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公開番号
2025011203
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024177074,2020562201
出願日
2024-10-09,2019-05-10
発明の名称
電位依存性カリウムチャネル開口薬のバイオアベイラビリティー及び曝露を高める方法
出願人
ゼノン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
,
XENON PHARMACEUTICALS INC.
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/472 20060101AFI20250116BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ヒトにおいて発作性疾患を治療するための化合物および投与方法を提供する。
【解決手段】治療上有効量の電位依存性カリウムチャネルのアロステリックモジュレータであるN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミド(化合物A)を、これを必要とするヒトに、例えば食後状態で経口投与することを備える方法である。さらに、化合物Aの投与に関する種々の改善された方法が提供される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
必要とするヒトにおけるKv7カリウムチャネル機能障害と関連する疾患、障害又は病態の治療方法であって、食後状態で、治療上有効量の化合物Aを前記ヒトに経口投与する工程を備え、
化合物AがN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
必要とするヒトにおけるKv7カリウムチャネル機能障害と関連する疾患、障害又は病態の治療方法であって、摂食前30分から摂食後2時間までの間に治療上有効量の化合物Aを前記ヒトに経口投与する工程を備え、
化合物AがN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドである方法。
【請求項3】
前記方法が、Kv7カリウムチャネルの開口を高める請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記Kv7カリウムチャネルが、Kv7.2、Kv7.3、Kv7.4、及びKv7.5のうちの1以上から選択される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法が、Kv7.1よりも、Kv7.2、Kv7.3、Kv7.4、及びKv7.5のうちの1以上から選択されるKv7カリウムチャネルの開口を高めるために選択的である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記疾患、障害又は病態が発作性疾患である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記発作性疾患が焦点性初発てんかんである請求項6に記載の方法。
【請求項8】
必要とするヒトにおける発作性疾患の治療方法であって、食後状態で、ある量の化合物Aを前記ヒトに経口投与する工程を備え、
化合物AがN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドであり、
化合物Aの量は、前記ヒトにおいて前記発作性疾患を治療するために十分である方法。
【請求項9】
必要とするヒトにおける発作性疾患の治療方法であって、摂食前30分から摂食後2時間までの間に、ある量の化合物Aを前記ヒトに経口投与する工程を備え、
化合物AがN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドであり、
化合物Aの量は、前記ヒトにおいて前記発作性疾患を治療するために十分である方法。
【請求項10】
必要とするヒトにおける発作性疾患の治療方法であって、食後状態で、ある量の化合物Aを前記ヒトに経口投与する工程を備え、
化合物AがN-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミドであり、
化合物Aの量が2~200mgである方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電位依存性カリウムチャネル開口薬のバイオアベイラビリティー及び曝露を高める方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
てんかんは、全世界の推定罹患率が人口の0.7%(5,000万人)とされる一般的な神経障害である(Hirtz,D.ら、Neurology(2007)、68:326-337を参照)。てんかんは、発作につながる脳の異常な電気活性を特徴とする。疫学的な目的で、その定義は、あらゆるタイプの複数の非誘発性発作を必要とする。
【0003】
てんかんを抱える患者は、主にその疾患の病因に起因して、一般集団と比べて上昇した死亡リスクを有する。しかしながら、制御できないてんかんを抱える患者においては、最大の発作関連の死亡リスクは、てんかんにおける予期せぬ突然死(SUDEP)に起因する(Hitiris,N.ら、Epilepsy and Behavior(2007)、10:363-376を参照)。治験的な抗てんかん薬(AED)の臨床試験に参加する患者は、一般に10年を超えててんかんを抱えており、複数のAED療法において不首尾である。
【0004】
てんかんのほとんどの形態の病態生理学はあまりよく理解されていないままであるが、てんかん発作は、一群の神経細胞の過剰に同期した持続性の発火から生じるということが知られている。神経細胞の興奮性の持続的な増大は、すべてのてんかん症候群に共通する。てんかんを治療する上での治療戦略は、種々の機構経路を通して神経細胞の興奮性を低下させることを伴う。異なる作用機序を標的指向化することにより治療スペクトルを拡大するために、及びリスク/有益性プロファイルを向上させるために、過去20年にわたって、いくつかの新しいAEDが開発され、販売された。現在利用可能なAEDは、シナプス小胞糖タンパク質の阻害、阻害性のGABA作動性神経伝達の強化、グルタミン酸介在性の興奮性神経伝達の低下、又は電位依存性のナトリウムチャネル若しくはカルシウムチャネルの阻害によって作用すると考えられる。これにもかかわらず、30%以下の患者は、従来の治療で効果がないままであり、制御されない発作を抱え続けている(Brown,D.A.ら、Nature(1980)、283:673-676、及びElger,C.E.ら、Epilepsy Behav.(2008)、12:501-539を参照)。難治性の患者における生活の質は低く、患者は自動車の運転ができず、患者は独立して働くこと又は生活することが困難である。加えて、多くの患者は、自身の発作性疾患の続発症として行動障害、神経障害、及び/又は知的障害を抱える。カリウム依存性チャネルが神経細胞の興奮性の制御において主要な役割を有するという事実にもかかわらず、現在の薬剤は、神経細胞のカリウム依存性チャネルに対してほとんど効果がない。それゆえ、治療に抵抗性を示すてんかんを抱える患者における発作制御に対する重要なまだ満たされていない臨床ニーズに対処するために、新規な作用機序を有する医薬、又は既に販売されているAEDを改良する医薬が必要である。
【0005】
N-[4-(6-フルオロ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-2,6-ジメチルフェニル]-3,3-ジメチルブタンアミド(本明細書中で、「化合物A」と呼ぶ)は、発作性疾患の治療のために現在開発されている小分子である。化合物A及びカリウムチャネルモジュレータ(調節因子)としてのその使用は、米国特許第8,293,911号明細書及び米国特許第8,993,593号明細書に開示されており、それらの開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0006】
電位依存性カリウムチャネルKv7.2及びKv7.3(Kv7.2/Kv7.3)は、神経細胞の興奮性の制御において重要である。Kv7.2/Kv7.3は、初期の特性解析に従って名付けられた神経細胞の「M電流」の基礎をなす。というのも、神経細胞電流は、ムスカリン/コリン作動薬に応答して減少するからである(Brown,D.A.ら、Nature(1980)、283:673-676参照)。M電流は、神経細胞の興奮性亢進に対するブレーキとして作用することが知られている不活性化しない、過分極性の電流である。結果として、例えば遺伝的な機能喪失を通してのKv7.2介在性M電流の減少は、神経細胞の脱分極及び膜及び神経細胞の興奮性の上昇を引き起こす可能性があり、これは、てんかん発作として顕在化する活動電位バーストにつながる可能性がある。対照的に、Kv7.2介在性M電流の上昇は、細胞膜を過分極させ、これにより神経細胞の興奮性を低下させ、活動電位バーストの開始及び伝播、並びにその結果生じる発作を防止することができる。神経細胞においてKv7.2/Kv7.3チャネルの開いた状態を増強することは、過分極した安静状態に有利であり、これは急速な活動電位スパイク(すなわち、バースト発火)を低下させる。このような増強は、易興奮性の、特に過興奮性の、神経細胞に対する安定化効果を提供することができ、それゆえ所定の発作性疾患を治療することにおいて有用である可能性がある。この増強は、Kv7.2/Kv7.3開口薬として知られるレチガビン(エゾガビン)を用いたてんかんを抱える成人における部分初発発作等の発作性疾患の治療について、効果的であることが臨床的に証明されている。
【0007】
レチガビンは以下の構造を有する。
TIFF
2025011203000002.tif
34
170
【0008】
レチガビンは、1980年代後半に鎮痛性化合物フルピルチンの類似体として最初に特定された。レチガビンは、一連の齧歯動物発作モデルを使用した新規な抗痙攣剤を特定するために設計された研究において、広域スペクトルの活性を実証した(Kupferberg,H.、Epilepsia(1989)、30(Suppl.1):S51-S56を参照)。レチガビンは、2011年に部分初発発作について承認されたが、長期使用後の発色団となるレチガビン二量体の形成と関連しているように思われる皮膚、唇、爪の変退色及び網膜色素変化に関連する黒枠警告の後、商業的な理由で2017年に市場から撤退した(2014年12月5~9日の68th Annual Meeting of the American Epilepsy Society(AES)、シアトル、ワシントン州、米国で提示されたPrescott,J.S.及びEvans,C.A.、「Pigmentary abnormalities (discoloration) associated with ezogabine/retigabine treatment:nonclinical aspects」、ポスター2.324)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
米国特許第8,293,911号明細書
米国特許第8,993,593号明細書
【非特許文献】
【0010】
Hirtz,D.ら、Neurology(2007)、68:326-337
Hitiris,N.ら、Epilepsy and Behavior(2007)、10:363-376
Brown,D.A.ら、Nature(1980)、283:673-676
Elger,C.E.ら、Epilepsy Behav.(2008)、12:501-539
Kupferberg,H.、Epilepsia(1989)、30(Suppl.1):S51-S56
2014年12月5~9日の68th Annual Meeting of the American Epilepsy Society(AES)、シアトル、ワシントン州、米国で提示されたPrescott,J.S.及びEvans,C.A.、「Pigmentary abnormalities(discoloration) associated with ezogabine/retigabine treatment:nonclinical aspects」、ポスター2.324
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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