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公開番号2025009028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111735
出願日2023-07-06
発明の名称赤外線透過型着色組成物、被膜および光半導体装置
出願人artience株式会社
代理人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250109BHJP(光学)
要約【課題】本発明は、耐熱性が良好で可視光の透過を抑制し、波長700nm以上の近赤外線を良好に透過する被膜を形成できる赤外線透過型着色組成物の提供を目的とする。
【解決手段】着色剤(A)および分散樹脂(B)を含む赤外線透過型着色組成物であって、着色剤(A)は、紫色顔料と黄色顔料とを含み、膜厚1.0μmの被膜を形成したときに下記の条件(1)および(2)を満たす赤外線透過型着色組成物。条件(1):波長400~600nmにおける光の最大透過率が20%以下条件(2):波長700~1000nmにおける光の最小透過率が75%以上
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤(A)および分散樹脂(B)を含む赤外線透過型着色組成物であって、
着色剤(A)は、紫色顔料と黄色顔料とを含み、
膜厚1.0μmの被膜を形成したときに下記の条件(1)および(2)を満たす赤外線透過型着色組成物。
条件(1):波長400~600nmにおける光の最大透過率が20%以下
条件(2):波長700~1000nmにおける光の最小透過率が75%以上
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記紫色顔料は、C.I.ピグメントバイオレット23であり、着色剤(A)100質量%中、50~85質量%含み、
前記黄色顔料は、イソインドリン顔料である、請求項1記載の赤外線透過型着色組成物。
【請求項3】
さらに硬化性樹脂(C)を含む、請求項1に記載の赤外線透過型着色組成物。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の赤外線透過型着色組成物から形成されてなる被膜。
【請求項5】
請求項4記載の被膜を備える、光半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線透過型着色組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
不要な特定範囲の可視光線を遮断し、必要な特定範囲の赤外線のみを透過させ光学素子(フォトダイオード等)でセンシングする、光半導体装置、赤外線センサ、固体撮像素子等が開発されている。
必要な特定範囲の赤外線のみを透過させるために、特許文献1には、波長350~650nmの領域に吸収帯を有し、かつ、波長800~900nmの光の少なくとも一部を透過する染料を含む赤外線透過型着色組成物が開示されている。また、特許文献2ではナフタロシアニン系色素(染料)を用いて、波長900nm以上を透過させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-131806号公報
特開2008-101188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の発明は、染料を使用しているため耐熱性が不足する問題があった。
また、特許文献2の発明は、900nm以上の波長を透過できるが700~900nmの波長を良好に透過できなかった。
【0005】
本発明は、耐熱性が良好で可視光の透過を抑制し、波長700nm以上の近赤外線を良好に透過する被膜を形成できる赤外線透過型着色組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着色剤(A)および分散樹脂(B)を含む赤外線透過型着色組成物であって、
着色剤(A)は、紫色顔料と黄色顔料とを含み、
膜厚1.0μmの被膜を形成したときに下記の条件(1)および(2)を満たす赤外線透過型着色組成物である。
条件(1):波長400~600nmにおける光の最大透過率が20%以下
条件(2):波長700~1000nmにおける光の最小透過率が75%以上
【発明の効果】
【0007】
上記の本発明により耐熱性が良好で可視光の透過を抑制し、波長700nm以上の近赤外線を良好に透過する被膜を形成できる赤外線透過型着色組成物を提供できる。また、本発明により光半導体装置(液晶表示装置、赤外線センサ、固体撮像素子等)を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願明細書の用語を定義する。「(メタ)アクリロイル」、「(メタ)アクリル」、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」、又は「(メタ)アクリルアミド」と表記した場合には、特に説明がない限り、それぞれ、「アクリロイル及び/又はメタクリロイル」、「アクリル及び/又はメタクリル」、「アクリル酸及び/又はメタクリル酸」、「アクリレート及び/又はメタクリレート」、又は「アクリルアミド及び/又はメタクリルアミド」を表すものとする。本明細書に挙げる「C.I.」は、カラーインデックス(C.I.)を意味する。着色剤は、顔料および染料を意味する。赤外線透過は、可視光域の光透過を抑制し、近赤外より長波長領域の光を透過させることである。単量体は、エチレン性不飽和単量体である。
【0009】
本発明の赤外線透過型着色組成物は、着色剤(A)および分散樹脂(B)を含む赤外線透過型着色組成物であって、
着色剤(A)は、紫色顔料と黄色顔料とを含み、
膜厚1.0μmの被膜を形成したときに下記の条件(1)および(2)を満たす赤外線透過型着色組成物である。
条件(1):波長400~600nmにおける光の最大透過率が20%以下
条件(2):波長700~1000nmにおける光の最小透過率が75%以上
なお、条件(1)の最大透過率は、15%以下が好ましく、10%以下がより好ましい。また条件(2)の最小透過率は、80%を超えることが好ましく、85%を超えるとより好ましい。
【0010】
本明細書では、前記「本発明の好ましい分光」に加えて、下記条件(3)を満たす組成物がより好ましい。
条件(3):光の透過率が30%となる最大波長λ1と、光の透過率が70%となる最小波長λ2との波長の差(λ2-λ1)が60nm以内。条件(3)を満たすと、光半導体装置でセンシングする波長領域とセンシングしない波長領域の間の波長領域が狭くなるので、より光半導体装置のセンシング感度を向上できる。
(【0011】以降は省略されています)

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