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公開番号2025009540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112615
出願日2023-07-07
発明の名称ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びそれを含有する化粧料及び外用剤
出願人阪本薬品工業株式会社
代理人
主分類C08G 65/48 20060101AFI20250110BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
使用感に優れながら透明性も得られる化粧料及び外用剤を調製することができるポリグリセリン脂肪酸エステルを提供すること。
【解決手段】
10~90重量%の水溶液において、濃度をX軸、せん断速度0.1s-1における粘度をY軸とした対数目盛を取ったグラフで、30~70重量%の範囲に極大点を持たないことを特徴とするポリグリセリン脂肪酸エステルが上記課題を解決する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
10~90重量%の水溶液において、濃度をX軸、せん断速度0.1s
-1
における粘度をY軸とした対数目盛を取ったグラフで、水溶液の濃度30~70重量%の範囲に極大点を持たないことを特徴とするポリグリセリン脂肪酸エステル。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
せん断速度0.1s
-1
における50重量%の水溶液の粘度が100Pa・s以下となることを特徴とする請求項1に記載のポリグリセリン脂肪酸エステル。
【請求項3】
50重量%水溶液において、異方性構造体を形成しないことを特徴とする請求項2に記載のポリグリセリン脂肪酸エステル。
【請求項4】
請求項1に記載のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する化粧料及び外用剤。
【請求項5】
化粧水、ローション、クリーム、乳液のいずれかの形態である、請求項4に記載の化粧料及び外用剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びそれを含有する化粧料及び外用剤に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
化粧料、医薬部外品、皮膚外用剤等において、香料、炭化水素油、エステル油、脂溶性ビタミン等の油性成分や水に対して難溶性の有効成分の配合には、可溶化剤が用いられる。可溶化剤としては、PEG鎖を主骨格とし、水添ヒマシ油を側鎖とする構造のものが汎用されているが、塗り広げた後しばらくして肌を触った際にひっかかりがあるといった使用感に問題があった。
【0003】
また近年では、環境負荷低減、高安全性、皮膚等に対する低刺激の面から、ポリグリセリン脂肪酸エステルの使用が提案されている(特許文献1及び特許文献2)。しかしながら、これまでに報告のポリグリセリン脂肪酸エステルは、可溶化力が弱く、透明な外観の可溶化化粧料を調製するには、多量に配合する必要があり、得られる化粧料は使用感が重く、塗布後べたつく等の使用感の問題があった。そのため、使用感に優れ、半透明ないしは透明な外観の可溶化化粧料が得られるポリグリセリン脂肪酸エステルの開発が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平06-219923号公報
特開平11-071256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、使用感に優れながら透明性も得られる化粧料及び外用剤を調製することができるポリグリセリン脂肪酸エステルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、10~90重量%の水溶液において、濃度をX軸、せん断速度0.1s
-1
における粘度をY軸とした対数目盛を取ったグラフで、30~70重量%の範囲に極大点を持たないことを特徴とするポリグリセリン脂肪酸エステルが上記課題を解決し得る事を見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを使用することにより、PEG鎖を有する水添ヒマシ油では実現できない良好な使用感を有しながら透明性も得られる化粧料及び外用剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
各ポリグリセリン脂肪酸エステルもしくはPEG鎖を有する水添ヒマシ油の10~90重量%水溶液の粘度挙動グラフ
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明を詳細に説明する。本発明の範囲はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で変更等が加えられた形態も本発明に属する。なお、範囲を表す「~」は上限と下限を含むものである。
【0010】
本発明に係るポリグリセリン脂肪酸エステルは、10~90重量%の水溶液において、濃度をX軸、せん断速度0.1s
-1
における粘度をY軸とした対数目盛を取ったグラフで、30~70重量%の範囲に極大点を持たないことを特徴とする。10~90重量%の水溶液において、濃度をX軸、せん断速度0.1s
-1
における粘度をY軸とした対数目盛を取ったグラフで、30~70重量%の範囲に極大点を持たないポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する化粧料及び外用剤は、塗り広げた後しばらく経っても肌に引っかかり感(きしみ感)を感じず、使用感に優れるものとなる。本発明の化粧料及び外用剤が上記効果を奏する詳細なメカニズムは不明であるが、以下のように考えられる。なお、以下のメカニズムは本発明の範囲を何ら制限するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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