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公開番号2025010969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113309
出願日2023-07-10
発明の名称血小板凝集の検出方法
出願人シスメックス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/49 20060101AFI20250116BHJP(測定;試験)
要約【課題】血小板凝集の検出を可能にする新規手段を提供することを課題とする。
【解決手段】検体中の血球に315 nm以上600 nm以下の波長の光及び610 nm以上750 nm以下の波長の光を照射することにより生じた第1散乱光情報及び第2散乱光情報に基づいて、血小板凝集を検出することにより、上記の課題を解決する。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
粒子を含む測定試料に第1波長の光及び第2波長の光を照射することにより生じた第1散乱光情報及び第2散乱光情報を取得する工程と、
前記第1散乱光情報及び前記第2散乱光情報に基づいて、血小板凝集の存否を示す情報を取得する工程と、
を含み、前記第1波長が315 nm以上600 nm以下であり、前記第2波長が610 nm以上750 nm以下である、血小板凝集の検出方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1散乱光情報が、前記測定試料に前記第1波長の光を照射することにより前記粒子から生じた側方散乱光に関する情報であり、
前記第2散乱光情報が、前記測定試料に前記第2波長の光を照射することにより前記粒子から生じた前方散乱光に関する情報である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定試料が、全血と希釈試薬とを混合することにより調製された試料である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記測定試料が、溶血試薬及び蛍光色素を含まない請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1散乱光情報及び前記第2散乱光情報を取得する工程の前に、全血と希釈試薬とを混合して前記測定試料を調製する工程をさらに含み、
前記調製する工程が、前記測定試料に含まれる赤血球を溶血する工程を含まず、且つ前記測定試料に含まれる血球を蛍光色素により染色する工程を含まない請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記側方散乱光に関する情報が、側方散乱光強度であり、前記前方散乱光に関する情報が、前方散乱光強度であり、
前記血小板凝集の存否を示す情報を取得する工程において、前記測定試料中の粒子を、前記側方散乱光強度及び前記前方散乱光強度に基づいて、血小板を含む集団と、血小板以外の血球を含む集団とに分類し、
前記血小板を含む集団が、閾値以上の前方散乱光強度を示す粒子を含む場合、血小板凝集が存在することを示す情報を取得する請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記血小板以外の血球を含む集団を、前記側方散乱光強度及び/又は前記前方散乱光強度に基づいて、赤血球を含む集団と、白血球を含む集団とに分類する工程をさらに含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記血小板凝集の存否を示す情報を取得する工程において、前記側方散乱光強度と前記前方散乱光強度とに基づくスキャッタグラムを作成し、前記スキャッタグラムにおいて、前記血小板を含む集団を特定する請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記側方散乱光に関する情報が、側方散乱光強度であり、前記前方散乱光に関する情報が、前方散乱光強度であり、
前記血小板凝集の存否を示す情報を取得する工程が、
前記測定試料中の粒子を、前記側方散乱光強度及び前記前方散乱光強度に基づいて、白血球を含む集団と、白血球以外の血球を含む集団とに分類する工程と、
前記白血球以外の血球を含む集団を、前記前方散乱光強度に基づいて、血小板を含む集団と、赤血球を含む集団とに分類する工程と
を含み、
前記血小板を含む集団が、閾値以上の前方散乱光強度を示す粒子を含む場合、血小板凝集が存在することを示す情報を取得する請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記血小板凝集の存否を示す情報を取得する工程において、前記側方散乱光強度と前記前方散乱光強度とに基づくスキャッタグラムを作成し、前記スキャッタグラムにおいて、前記血小板を含む集団を特定する請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血小板凝集の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
血液には、赤血球、白血球、血小板などの各種の血球成分が含まれる。これらのうち血小板は、直径2~3μmの無核の細胞であり、正常な血液中には15万~35万個/μLが存在する。しかし、特発性血小板減少性紫斑病や急性白血病などの患者の血液では、血小板数が減少することが知られている。一般に、血液中の血小板数が10000個/μLより低くなると、輸血が必要と判断される。したがって、血小板を正確に分類及び計数することは、臨床現場において重要である。
【0003】
採血時の組織液の混入、混和の不十分又はEDTAの作用により、採血管中に血小板凝集が生じることがある。血小板凝集は、単体の血小板と大きさが異なるので、自動血球分析装置により血液を分析する場合、血小板凝集は血小板として計数されない。そのため、血小板凝集が生じた血液では、血小板数が見かけ上減少する。この現象は偽性血小板減少と呼ばれ、誤診につながり得る。偽性血小板減少が疑われる場合、採血と血球分析を再度行う必要がある。
【0004】
特許文献1には、血小板凝集を測定する方法が記載されている。特許文献1では、血液検体中の赤血球を溶血試薬により溶解し、残りの血球を蛍光色素により染色して、自動血球分析装置で分析している。そして、散乱光強度及び蛍光強度に基づくスキャッタグラムから、血小板凝集を特定し、計数している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2020/0132589号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、血小板凝集の検出を可能にする新規手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、検体中の血球に315 nm以上600 nm以下の波長の光及び610 nm以上750 nm以下の波長の光を照射することにより生じた第1散乱光情報及び第2散乱光情報に基づいて、血小板凝集を検出できることを見出して、以下の[1]~[13]に記載の発明を完成した。
【0008】
[1]粒子を含む測定試料に第1波長の光及び第2波長の光を照射することにより生じた第1散乱光情報及び第2散乱光情報を取得する工程と、
前記第1散乱光情報及び前記第2散乱光情報に基づいて、血小板凝集の存否を示す情報を取得する工程と、
を含み、前記第1波長が315 nm以上600 nm以下であり、前記第2波長が610 nm以上750 nm以下である、血小板凝集の検出方法。
【0009】
[2]前記第1散乱光情報が、前記測定試料に前記第1波長の光を照射することにより前記粒子から生じた側方散乱光に関する情報であり、
前記第2散乱光情報が、前記測定試料に前記第2波長の光を照射することにより前記粒子から生じた前方散乱光に関する情報である、上記[1]に記載の方法。
【0010】
[3]前記測定試料が、全血と希釈試薬とを混合することにより調製された試料である、上記[1]又は[2]に記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)

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