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公開番号2025010563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-22
出願番号2024104554
出願日2024-06-28
発明の名称電極帯材をカレンダ加工する方法及びカレンダ加工装置
出願人フオルクスワーゲン・アクチエンゲゼルシヤフト,VOLKSWAGEN AKTIENGESELLSCHAFT
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01M 4/04 20060101AFI20250115BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】より高い全体設備効率が達成可能である、電極帯材をカレンダ加工する方法を提供する。
【解決手段】電極帯材をカレンダ加工する方法であって、電極帯材37を、電極帯材を圧縮しながらカレンダ加工装置1のローラ対9のローラニップ15を通って案内する、カレンダ加工プロセスを有し、その際、欠陥箇所認識ステップを実行し、その際、電極帯材の少なくとも1つの欠陥箇所39を間接又は直接に認識し、カレンダ加工プロセスに際して、欠陥箇所認識ステップで欠陥箇所認識し、欠陥箇所がローラニップに到達する前に、ローラ対を、開放ステップで、ローラ対のカレンダ加工位置からローラ対の開放位置へ位置調整する、方法において、欠陥箇所認識ステップ及び/又は開放ステップを、好ましくは自動又は全自動で、カレンダ加工装置の開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムを用いて実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電極帯材をカレンダ加工する方法であって、
電極帯材(37)を、前記電極帯材(37)を圧縮しながらカレンダ加工装置(1)のローラ対(9)のローラニップ(15)を通って案内する、カレンダ加工プロセスを有し、
カレンダ加工プロセスに際して、欠陥箇所認識ステップを実行し、欠陥箇所認識ステップに際して、前記電極帯材(37)の少なくとも1つの欠陥箇所(39)を間接又は直接に認識し、
カレンダ加工プロセスに際して、欠陥箇所認識ステップで欠陥箇所(39)を認識した場合には、前記欠陥箇所(39)が前記ローラニップ(15)に到達する前に、前記ローラ対(9)を、開放ステップで、前記ローラ対(9)のカレンダ加工位置から前記ローラ対(9)の開放位置へ位置調整する、方法において、
欠陥箇所認識ステップ及び/又は開放ステップを、好ましくは自動又は全自動で、前記カレンダ加工装置(1)の開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムを用いて実行することを特徴とする、方法。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムは、データメモリ(35)を有し、好ましくは前記電極帯材(37)及び/又は前記電極帯材(37)の長手方向に関する前記電極帯材(37)の前記欠陥箇所(39)の位置についてのデータメモリ位置情報が、前記データメモリ(35)に保存されていて、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムの開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)が、データメモリ位置情報を、好ましくは欠陥認識ステップに際して及び/又は欠陥箇所を認識するために、データメモリ信号として呼び出す及び/又は受け取ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムは、センサ(33)を有し、好ましくは前記電極帯材(37)及び/又は前記電極帯材(37)の長手方向に関する前記電極帯材(37)の欠陥箇所(39)の位置を、前記センサ(33)によって認識し、好適には検出し、欠陥箇所認識ステップで、前記欠陥箇所(39)の位置についてのセンサ位置情報を、センサ信号として、前記センサ(33)から前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムの前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)へ伝達することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記センサ(33)は、色センサ又はCCDセンサによって形成されていて、好ましくは、前記欠陥箇所(39)上に又は少なくとも1つの欠陥箇所(39)に対して平行に、マーク、好ましくは色マークが塗布されていて、好ましくは前記電極帯材(37)及び/又は前記電極帯材(37)の長手方向に関する前記電極帯材(37)の欠陥箇所(39)の位置を、前記色センサ(39)又は前記CCDセンサを用いて、前記欠陥箇所(39)上に塗布されたマークに基づいて認識する、好適には検出することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムは、巻出継ぎ合わせ装置(23)を有し、好ましくは前記電極帯材(37)及び/又は前記電極帯材(37)の長手方向に関する前記電極帯材(37)の前記欠陥箇所(39)の位置を、前記巻出継ぎ合わせ装置(23)によって認識し、好適には検出し、欠陥箇所認識ステップで、前記欠陥箇所(39)の位置についての継ぎ合わせ位置情報を、継ぎ合わせ信号として、前記巻出継ぎ合わせ位置装置(23)から前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムの前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)へ伝達することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムは、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)を有し、データメモリ位置情報を、データメモリ信号として、及び/又はセンサ位置情報を、センサ信号として、及び/又は継ぎ合わせ位置情報を、継ぎ合わせ信号として、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)へ伝達し、好ましくは、信号を、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)において処理して制御情報を生成し、制御情報を、開放信号として、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムのアクチュエータ(17)へ伝達し、前記アクチュエータ(17)を、開放ステップで、開放信号を用いて制御して、前記ローラ対(9)を、前記アクチュエータ(17)を用いて、カレンダ加工位置から開放位置へ位置調整することを特徴とする、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記アクチュエータ(17)を、制御信号を用いて、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)によって制御して、少なくとも1つの前記欠陥箇所(39)が前記ローラニップ(15)に到達する前には前記ローラ対(9)が開放位置へ位置調整されていて、及び/又は前記アクチュエータ(17)を、制御信号を用いて、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)によって制御して、前記電極帯材(37)の欠陥箇所前方帯材部分(43)が前記ローラニップ(15)に到達した後で、前記ローラ対(9)を開放位置へ位置調整することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記電極帯材(37)の帯材速度は、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムによって、前記欠陥箇所(39)が前記ローラニップ(15)に到達する前にはカレンダ加工帯材速度から欠陥箇所帯材速度まで低下されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
方法は、閉鎖ステップを有し、閉鎖ステップに際して、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)は、閉鎖信号を生成して、前記アクチュエータ(17)へ伝達し、前記アクチュエータ(17)を、閉鎖ステップで、閉鎖信号を用いて制御して、前記ローラ対(9)を、前記アクチュエータ(17)によって、開放位置からカレンダ加工位置へ位置調整し、好適には、前記アクチュエータ(17)を、閉鎖信号を用いて、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)によって制御して、前記電極帯材(37)の欠陥箇所後方帯材部分(45)が前記ローラニップ(15)から退出した直後には前記ローラ対がカレンダ加工位置へ位置調整されているように設定されている、及び/又は好適には、前記アクチュエータ(17)を、閉鎖信号を用いて、前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御ユニット(31)によって制御して、少なくとも1つの前記欠陥箇所(39)が前記ローラニップ(15)から退出した後で前記ローラ対(9)が開放位置からカレンダ加工位置へ位置調整されるように設定されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
好ましくは請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するためのカレンダ加工装置において、
ローラ対(9)を通って、電極帯材(37)が、カレンダ加工プロセスで、好ましくは連続方法で、前記電極帯材(37)を圧縮しながら案内可能である、ローラ対(9)と、
カレンダ加工プロセスに際して、欠陥箇所認識ステップを、好ましくは自動又は全自動で実行し、前記電極帯材(37)上の少なくとも1つの欠陥箇所を(39)を間接又は直接に認識するために適している及び/又は構成されている、開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムと、を備え、
前記開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムは、前記欠陥箇所が認識されると、前記ローラ対(9)を、好ましくは自動又は全自動で、前記ローラ対(9)のカレンダ加工位置から前記ローラ対(9)の開放位置へ位置調整するために適している又は構成されている、カレンダ加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の電極帯材をカレンダ加工する方法及び請求項10によるカレンダ加工装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
冒頭で述べたような電極帯材をカレンダ加工する方法では、電極帯材がカレンダ加工装置のローラ対のローラニップを通って案内されるカレンダ加工プロセスが実行される。通過案内される際に、電極帯材は、ローラ対の内実な鋼ローラ間で極めて高いローラ圧を掛けて圧縮される。電極帯材は、例えば電極帯材の継ぎ合わせ結合部又は表面欠陥部などの製造に起因する欠陥箇所を有することがある。これらの欠陥箇所が、なんら対策措置なくローラニップを通って案内されると、高いローラ圧に基づいて著しい損傷がローラ対に生じる可能性がある。そのような損傷を防ぐために、カレンダ加工プロセスは、これまで作業者によって手動で監視されている。作業者が欠陥箇所を認識すると、作業者は、カレンダ加工プロセスを中断し、ローラ対をカレンダ加工位置から開放位置へ位置調整し、欠陥箇所をローラニップを通して案内し、ローラ対をカレンダ加工位置へ位置調整し、カレンダ加工プロセスを再開する。
【0003】
この方法では、手動で中断されることが多いことに基づいて、極めて限定的な全体設備効率しか達成できない、という欠点が存在する。
【0004】
DE112019001631T5において、ロールプレス機、ロールプレス機の開ループ及び/又は閉ループ式の制御システム及びロールプレス機の開ループ及び/又は閉ループ式の制御方法が公知である。位置センサによって、前縁がロールプレス機のローラニップに進入する前に工作物の前縁が捕捉される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
DE112019001631T5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、公知の方法と比較してより高い全体設備効率が達成可能である、電極帯材をカレンダ加工する方法を提供することにある。さらなる課題は、電極帯材をカレンダ加工する方法を高い費用対効果で実行可能であるカレンダ加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの課題は、独立請求項の特徴によって解決される。本発明の好適な改良形態は、従属請求項に開示されている。
【0008】
本発明によれば、電極帯材をカレンダ加工する方法であって、カレンダ加工プロセスを有し、カレンダ加工プロセスに際して、電極帯材を圧縮しながらカレンダ加工装置のローラ対のローラニップを通って案内し、カレンダ加工プロセスに際して、欠陥箇所認識ステップを実行し、欠陥箇所認識ステップに際して、電極帯材の少なくとも1つの欠陥箇所を間接又は直接に認識し、カレンダ加工プロセスに際して、欠陥箇所認識ステップで欠陥箇所が認識されたときには、欠陥箇所がローラ対に到達する前に、ローラ対を、開放ステップで、ローラ対のカレンダ加工位置からローラ対の開放位置へ位置調整する、ことが提案される。本発明によれば、欠陥箇所認識ステップ及び/又は開放ステップは、好ましくは自動又は全自動で、カレンダ加工装置の開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムを用いて実行される。開ループ及び/又は閉ループ式の制御システムによって実行される欠陥箇所認識ステップ及び/又は開放ステップを用いると、方法の手動の監視も手動の中断も必要ない。さらに、自動の開放ステップによって、欠陥箇所は、トラブルなく、ひいてはローラ対に対して損傷なくローラニップを通って案内可能である、ことが保証されている。
【0009】
例示的に想定され得るが、欠陥箇所の間接の認識とは、欠陥箇所及び/又は欠陥箇所の位置がマークに基づいて、好ましくはマークに基づいて、好ましくは色マークに基づいて認識されることと解される。例示的に想定され得るが、欠陥箇所の直接の認識とは、欠陥箇所及び/又は欠陥箇所の位置がセンサによって、好ましくはCCDセンサによって直接に及び/又は欠陥箇所自体に基づいて認識及び/又は検出されることと解される。
【0010】
好適には、ローラ対のカレンダ加工位置で、ローラニップは、カレンダ加工ニップ幅を有する、及び/又はローラ対の開放位置で、ローラニップは、欠陥箇所ニップ幅を有する、ことが想定され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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