TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025009487
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112524
出願日2023-07-07
発明の名称全固体電池の製造方法、全固体電池の製造装置、および、全固体電池
出願人カナデビア株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類H01M 10/0585 20100101AFI20250110BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】集電体に対するセルの位置がずれてしまうことを抑制しながら、セルと集電体とを積層できる全固体電池の製造方法、全固体電池の製造装置、および、全固体電池を提供する。
【解決手段】
全固体電池1は、正極活物質を含有する粉体から作られた正極層21と、負極活物質を含有する粉体から作られた負極層22と、正極層21と負極層22との間に配置され、固体電解質の粉体から作られた固体電解質層23とを有するセル2と、周縁部に切欠き34Aを有する集電体3とを備える。全固体電池の製造方法は、セル2を集電体3の上に積層し、治具RAを切欠き34A内に配置して、セル2のエッジE11が治具RAと接触するように、セル2を集電体3に対して位置決めする。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
全固体電池の製造方法であって、
前記全固体電池は、
正極活物質を含有する粉体から作られた正極層と、負極活物質を含有する粉体から作られた負極層と、前記正極層と前記負極層との間に配置され、固体電解質の粉体から作られた固体電解質層とを有するセルと、
周縁部に切欠きを有する集電体と
を備え、
前記セルを前記集電体の上に積層する工程と、
治具を前記切欠き内に配置して、前記セルのエッジが前記治具と接触するように、前記セルを前記集電体に対して位置決めする工程と
を含む、全固体電池の製造方法。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の全固体電池の製造方法に用いられる製造装置であって、
前記集電体を支持可能な支持テーブルと、
第1方向において前記支持テーブルの一方側に配置され、第1治具を有し、前記支持テーブルから離れた第1離間位置と、前記第1離間位置よりも前記支持テーブルに近い第1近接位置との間を、前記第1方向に移動可能な第1移動部材と、
前記第1方向において前記支持テーブルの他方側に配置され、第2治具を有し、前記支持テーブルから離れた第2離間位置と、前記第2離間位置よりも前記支持テーブルに近い第2近接位置との間を、前記第1方向に移動可能な第2移動部材と、
前記第1方向と直交する第2方向において前記支持テーブルの一方側に配置され、第3治具を有し、前記支持テーブルから離れた第3離間位置と、前記第3離間位置よりも前記支持テーブルに近い第3近接位置との間を、前記第2方向に移動可能な第3移動部材と、
前記第2方向において前記支持テーブルの他方側に配置され、第4治具を有し、前記支持テーブルから離れた第4離間位置と、前記第4離間位置よりも前記支持テーブルに近い第4近接位置との間を、前記第2方向に移動可能な第4移動部材と
を備え、
前記集電体は、第1切欠きと、第2切欠きと、第3切欠きと、第4切欠きとを有し、前記集電体が前記支持テーブルの上に載置された状態で、前記第1切欠きは、前記第1方向における前記集電体の一端部に配置され、前記第2切欠きは、前記第1方向における前記集電体の他端部に配置され、前記第3切欠きは、前記第2方向における前記集電体の一端部に配置され、前記第4切欠きは、前記第2方向における前記集電体の他端部に配置され、
前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第1移動部材が前記第1近接位置に配置された状態で、前記第1治具は、前記第1切欠き内に配置され、
前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第2移動部材が前記第2近接位置に配置された状態で、前記第2治具は、前記第2切欠き内に配置され、
前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第3移動部材が前記第3近接位置に配置された状態で、前記第3治具は、前記第3切欠き内に配置され、
前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第4移動部材が前記第4近接位置に配置された状態で、前記第4治具は、前記第4切欠き内に配置される、全固体電池の製造装置。
【請求項3】
前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、前記セルが前記集電体の上に載置され、かつ、前記第1移動部材が前記第1近接位置に配置された状態で、前記第2移動部材が前記第2離間位置から前記第2近接位置へ向かって移動することにより、前記第2治具は、前記セルのエッジが前記第1治具と接触するように前記セルを前記第1治具に向けて移動させて、前記第1方向において、前記セルを前記集電体に対して位置決めし、
前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、前記セルが前記集電体の上に載置され、かつ、前記第3移動部材が前記第3近接位置に配置された状態で、前記第4移動部材が前記第4離間位置から前記第4近接位置へ向かって移動することにより、前記第4治具は、前記セルのエッジが前記第3治具と接触するように前記セルを前記第3治具に向けて移動させて、前記第2方向において、前記セルを前記集電体に対して位置決めする、請求項2に記載の全固体電池の製造装置。
【請求項4】
前記支持テーブルに対して固定され、前記支持テーブルに対する前記集電体の位置を決める位置決め部材を、さらに備える、請求項2に記載の全固体電池の製造装置。
【請求項5】
前記位置決め部材は、
前記第1方向において前記支持テーブルの一端部に配置される第1位置決め部と、
前記第2方向において前記支持テーブルの一端部に配置される第2位置決め部と
を有し、
前記全固体電池の製造装置は、
前記第1方向において前記支持テーブルの他方側に配置され、前記支持テーブルから離れた第5離間位置と、前記第5離間位置よりも前記支持テーブルに近い第5近接位置との間を、前記第1方向に移動可能な第5移動部材であって、前記第5離間位置から前記第5近接位置へ向かって移動することにより、前記支持テーブルの上に載置された前記集電体を前記第1位置決め部に向けて移動させる第5移動部材と、
前記第2方向において前記支持テーブルの他方側に配置され、前記支持テーブルから離れた第6離間位置と、前記第6離間位置よりも前記支持テーブルに近い第6近接位置との間を、前記第1方向に移動可能な第6移動部材であって、前記第6離間位置から前記第6近接位置へ向かって移動することにより、前記支持テーブルの上に載置された前記集電体を前記第2位置決め部に向けて移動させる第6移動部材と
をさらに備える、請求項4に記載の全固体電池の製造装置。
【請求項6】
前記第1治具、前記第2治具、前記第3治具および前記第4治具のそれぞれは、前記セルと前記集電体との積層方向に延びるロッドである、請求項2に記載の全固体電池の製造装置。
【請求項7】
正極層と、負極層と、前記正極層と前記負極層との間に配置される固体電解質層とを有するセルと、
周縁部に切欠きを有する集電体と
を備える、全固体電池。
【請求項8】
前記集電体は、
前記セルと接触する導電体と、
前記導電体の周縁部に積層され、前記セルの周りに配置される絶縁部材と
を有し、
前記切欠きは、前記導電体のエッジから前記絶縁部材の内側まで切り欠かれている、請求項7に記載の全固体電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、全固体電池の製造方法、全固体電池の製造装置、および、全固体電池に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、正極層と、負極層と、正極層と負極層との間に配置される固体電解質層とを有する電極層体と、電極層体の正極層と接触する正極集電体と、電極層体の負極層と接触する負極集電体とを備える全固体電池が知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-125268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されるような全固体電池の製造において、集電体(正極集電体および負極集電体)から独立した電極層体を、集電体に積層する場合がある。
【0005】
この場合、電極層体を集電体に重ねるときに集電体に対する電極層体の位置が過度にずれてしまうと、例えば、電極層体の一方に積層される集電体と電極層体の他方に積層される集電体とが短絡してしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、集電体に対するセルの位置がずれてしまうことを抑制しながら、セルと集電体とを積層できる全固体電池の製造方法、全固体電池の製造装置、および、全固体電池を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、全固体電池の製造方法であって、前記全固体電池が、正極活物質を含有する粉体から作られた正極層と、負極活物質を含有する粉体から作られた負極層と、前記正極層と前記負極層との間に配置され、固体電解質の粉体から作られた固体電解質層とを有するセルと、周縁部に切欠きを有する集電体とを備え、前記セルを前記集電体の上に積層する工程と、治具を前記切欠き内に配置して、前記セルのエッジが前記治具と接触するように、前記セルを前記集電体に対して位置決めする工程とを含む、全固体電池の製造方法を含む。
【0008】
このような方法によれば、集電体に対するセルの位置がずれてしまうことを抑制しながら、セルと集電体とを積層できる。
【0009】
本発明[2]は、上記[1]の全固体電池の製造方法に使用可能な製造装置であって、前記集電体を支持可能な支持テーブルと、第1方向において前記支持テーブルの一方側に配置され、第1治具を有し、前記支持テーブルから離れた第1離間位置と、前記第1離間位置よりも前記支持テーブルに近い第1近接位置との間を、前記第1方向に移動可能な第1移動部材と、前記第1方向において前記支持テーブルの他方側に配置され、第2治具を有し、前記支持テーブルから離れた第2離間位置と、前記第2離間位置よりも前記支持テーブルに近い第2近接位置との間を、前記第1方向に移動可能な第2移動部材と、前記第1方向と直交する第2方向において前記支持テーブルの一方側に配置され、第3治具を有し、前記支持テーブルから離れた第3離間位置と、前記第3離間位置よりも前記支持テーブルに近い第3近接位置との間を、前記第2方向に移動可能な第3移動部材と、前記第2方向において前記支持テーブルの他方側に配置され、第4治具を有し、前記支持テーブルから離れた第4離間位置と、前記第4離間位置よりも前記支持テーブルに近い第4近接位置との間を、前記第2方向に移動可能な第4移動部材とを備え、前記集電体が、第1切欠きと、第2切欠きと、第3切欠きと、第4切欠きとを有し、前記集電体が前記支持テーブルの上に載置された状態で、前記第1切欠きが、前記第1方向における前記集電体の一端部に配置され、前記第2切欠きが、前記第1方向における前記集電体の他端部に配置され、前記第3切欠きが、前記第2方向における前記集電体の一端部に配置され、前記第4切欠きが、前記第2方向における前記集電体の他端部に配置され、前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第1移動部材が前記第1近接位置に配置された状態で、前記第1治具が、前記第1切欠き内に配置され、前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第2移動部材が前記第2近接位置に配置された状態で、前記第2治具が、前記第2切欠き内に配置され、前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第3移動部材が前記第3近接位置に配置された状態で、前記第3治具が、前記第3切欠き内に配置され、前記集電体が前記支持テーブルの上に載置され、第4移動部材が前記第4近接位置に配置された状態で、前記第4治具が、前記第4切欠き内に配置される、全固体電池の製造装置を含む。
【0010】
このような構成によれば、集電体の上にセルを積層した状態で、治具を有する複数の移動部材(第1移動部材、第2移動部材、第3移動部材、および、第4移動部材)を利用して、第1方向および第2方向において、セルを集電体に対して位置決めできる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

カナデビア株式会社
熱利用システム及び熱供給方法
13日前
カナデビア株式会社
汚泥焼却設備および汚泥焼却方法
13日前
カナデビア株式会社
全固体電池の製造方法、および、全固体電池
13日前
カナデビア株式会社
固体電池ユニット、および、固体電池スタック
13日前
カナデビア株式会社
異常診断装置、異常診断方法、及び異常診断プログラム
16日前
カナデビア株式会社
全固体電池の製造方法、全固体電池の製造装置、および、全固体電池
13日前
カナデビア株式会社
情報処理装置、情報処理システム、モデル決定方法、およびモデル決定プログラム
13日前
カナデビア株式会社
情報処理装置、情報処理システム、ロジック決定方法、およびロジック決定プログラム
13日前
カナデビア株式会社
固体電池ユニット、固体電池スタック、固体電池パック、固体電池ユニットの製造方法、および、固体電池スタックの製造方法
13日前
個人
電波吸収体
16日前
個人
テーブルタップ
13日前
株式会社東光高岳
開閉器
24日前
キヤノン株式会社
電子機器
13日前
三洋化成工業株式会社
軟磁性材料
3日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
13日前
古河電池株式会社
制御弁式鉛蓄電池
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
13日前
株式会社ヨコオ
同軸コネクタ
9日前
株式会社ダイヘン
碍子
18日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
3日前
個人
六角形パネル展開アレーアンテナ
13日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
13日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
13日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
2日前
ローム株式会社
半導体装置
13日前
住友電装株式会社
コネクタ
9日前
イビデン株式会社
プリント配線板
24日前
三洲電線株式会社
撚線導体
3日前
イビデン株式会社
プリント配線板
16日前
TDK株式会社
コイル部品
9日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
13日前
株式会社村田製作所
二次電池
16日前
株式会社デンソー
半導体装置
13日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
9日前
富士電機株式会社
半導体装置
24日前
株式会社デンソー
半導体装置
13日前
続きを見る