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公開番号2025010012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024104335
出願日2024-06-27
発明の名称極低温流体用の荷積み塔および/または荷下ろし塔をガイドするための装置
出願人ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20250109BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】極低温流体用の荷積み塔および/または荷下ろし塔をガイドするための装置を提供する。
【解決手段】貯蔵タンクのベースに対して相対的に、極低温流体用の荷積み塔および/または荷下ろし塔を位置決めするように設計されたガイド装置(16)に関し、このガイド装置(16)は、塔のベースプレートに結合されるように設計された第1の部分(18)と、ベースに接触するように設計された第2の部分(20)とを備えており、第2の部分(20)は、バッファ(30)を支持するように構成されており、第1の部分(18)は、少なくとも1つの斜壁(22)を備えており、第2の部分(20)は、少なくとも1つの傾斜壁(26)を備えており、ガイド装置(16)は、傾斜壁(26)を斜壁(22)に沿って摺動させるように構成された調節手段(32)を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
貯蔵タンク(1)内の極低温流体を荷積みしかつ/または荷下ろしするように構成された荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)であって、ガイド装置(16)と、複数の支柱(12)と、該支柱(12)をつなぐベースプレート(14)とを備えており、前記ガイド装置(16)は、前記ベースプレート(14)に結合されており、かつ前記貯蔵タンク(1)の底部に結合されたベース(4)に接触するように構成されており、前記ガイド装置(16)は、極低温流体用の前記荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)を、極低温流体の前記貯蔵タンク(1)の前記底部(2)に結合された前記ベース(4)に対して相対的に位置決めするように設計されており、前記ガイド装置(16)は、前記荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)の前記支柱(12)をつなぐ前記ベースプレート(14)に結合されるように設計された第1の部分(18)と、前記ベース(4)に接触するように構成された第2の部分(20)とを有しており、前記第2の部分(20)は、バッファ(30)を支持するように構成されており、前記第1の部分(18)は、少なくとも1つの斜壁(22)を備えており、前記第2の部分(20)は、少なくとも1つの傾斜壁(26)を備えており、前記ガイド装置(16)は、前記傾斜壁(26)を前記斜壁(22)に沿って摺動させるように構成された調節手段(32)を備えている、荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記傾斜壁(26)および前記斜壁(22)は、前記第1の部分(18)に沿った前記第2の部分(20)の摺動方向において平行である、請求項1記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項3】
前記荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)がその延在軸線に沿って動く場合に前記ベース(4)に接触するように構成された少なくとも1つのバッファ(30)を含む、請求項1および2のいずれか1項記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項4】
前記バッファ(30)は、前記傾斜壁(26)と交差する平面内で前記第2の部分(20)の側面(28)に配置されている、請求項3記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項5】
前記調節手段(32)は、一方が前記第2の部分(20)に支持されるのに対して他方が前記第1の部分(18)に接触している、ヘッド(36)とボディ(38)とを備えた少なくとも1つの位置決め手段(34)を含む、請求項1から4までのいずれか1項記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項6】
前記位置決め手段(34)は、長円形の開口(44)を通り一方の前記部分(18,20)を貫通して延びる終端部分を備えており、前記位置決め手段(34)の前記終端部分は、前記開口(44)の長円形状を規定する平面内で前記開口(44)を通って並進移動可能である、請求項5記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項7】
前記第2の部分(20)を、前記第1の部分(18)に対して相対的にガイドするガイド手段を備えている、請求項1から6までのいずれか1項記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項8】
前記ガイド手段は、一方の前記部分(18,20)に結合されかつ他方の前記部分(18,20)に滑り接触する少なくとも1つの凹部(56)を備えており、該凹部(56)は、前記斜壁(22)に沿って、または前記傾斜壁(26)に沿って延びている、請求項7記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項9】
前記ベースプレート(14)は、前記ガイド装置(16)の正面に貫通孔(54)を有している、請求項1から8までのいずれか1項記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか1項記載の荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)と、底壁(2)と、該底壁(2)に前記荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)をつなぐように設計されたベース(4)とを含む極低温流体の貯蔵タンク(1)であって、前記ガイド装置(16)が、前記底壁(2)に対して実質的に平行な平面内での前記荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)の動きを停止させる一方で、前記底壁(2)に対して実質的に垂直な方向に沿った、前記荷積み塔および/または荷下ろし塔(6)の並進を可能にするように構成されている、極低温流体の貯蔵タンク(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液化天然ガス、液化石油ガス、エタン、アンモニアまたは水素等の極低温流体の分野に関し、より具体的には、これらの輸送に起因する、これらの荷積みおよび荷下ろしに関連する問題に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
液化天然ガスまたはLNGは、主にメタンから製造される重要な電力供給源である。液化天然ガスは、通常-160℃に近い温度で液体の状態で貯蔵され、この場合、液化天然ガスの体積は、気体の状態の体積の1/600である。これにより、この液化天然ガスを採掘地と目的地との間で輸送することが可能になる。液化天然ガスは、その輸送前および輸送中に、不透過性かつ断熱性のタンク内に貯蔵される。このようなタンクは、陸上または浮体構造物上に配置され得る。
【0003】
液化天然ガスを貯蔵するタンクにおいて荷積みしかつ荷下ろしするために、タンクの中には、荷積み塔および/または荷下ろし塔が組み立てられている。荷積み塔および/または荷下ろし塔は、可動の装置であってよいが、ガス運搬船におけるタンクの場合には、荷積み塔および/または荷下ろし塔は、通常、タンクに直接に取り付けられている。タンクは、全体がタンクの高さに沿って延びるいくつかの支柱を含む荷積み塔および/または荷下ろし塔を受容するように構成された上部開口を有している。タンクの底部にはベースが取り付けられており、ベース上で、荷積み塔および/または荷下ろし塔は、液化天然ガスを荷積みしかつ荷下ろしするための所定の位置を占めている。
【0004】
タンクにおいて荷積みしかつ荷下ろしする場合、液体の状態のメタンの貯蔵温度から周囲温度への移行の結果生じる温度の大幅な変化が、荷積み塔および/または荷下ろし塔内の材料に影響を及ぼすことがある。材料に影響を及ぼすということは、この材料が温度の変化に応じて膨張または収縮することがある、ということを意味する。この場合、材料の変質に適応するために、荷積み塔および/または荷下ろし塔は、そのベース上で鉛直方向に可動であることが必要であり、この場合、このような鉛直方向の並進移動は、タンクの底部に対して実質的に垂直である。
【0005】
荷積み塔および/または荷下ろし塔の鉛直方向の並進移動での動きを可能にする一方で、タンクの底部に対して平行な平面内での荷積み塔および/または荷下ろし塔の動きを制限するバッファまたはパッドを使用することが周知である。このようなバッファは、支持体により支持されており、支持体は、塔の下部に取り付けられかつベースの正面に配置された、ベースに沿って摺動するガイド装置である。しかしながら、バッファ用の支持体の設置および組立ては実施が複雑であり、いくつかの中間位置決めステップを必要とする。
【0006】
本発明はこの欠点を、液化天然ガスの貯蔵タンク内への荷積み塔および/または荷下ろし塔の設置をより簡単にする形状を有するバッファ用の支持体を提案することにより、特に荷積み塔および/または荷下ろし塔とタンクとを組み立てるために必要とされるステップの数を減らすことにより克服することを目的とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって本発明は主に、極低温流体の貯蔵タンクのベースに対して相対的に、極低温流体用の荷積み塔および/または荷下ろし塔を位置決めするように設計されたガイド装置に関し、このガイド装置は、液化天然ガス荷積み塔および/または荷下ろし塔の支柱をつなぐベースプレートに結合されるように設計された第1の部分と、ベースに接触するように設計された第2の部分とを備えており、第2の部分は、バッファを支持するように構成されており、第1の部分は、少なくとも1つの斜壁を備えており、第2の部分は、少なくとも1つの傾斜壁を備えており、ガイド装置は、傾斜壁を斜壁に沿って摺動させるように構成された調節手段を含む。
【0008】
本発明によるガイド装置は、液化天然ガスまたはLNG等の極低温流体荷積み塔および/または荷下ろし塔と、貯蔵タンク用のベースとの間のインタフェースであるバッファ支持体であり、この場合、ベースは、より具体的には、荷積み塔および/または荷下ろし塔のベースプレートの正面に配置されるように設計されている。ガイド装置は、ベースに対する荷積み塔および/または荷下ろし塔の設置に関与する。
【0009】
ガイド装置は、ステンレス鋼から製造された第1の部分と第2の部分とを備えている。第1の部分は、荷積み塔および/または荷下ろし塔に、特にそのベースプレートにおいて結合されるように設計されているのに対し、第2の部分は、ベースに接触するように設計されている。第2の部分とベースとの間のこの接触を管理するために、この第2の部分にはバッファが設けられている。
【0010】
第1の部分と第2の部分とは両方共、楔形であり、第1の部分の形状と第2の部分の形状とは相補的である。「楔形」とは、第1の部分と第2の部分とが両方共、互いに対して30~60°、好適には45°の角度の少なくとも2つの壁を有していることを意味する。これらの壁のうちの1つは、第1の部分用の斜壁であり、かつ第2の部分用の傾斜壁である。ガイド装置の内部で、斜壁と傾斜部とは互いの正面に位置しており、互いに接触している可能性がある。さらに、これらは同一平面内に延在している。斜壁は、第1の部分の一端であるのに対して、傾斜壁は、第2の部分の一端である。
(【0011】以降は省略されています)

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