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公開番号2025009256
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112128
出願日2023-07-07
発明の名称プラスチック容器及び充填製品
出願人キリンホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 23/00 20060101AFI20250110BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】本開示は、リサイクル適性を維持できるインク塗布量と1次元コード又は2次元コードをリーダーで読み取り可能なコントラストとを両立したプラスチック容器を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示に係るプラスチック容器1は、容器本体10と、アルカリ剥離性を有するプライマー層21とインク層22とを含む印刷部20と、を備えるプラスチック容器であって、印刷部は、識別コード部20Aを有し、識別コード部は、インク層として、1次元コードのバーの集合体又は2次元コードのセルの集合体を示す情報画像部22Aを少なくとも有し、かつ、容器本体から識別コード部を含む領域を切り出したプラスチック片100を白紙上に載置して平面状に押し付けた状態で、コード検証機によって測定したシンボルコトントラストが、20%以上であり、印刷部の乾燥インク付着量の合計量は、容器本体と印刷部との合計質量に対して2.5質量%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
口部と該口部に連接する胴部とを有する容器本体と、
前記胴部の外表面上に設けられたアルカリ剥離性を有するプライマー層と該プライマー層上に設けられたインク層とを含む印刷部と、
を備えるプラスチック容器であって、
前記印刷部は、識別コード部を有し、
該識別コード部は、前記インク層として、1次元コードのバーの集合体又は2次元コードのセルの集合体を示す情報画像部を少なくとも有し、かつ、
前記容器本体から前記識別コード部を含む領域を切り出したプラスチック片を白紙上に載置して平面状に押し付けた状態で、ISO/IEC 15415,ISO/IEC 15416に準拠したコード検証機によって測定したシンボルコトントラスト(SC)が、20%以上であり、
前記印刷部の乾燥インク付着量の合計量は、前記容器本体と前記印刷部との合計質量に対して2.5質量%以下であることを特徴とするプラスチック容器。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記識別コード部は、前記インク層として背景印刷部を更に有することを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容器。
【請求項3】
前記識別コード部1個当たりの乾燥インク付着量は、0.150~300mg/個であることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容器。
【請求項4】
前記識別コード部が、1次元コードを示し、
前記識別コード部1個当たりの乾燥インク付着量は、5.00~300mg/個であることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容器。
【請求項5】
前記識別コード部が、2次元コードを示し、
前記識別コード部1個当たりの乾燥インク付着量は、0.150~170mg/個であることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容器。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一つに記載のプラスチック容器に内容物が充填されている充填製品。
【請求項7】
口部と該口部に連接する胴部とを有する容器本体と、
前記胴部の外表面上に設けられたアルカリ剥離性を有するプライマー層と該プライマー層上に設けられたインク層とを含む印刷部と、
を備えるプラスチック容器に白色の内容物が充填されている充填製品であって、
前記印刷部は、識別コード部を有し、
該識別コード部は、前記インク層として、1次元コードのバーの集合体又は2次元コードのセルの集合体を示す情報画像部だけを有し、かつ、
前記容器本体から前記識別コード部を含む領域を切り出したプラスチック片を白紙上に載置して平面状に押し付けた状態で、ISO/IEC 15415,ISO/IEC 15416に準拠したコード検証機によって測定したシンボルコトントラスト(SC)が、20%以上であり、
前記印刷部の乾燥インク付着量の合計量は、前記容器本体と前記印刷部との合計質量に対して2.5質量%以下であり、
前記識別コード部1個当たりの乾燥インク付着量は、0.150~130mg/個であることを特徴とする充填製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プラスチック容器及び充填製品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
省資源の機運が高まっており、ワンウェイプラスチックの削減が求められている。PETボトルをはじめとしたプラスチック容器のラベルはその用途が終了した後は、廃棄され、特にプラスチックラベルは再生利用も困難なために廃棄率が非常に高い。そこで、ラベルレスを実現するため、プラスチック容器へ直接印字を形成する技術が開発されている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1では、商品の名称、原材料名、内容量、賞味期限、製造元など必要な商品情報をボトルに直接刻印印字する技術が提案されている。
【0003】
近年、特許文献1で刻印印字されたような商品情報は、1次元コード又は2次元コードに記録されることが増加しており、ボトルに印字された1次元コード又は2次元コードの情報が正しく印字されているかを検査する装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-11819号公報
WO2020/071188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ラベルレスのプラスチック容器において、リサイクル適性を満たすためには、使用するインク塗布量の総量を減らすことが求められる。一方で、市場での差別化を図る一環として、高い美粧性又は広い印刷面積のデザイン画像が求められる場合があり、デザイン画像及び商品情報を含む画像全体のインク塗布量の総量を減らす方策が求められている。特許文献1のような刻印印字では、印字の色は白だけであり、デザイン画像の美粧性が不足する。また、刻印印字で1次元コード又は2次元コードを印字した場合、コード部が白色となり、特許文献2のような2値化しきい値によって印字の良否を判別する印字検査装置では適切にコードを判別できない場合がある。
【0006】
このため、着色インクを使用してプラスチック容器の外表面にダイレクト印刷する場合において、デザイン画像及び商品情報を含む画像全体のインク塗布量の総量を、リサイクル適性を満たす範囲とすることが求められている。しかし、商品情報として1次元コード又は2次元コードを使用し、1次元コード又は2次元コードのインク塗布量を減らすにあたり、コードリーダーで読み取り可能なインク塗布量とシンボルコントラストとの関係は、未だ見いだされていなかった。
【0007】
本開示は、リサイクル適性を維持できるインク塗布量と1次元コード又は2次元コードをリーダーで読み取り可能なコントラストとを両立したプラスチック容器及び充填製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るプラスチック容器は、口部と該口部に連接する胴部とを有する容器本体と、前記胴部の外表面上に設けられたアルカリ剥離性を有するプライマー層と該プライマー層上に設けられたインク層とを含む印刷部と、を備えるプラスチック容器であって、前記印刷部は、識別コード部を有し、該識別コード部は、前記インク層として、1次元コードのバーの集合体又は2次元コードのセルの集合体を示す情報画像部を少なくとも有し、かつ、前記容器本体から前記識別コード部を含む領域を切り出したプラスチック片を白紙上に載置して平面状に押し付けた状態で、ISO/IEC 15415,ISO/IEC 15416に準拠したコード検証機によって測定したシンボルコトントラスト(SC)が、20%以上であり、前記印刷部の乾燥インク付着量の合計量は、前記容器本体と前記印刷部との合計質量に対して2.5質量%以下であることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るプラスチック容器では、前記識別コード部は、前記インク層として背景印刷部を更に有することが好ましい。内容液の色にかかわらず、読取り可能なコードとすることができる。
【0010】
本発明に係るプラスチック容器では、前記識別コード部1個当たりの乾燥インク付着量は、0.150~300mg/個であることが好ましい。コードを読み取り可能なコントラストを維持しながらリサイクル適性をより高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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