腎臓、および肺で最も高い発現を示す[9]。TRα1は心拍出量の重要な調節因子であり、一方TRβ1は肝臓における代謝の制御に役立つ。重要なことに、天然の甲状腺ホルモンT3は、顕著な選択性なしに、TRα1とTRβ1の両方を活性化する。
【0007】
甲状腺模倣小分子剤の設計は、TRβおよびTRαについてのリガンド結合ドメイン間の高い構造的類似性にもかかわらず、様々なレベルのTRβ選択性を有するTR(またはTHR)アゴニストの同定をもたらした。これらの化合物のうちのいくつかによって達成されたTRβ選択性は、心拍数、心臓肥大、および収縮性などの心臓効果と比較して、脂質低下のための治療指数の改善をもたらした[10~12]。
【0008】
心臓組織におけるTRαの活性化を回避するための別の戦略は、肝臓において活性アゴニストに特異的に変換されるが、血液および心臓を含む肝外組織における不活性プロドラッグとして安定した状態を維持するホスホネート含有TRアゴニストのプロドラッグを設計することである[13]。TRαおよびTRβアゴニストはまた、当該技術分野で既知であるように、肝臓関連疾患以外の適応症にも使用される。
【発明の概要】
【0009】
本明細書で開示されるのは、式I’の化合物、
(I’)TL-L

-CE-HD
またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミドもしくはエステルであって、式中、i)TLが式IIa、IIb、IIIa、IIIb、IIIc、またはIIIdの部分であり、ii)L

が独立して結合;-(C(R





-;酸素;硫黄;-NR

-であり、iii)CEが式IVの部分であり、iv)HDが式VまたはVIの部分であり、置換基が本明細書で定義される通りである、化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、アミドもしくはエステルである。上述の化合物を含む医薬組成物、ならびに上述の化合物のうちの1つ以上を患者に投与するかまたは接触させることによって疾患を治療する方法も開示される。
JPEG
2025011262000002.jpg
86
147
【図面の簡単な説明】
【0010】
X線結晶学によって確認される化合物67の化学構造を示す。
X線結晶学によって確認される化合物67-Aの化学構造を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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