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公開番号2025009461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112481
出願日2023-07-07
発明の名称屋外プロジェクタ、及び屋外投射表示制御方法
出願人日本精機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60Q 1/26 20060101AFI20250110BHJP(車両一般)
要約【課題】 屋外プロジェクタを大型化することなく、光源の発光強度を従来よりも高め、周囲照度(周囲の明るさ)等に起因する表示画像の視認性の低下を抑制する。
【解決手段】 屋外プロジェクタ10は、光源61と、駆動部50と、制御部44と、を有し、制御部44は、光源61を、第1の駆動電流値により電流駆動させる第1の駆動モードと、光源61を、第1の駆動電流値よりも大きい第2の駆動電流値で電流駆動させると共に、所定のデューティで間欠的に駆動させる第2の駆動モードと、を切り替えることが可能であり、第2の駆動モードでは、画像の輝度を向上させる視認性向上表示期間としての第1の期間と、第1の期間における光源の駆動によって上昇した光源の温度を低下させる冷却期間としての第2の期間と、が繰り返され、第2の期間は、光源の温度が、許容上限温度を超えないように設定される。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、前記車両外の対象物に対して光の投射により画像を表示する屋外プロジェクタであって、
光源と、
前記光源の駆動電流値を調整することにより、前記光源の出力を変化させることが可能な駆動部と、
前記駆動部を制御して、前記光源の出力を可変に制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記光源を、第1の駆動電流値により電流駆動させる第1の駆動モードと、
前記光源を、前記第1の駆動電流値よりも大きい第2の駆動電流値で電流駆動させると共に、所定のデューティで間欠的に駆動させる第2の駆動モードと、
を切り替えることが可能であり、
前記第2の駆動モードでは、前記所定のデューティに対応して、
前記第2の駆動電流値による駆動によって前記光源の出力を高め、前記画像の輝度を向上させる視認性向上表示期間としての第1の期間と、
前記光源を非発光として前記第1の期間において上昇した前記光源の温度を低下させる冷却期間としての第2の期間と、が繰り返されると共に、
前記第2の期間は、前記光源の温度が、許容上限温度を超えないように設定される、
屋外プロジェクタ。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記車両の周囲の照度、及び前記照度を推定可能な情報の少なくとも一方を含む照度関連情報に基づく判定によって、第1の明るさ環境であると判定される場合は、前記第1の駆動モードで前記光源を駆動させ、
前記第1の明るさ環境よりも明るい第2の明るさ環境であると判定される場合は、前記第2の駆動モードで前記光源を駆動させる、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項3】
前記制御部は、
前記光源の温度、及び前記車両の周囲温度の少なくとも一方を含む温度関連情報に基づく判定によって、第1の温度環境であると判定される場合は、前記第1の駆動モードで前記光源を駆動させ、
前記第1の温度環境よりも高い温度の第2の温度環境であると判定される場合は、前記第2の駆動モードで前記光源を駆動させる、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第2の駆動モードにより前記光源の出力を制御している場合において、前記光源の冷却を強化する必要があると判定される場合には、前記第2の駆動電流値を、より電流値が低い第3の駆動電流値に変更する、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項5】
前記制御部は、
前記画像の種類に応じて、前記第1の駆動モードと前記第2の駆動モードを切り替える制御を実施する、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第2の駆動モードにおける前記デューティを50%以上として前記画像を点滅させることで、前記画像を、視認者の注意を喚起する注意喚起性が高い画像として表示する、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項7】
前記第2の駆動モードにおける前記光源の間欠駆動の周波数は、60Hz以下である、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項8】
前記第2の駆動モードにおける前記第2の駆動電流値は、
前記光源の温度が、許容上限温度を超えず、かつ前記第2の駆動モードにおける前記デューティが50%以上であることを条件として、
前記第1の駆動モードにおける前記第1の駆動電流値の1.2倍以上に設定される、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項9】
前記光源を冷却する冷却部を有し、
前記制御部は、
前記車両の周囲の照度、及び前記照度を推定可能な情報の少なくとも一方を含む照度関連情報に基づく判定によって第1の明るさ環境であると判定される場合、又は、前記光源の温度、及び前記車両の周囲温度の少なくとも一方を含む温度関連情報に基づく判定によって、第1の温度環境であると判定される場合は、前記第1の駆動モードで前記光源を駆動させ、
前記照度関連情報に基づく判定によって、前記第1の明るさ環境よりも明るい第2の明るさ環境であると判定される場合、又は、前記温度関連情報に基づく判定によって、前記第1の温度環境よりも高い温度の第2の温度環境であると判定される場合であって、かつ前記冷却部が動作している場合には、前記第2の駆動モードで前記光源を駆動させ、
前記照度関連情報に基づく判定によって、前記第1の明るさ環境よりも明るい第2の明るさ環境であると判定される場合、又は、前記温度関連情報に基づく判定によって、前記第1の温度環境よりも高い温度の第2の温度環境であると判定される場合であって、かつ前記冷却部が動作していない場合には、前記第1の駆動モードで前記光源を駆動させる、
請求項1に記載の屋外プロジェクタ。
【請求項10】
車両に搭載される屋外プロジェクタから、前記車両外の対象物に対して光を投射して画像を表示する場合における表示を制御する屋外投射表示制御方法であって、
前記車両の周囲の照度、前記照度を推定可能な情報、光源の温度、及び前記車両の周囲温度の少なくとも1つに基づいて、前記画像の視認性が低下するか否かを判定する第1のステップと、
前記画像の視認性が低下すると判定される場合において、前記画像の視認性が低下しないと判定される場合における前記光源の第1の駆動電流値よりも大きい第2の駆動電流値を設定して、前記光源を所定のデューティで間欠的に駆動し、画像の輝度を向上させる視認性向上表示期間としての第1の期間と、前記第1の期間における前記光源の駆動によって上昇した前記光源の温度を低下させる冷却期間としての第2の期間とを繰り返し、これによって、前記光源を、前記光源の温度が許容上限温度を超えないように間欠駆動する第2のステップと、
を含む、屋外投射表示制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等の車両に搭載され、車両外の対象物に対して光の投射により画像を表示する屋外プロジェクタ、及び屋外投射表示制御方法等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(例えば図1、図2等)には、各種の情報を、路面や壁面等に投射して表示する車両用の画像投射装置が示されている。
【0003】
特許文献2の段落[0006]には、「プロジェクタは、光源装置と、画像情報の階調レベルに応じて前記光源装置から射出された光束の光透過率または光反射率を変化させることで光変調を実施して光学像を形成する電気光学装置と、電気光学装置にて形成された光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、光源装置を間欠点灯制御する光源駆動制御部と、光源装置近傍に配置され光源装置の温度を検出する温度検出部とを備え、光源駆動制御部は、光源装置を所定のデューティ比で間欠点灯させるデューティ比制御を実施するデューティ比制御部と、デューティ比制御部による制御状態を切り替える制御状態切替部とを備え、制御状態切替部は、温度検出部にて検出された検出温度と所定の第1温度閾値とを比較し、検出温度が第1温度閾値を超えた場合に、光源装置を間欠点灯させる際の単位時間当りの点灯時間を短くするデューティ比抑制制御をデューティ比制御部に実施させる」旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7203932号公報
特開2005-189323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書では、「車両(四輪車の自動車の他、自動三輪車、自動二輪車等も含む)に搭載され、車両外の対象物(路面や壁の他、自車両のドアや窓の外面等もこの対象物に含まれるものとする)に対して光の投射により画像を表示するプロジェクタ」を「屋外プロジェクタ(言い換えれば、車外プロジェクタ、路面投射プロジェクタ等)」と称する。但し、説明の便宜上、単に「プロジェクタ」と称する場合がある。
【0006】
例えば、車両のドア横の路面に所定の画像を表示する場合、車両の周囲の照度が高い場合(例えば、陽ざしが強く周囲が明るい場合)には、その画像の視認性は低下し、車両の乗員等が画像を視認しづらくなる場合があり、また、画像を正確に認識できない場合等も想定され得る。
【0007】
また、プロジェクタの光源(レーザーダイオード等)の発光強度は、光源の温度が高くなると低下する。車両の周囲温度が高い場合(例えば、夏の晴天の環境下にある場合)、あるいは長時間の車両の運転によってプロジェクタ内の温度が上昇した場合等においては、光源の温度も上昇し、これに伴って光源の発光強度が低下し、その画像の視認性が低下し、車両の乗員が画像をしづらくなる場合があり、また、画像を正確に認識できない場合等も想定され得る。
【0008】
この対策としては、光源の温度上昇を抑制するために、光源を冷却する機能を強化することが考えられるが、この場合は、冷却部が大型化し、これに伴いプロジェクタのサイズも大型化し、車両への搭載が難しくなる場合がある。
【0009】
一方、小型のプロジェクタでは、冷却部の大型化ができず、光源の温度上昇を抑制する能力が弱まり、許容される温度条件に基づいて光源の発熱量が制限され、よって、例えば高い照度の環境下では、表示される画像の輝度が不足して視認性が低下したり、視認が難しくなったりするという課題が生じる。
【0010】
上記の特許文献2は、屋内で使用される一般的なプロジェクタを対象としており、屋外プロジェクタにおける、「周囲照度(周囲の明るさ)等に起因して表示画像の輝度が不足する状態となり、画像の視認性に問題が生じる場合がある」という独自の課題については記載がなく、その対策についても言及がない。
(【0011】以降は省略されています)

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