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公開番号2025010124
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024109134
出願日2024-07-05
発明の名称溶融袋、それを用いた塊状体、ホットメルトシート、およびホットメルト積層体
出願人artience株式会社
代理人
主分類B65D 30/02 20060101AFI20250109BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】
従来よりも耐破砕性、変形容易性といった梱包時の作業性に優れ、さらに使用時に内容物との相溶性に優れるホットメルト接着剤用溶融袋、それを用いたホットメルトシート、およびホットメルト積層体の提供。
【解決手段】
少なくともスチレン系エラストマー(A)を含有し、160℃における溶融粘度が30,000mPa・s以下である樹脂組成物から形成される溶融袋により解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくともスチレン系エラストマー(A)を含有し、
160℃における溶融粘度が30,000mPa・s以下である溶融袋。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
溶融袋を形成する樹脂組成物100質量%中、前記スチレン系エラストマー(A)の含有率が70質量%以下である、請求項1に記載の溶融袋。
【請求項3】
前記スチレン系エラストマー(A)として少なくともスチレン-エチレン・ブチレン-スチレンブロックコポリマーを含有する、請求項1または2に記載の溶融袋。
【請求項4】
スチレン系エラストマー(A)の重量平均分子量が300,000以下である、請求項1または2に記載の溶融袋。
【請求項5】
ホットメルト接着剤の包装用である、請求項1または2に記載の溶融袋。
【請求項6】
ホットメルト接着剤が溶融袋で包装された塊状体であって、溶融袋が請求項1または2に記載の溶融袋である塊状体。
【請求項7】
ホットメルト接着剤の軟化点と溶融袋の軟化点の差が50℃以内である、請求項6に記載の塊状体。
【請求項8】
請求項6記載の塊状体のシート状成形物である、ホットメルトシート。
【請求項9】
厚さ25μmにおけるボールタックが4以上である、請求項8記載のホットメルトシート。
【請求項10】
請求項8に記載のホットメルトシート、被着体の順に配置されたホットメルト積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットメルト接着剤を包装するために好適に用いられる溶融袋、塊状体、ホットメルトシート、およびホットメルト積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ホットメルトは溶融して対象物を貼り合わせた後、放冷・冷却すればすぐに接着機能が発現することから、養生期間を不要とする利点が見直され、包装、工業用途で適用が広がっている。そして昨今の環境への負荷低減を重視する社会変化を受け、使用時に溶剤や乾燥工程も不要な利点も再認識され、ますますの拡大が進みつつある。
【0003】
ホットメルトの適用範囲が広がると作業性向上が求められる。夏場は塊状のホットメルト同士がくっついてしまい(ブロッキング)、梱包された段ボール等から取り出す際に巨大塊状となり作業性が著しく低下する問題があった。
特に常温で粘着性を示すホットメルトは、剥離紙や剥離フィルムにより包装された状態で梱包、輸送、保管され、ホットメルトを使用する際にそれらを剥がし、廃棄していたが、これら剥離材の廃棄も環境負荷として問題視されるようになった。
【0004】
そこでホットメルトを硬い材料で包装し、使用時には包装したままホットメルトを溶融する、いわゆる溶融袋としての仕様が出てきた(特許文献1)。これにより剥離材の廃棄による環境負荷を回避でき、また塊状のホットメルトを溶融するたびに剥離材を剥離する作業負担もなくなり、作業効率は格段に向上した。
【0005】
近年では溶融袋の強度を上げたり(特許文献2)、形状をエンボス上にしたり(特許文献3)して、ブロッキングしない施策が取られている。しかしこれらの方法では内容物であるホットメルトの特性との乖離が大きく、溶融炉の中で溶融袋とホットメルトの相溶性が不足してしまい、塗工ヘッドに供給される混合溶融物が設計通りの比率とならない問題があった。また溶融袋の強度が高すぎるため、ホットメルト接着剤を溶融袋で包んだ塊状体を段ボール等に梱包する際に、塊状体が形状変化をすることが出来ずに、所望の充填量に満たない、密度の低い梱包体となる問題もあった。しかし、変形容易性を付与するために溶融袋の強度を極端に弱くすると梱包時に破砕してホットメルト接着剤が表面に出てしまい塊状物同士がブロッキングする問題があった。
【0006】
常温で粘着性を示すホットメルトの一例として、PETボトルに張り付けられるラベルに用いられるホットメルトが挙げられる。PETボトルをリサイクルするために、加熱したアルカリ水溶液に浸漬させてPETボトルとラベルを分別する必要があることから、PETボトルラベル用のホットメルトにはアルカリ分散性が求められる。飲食品用途においては異物混入が嫌われることから、溶融袋とアルカリ分散性を有するホットメルトの十分な相溶性が必要である。本発明者らが検討したところ、従来の溶融袋ではアルカリ分散性を有するホットメルトとの相溶性に課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-002581号公報
国際公開2014/194087号
特開2019-065164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
よって本発明は、従来よりも耐破砕性、変形容易性といった梱包時の作業性に優れ、さらに使用時に内容物との相溶性に優れ、ホットメルト接着剤の包装に好適に用いられる溶融袋、それを用いた塊状体、ホットメルトシート、およびホットメルト積層体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の実施態様は、少なくともスチレン系エラストマー(A)を含有し、160℃における溶融粘度が30,000mPa・s以下の溶融袋である。
【0010】
また、本発明の実施態様は、溶融袋を形成する樹脂組成物100質量%中、前記スチレン系エラストマー(A)の含有率が70質量%以下である、前記溶融袋である。
(【0011】以降は省略されています)

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