TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025011257
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024180470,2023081214
出願日
2024-10-16,2014-06-03
発明の名称
IL-4R阻害剤の投与によるアレルギー処置方法およびアレルゲン特異的免疫療法の向上方法
出願人
リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
,
REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20250116BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】アレルギー反応を処置、予防、またはその重症度を低減させる方法を提供する。また、アレルゲン特異的免疫療法(SIT)レジメンの有効性および/または安全性を向上させる方法も提供する。
【解決手段】本発明の方法は、抗IL-4Rα抗体などのインターロイキン-4受容体(IL-4Rα)アンタゴニストを含む治療用組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アレルギー反応を処置、予防、またはその重症度を低減させる方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストを含む医薬組成物の治療有効量を、必要とする対象に投与することを含む前記方法。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
IL-4Rアンタゴニストは、IL-4Rαを結合する抗体またはその抗原結合断片であり、IL-4および/またはIL-13と1型または2型IL-4受容体との相互作用を防止する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
抗体またはその抗原結合断片は、IL-4およびIL-13と、1型および2型IL-4受容体両方との相互作用を防止する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
抗体またはその抗原結合断片は、配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の重鎖相補性決定領域(HCDR)と配列番号2のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)の軽鎖相補性決定領域(LCDR)とを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
抗体またはその抗原結合断片は、3つのHCDR(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)および3つのLCDR(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、HCDR1は、配列番号3のアミノ酸配列を含み;HCDR2は、配列番号4のアミノ酸配列を含み;HCDR3は、配列番号5のアミノ酸配列を含み;LCDR1は、配列番号6のアミノ酸配列を含み;LCDR2は、配列番号7のアミノ酸配列を含み;LCDR3は、配列番号8のアミノ酸配列を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
HCVRは、配列番号1のアミノ酸配列を含み、LCVRは、配列番号2のアミノ酸配列を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
IL-4Rアンタゴニストは、デュピルマブまたはその生物学的等価物である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
医薬組成物は、アレルゲン曝露前に対象に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
医薬組成物は、アレルゲン曝露前の4時間未満に対象に投与される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
医薬組成物は、アレルゲン曝露の間または後に対象に投与される、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アレルギー反応を処置または予防するための、およびアレルゲン特異的免疫療法レジメンの有効性および/または安全性を改善するための、インターロイキン-4受容体阻害剤の使用に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)
【背景技術】
【0002】
アレルギーおよびアレルギー性疾患は、時間と共に解消する非致命的応答からアナフィラキシーなどの致命的作用まで多岐にわたる結果を伴う深刻な医学的状態である。アレルギー反応は、様々な製品、例えば、ある一定の食品、昆虫毒、植物由来物質(例えば花粉)、化学薬品、薬物/医薬品および動物の鱗屑への接触または曝露の結果として生じることがある。アレルギーに対する現行の処置選択肢としては、回避、薬理学的症状処置、およびアレルゲン特異的免疫療法(SIT)を用いる予防が挙げられる。残念なことに、これらの現行の処置戦略は、多くの場合、不十分であるか、高価であるか、実行困難であるか、または有意なリスクを伴う。例えば、アレルゲンの回避は、必ずしも可能であるとは限らず、患者および介護者の生活の質に悪影響を及ぼすことがある。その一方で、免疫療法アプローチは、感受性のある個体へのアレルゲンの計画的投与を含み、そのため本質的にリスクが高く、望ましくない重度アレルギー反応またはアナフィラキシーが起こる可能性がある。したがって、アレルギー応答を予防または処置するならびに免疫療法処置戦略の安全性および/または有効性を改善する新規治療アプローチへの未だ対処されていない要求が当該技術分野には存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の1つの態様に従って、対象のアレルギー反応を処置する、予防する、またはアレルギー反応の重症度を低減させる方法を提供する。本発明のこの態様による方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストを含む医薬組成物の治療有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む。IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物をアレルゲン曝露またはアレルギー症状発現前、中または後に対象に投与することができる。
【0004】
本発明のもう1つの態様に従って、アレルゲン特異的免疫療法(SIT)レジメンの有効性および/または安全性を向上させる方法を提供する。本発明のこの態様による方法は、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の治療有効量をSITレジメンと併用で対象に投与することを含む。本発明のこの態様のある一定の実施形態によると、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物をSITレジメンの開始前にするか、またはSITレジメンの過程で投与する。例えば、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物をSITレジメンの増量投与期に、および/またはSITレジメンの維持期に投与することができる。
【0005】
本発明のもう1つの態様に従って、アレルゲンに曝露された対象の全血清IgEレベルを低減させる方法を提供する。本発明のこの態様による方法は、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を、対象のIgE産生を低減もしくは抑止するまたは血清IgEレベルを低減もしくは除去するのに十分な量で、対象に投与することを含む。
【0006】
様々な実施形態において、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を、それを必要とする対象に経口、皮下、皮膚上または静脈内投与する。
【0007】
本発明の方法に関連して使用することができる例示的IL-4Rアンタゴニストとしては、例えば、IL-4Rもしくはそのリガンド(IL-4および/もしくはIL-13)の小分子化学的阻害剤、またはIL-4Rもしくはそのリガンドを標的にする生物学的薬剤が挙げられる。ある一定の実施形態によると、IL-4Rアンタゴニストは、IL-4Rα鎖を結合してIL-4、IL-13、またはIL-4とIL-13両方によるシグナル伝達を遮断する、抗原結合タンパク質である。本発明の方法に関連して使用することができる1つのかかるタイプの抗原結合タンパク質は、デュピルマブなどの抗IL-4Rα抗体である。
【0008】
本発明の他の実施形態は、後続の詳細な説明の再考から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
パネルAは、抗IL-4Rα抗体の2用量をマウスに投与した、落花生アレルギーマウスモデルの時間経過を描写する図である。パネルBは、IV落花生抽出物の攻撃投与後の経時的な中央部体温の低下によって評価した、3群の実験マウスのアナフィラキシーの程度を示す図である。抗体を受けていないマウスを灰色丸で示し;抗IL-4Rα抗体を受けたマウスを黒四角で示し;アイソタイプ対照抗体を受けたマウスを白四角で示す。
落花生抽出物の攻撃投与後の図1で言及した3群のマウスのIgEレベルを示す図である。
パネルAは、抗IL-4Rα抗体の単一用量を第13日にマウスに投与した、落花生アレルギーマウスモデルの時間経過を描写する図である。パネルBは、IV落花生抽出物の攻撃投与後の経時的な中央部体温低下によって評価した、3群の実験マウスのアナフィラキシーの程度を示す図である。抗体を受けていないマウスを灰色丸で示し;抗IL-4Rα抗体を受けたマウスを黒四角で示し;アイソタイプ対照抗体を受けたマウスを白四角で示す。
パネルAは、抗IL-4Rα抗体の単一用量を第27日にマウスに投与した、落花生アレルギーマウスモデルの時間経過を描写する図である。パネルBは、IV落花生抽出物の攻撃投与後の経時的な中央部体温の低下によって評価した、3群の実験マウスのアナフィラキシーの程度を示す図である。抗体を受けていないマウスを灰色丸で示し;抗IL-4Rα抗体を受けたマウスを黒四角で示し;アイソタイプ対照抗体を受けたマウスを白四角で示す。
図3および4の3つの処置群(mAb処置なし、抗IL-4Rα処置、およびアイソタイプ対照処置マウス)におけるそれぞれの実験時間経過の第12、26および28日での全IgEレベルを示す図である。パネルAは、抗体の単一用量を第13日に投与した実験の結果を示し;パネルBは、抗体の単一用量を第27日に投与した実験の結果を示す。
感作期、SIT増量期および落花生抽出物の攻撃投与を含む、落花生特異的免疫療法マウスモデルの時間経過を描写する図である。5回の抗体注射を示されている日にマウスに投与した。
図6で説明した落花生特異的免疫療法レジメンに付した実験マウスの3群、および免疫療法なしの対照群におけるアナフィラキシーの程度を示す図である。結果を落花生抽出物の攻撃投与後の経時的な中央部体温の低下によって評価する。攻撃投与に付されたが免疫療法を受けていないマウス(「ITなし」)を白丸および断続線で示し;免疫療法を受けたが抗体を受けていないマウス(「IT」)を黒四角および断続線で示し;免疫療法およびアイソタイプ対照抗体を受けたマウス(「IT+アイソタイプ対照」)を白四角および断続線で示し;免疫療法および抗IL-4Rα抗体を受けたマウス(「IT+抗IL-4Rα」)を黒四角および実線で示す。
図6で説明した落花生特異的免疫療法レジメンに付した実験マウスの3群、および免疫療法なしの対照群における、全IgEレベル(図8)を示す図である。第77日および第96日の様々な免疫グロブリンレベルを示す。攻撃投与に付されたが免疫療法を受けていないマウス(「ITなし」)を黒丸で示し;免疫療法を受けたが抗体を受けていないマウス(「IT」)を白丸で示し;免疫療法およびアイソタイプ対照抗体を受けたマウス(「IT+アイソタイプ対照」)を黒四角で示し;免疫療法および抗IL-4Rα抗体を受けたマウス(「IT+抗IL-4Rα」)を白四角で示す。各記号は、個々のマウスでの測定レベルを表す。
図6で説明した落花生特異的免疫療法レジメンに付した実験マウスの3群、および免疫療法なしの対照群における、落花生特異的IgG1レベル(図9)を示す図である。第77日および第96日の様々な免疫グロブリンレベルを示す。攻撃投与に付されたが免疫療法を受けていないマウス(「ITなし」)を黒丸で示し;免疫療法を受けたが抗体を受けていないマウス(「IT」)を白丸で示し;免疫療法およびアイソタイプ対照抗体を受けたマウス(「IT+アイソタイプ対照」)を黒四角で示し;免疫療法および抗IL-4Rα抗体を受けたマウス(「IT+抗IL-4Rα」)を白四角で示す。各記号は、個々のマウスでの測定レベルを表す。
図6で説明した落花生特異的免疫療法レジメンに付した実験マウスの3群、および免疫療法なしの対照群における、落花生特異的IgG2aレベル(図10)を示す図である。第77日および第96日の様々な免疫グロブリンレベルを示す。攻撃投与に付されたが免疫療法を受けていないマウス(「ITなし」)を黒丸で示し;免疫療法を受けたが抗体を受けていないマウス(「IT」)を白丸で示し;免疫療法およびアイソタイプ対照抗体を受けたマウス(「IT+アイソタイプ対照」)を黒四角で示し;免疫療法および抗IL-4Rα抗体を受けたマウス(「IT+抗IL-4Rα」)を白四角で示す。各記号は、個々のマウスでの測定レベルを表す。
図6で説明した落花生特異的免疫療法レジメンに付した実験マウスの3群、および免疫療法なしの対照群における、hIgGレベル(図11)を示す図である。第77日および第96日の様々な免疫グロブリンレベルを示す。攻撃投与に付されたが免疫療法を受けていないマウス(「ITなし」)を黒丸で示し;免疫療法を受けたが抗体を受けていないマウス(「IT」)を白丸で示し;免疫療法およびアイソタイプ対照抗体を受けたマウス(「IT+アイソタイプ対照」)を黒四角で示し;免疫療法および抗IL-4Rα抗体を受けたマウス(「IT+抗IL-4Rα」)を白四角で示す。各記号は、個々のマウスでの測定レベルを表す。
示されているように増量期に落花生抽出物のより少ない用量数(8対12)を投与した、図6の落花生特異的免疫療法マウスモデルの変型の時間経過を描写する図である。5回の抗体注射を示されている日にマウスに投与した。
図12で説明した落花生特異的免疫療法レジメンに付した実験マウスの3群、および免疫療法なしの対照群におけるアナフィラキシーの程度を示す図である。結果を落花生抽出物の攻撃投与後の経時的な中央部体温の低下によって評価する。処置群は、図6の場合と同じものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を説明する前に、本発明が、記載する特定の方法および実験条件に限定されないことを理解されたい。かかる方法および条件は変わることがあるからである。本発明の範囲は、添付のクレームによってしか限定されないので、本明細書において用いる専門用語が特定の実施形態をもっぱら説明することを目的としたものであり、限定することを意図したものでないことも理解されたい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
歯の掃除具
2か月前
個人
歯茎みが品
11日前
個人
錠剤撒き器
5か月前
個人
導電香
4日前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
乗馬テラピー
3か月前
個人
発熱器具
2か月前
個人
健康器具
1か月前
個人
染毛方法
2か月前
個人
片足歩行支援具
19日前
個人
収納容器
1か月前
個人
クリップ
18日前
個人
挟圧手工爪矯正具
5か月前
個人
眼科診療車
26日前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
鼻腔拡張具
5か月前
個人
磁器治療器
3か月前
株式会社コロナ
脱臭機
5か月前
個人
除菌システム
19日前
個人
避難困難者救出台車
26日前
株式会社 MTG
浴用剤
5日前
株式会社コーセー
美爪料
19日前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
5か月前
株式会社コーセー
化粧料
19日前
東レ株式会社
吸収制御剤
2か月前
株式会社ナカニシ
生検針
3か月前
東レ株式会社
下肢着用具
3か月前
個人
血管硬化度算出方法
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
1か月前
大正製薬株式会社
内服液剤
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
3か月前
個人
尿バッグカバー
5日前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
株式会社ファンケル
化粧料
4か月前
続きを見る
他の特許を見る