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公開番号2025008775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111258
出願日2023-07-06
発明の名称転がり軸受
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/41 20060101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】異音の抑制及び生産性の向上の両方を実現することができる転がり軸受を提供する。
【解決手段】転がり軸受は、保持器5を備えている。保持器5は、円環状のリング部51と、複数の柱部52と、を備えている。複数の柱部52は、リング部51から軸方向の一方側に突出すると共に周方向に沿って並ぶように形成されている。隣り合う柱部52の間には、転動体が配置されるポケット53が形成されている。ポケット53の内面530は、第1領域531と、第2領域532と、を含んでいる。第2領域532は、第1領域531に対して径方向の内側に位置している。第1領域531は、径方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈し且つ軸方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈している。第2領域532は、少なくとも周方向において第1領域531から内側に突出している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、
外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、
前記複数の転動体を保持する保持器と、を備え、
前記保持器は、環状のリング部と、前記リング部から軸方向の一方側に突出すると共に周方向に沿って並ぶように形成された複数の柱部と、を含み、
前記複数の柱部のうちの互いに隣り合う柱部の間には、前記複数の転動体のうちの一つの転動体が配置されるポケットが形成されており、
前記ポケットの内面は、第1領域と、前記第1領域に対して径方向の内側又は外側の少なくとも一方に位置する第2領域と、を含み、
前記第1領域は、径方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈し且つ軸方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈しており、
前記第2領域は、少なくとも周方向において前記第1領域から内側に突出している、転がり軸受。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記第1領域は、球面の一部である、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記第2領域は、前記第1領域に対して径方向の内側に位置しており、
前記第1領域は、径方向の外側に向かうほど広がっている、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記第2領域は、径方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈し且つ軸方向から見た場合に直線状を呈している、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項5】
前記第2領域は、凸状に湾曲する曲面を含んでいる、請求項1に記載の転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
転動体を保持する保持器を備える転がり軸受が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような転がり軸受の保持器は、径方向に沿って延びる中心軸を有する円筒面、及び当該円筒面から突出する突起を含むポケットを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-158951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなポケットによれば、回転する転動体を突起によって保持することで、保持器の振動に起因する異音を抑制することができる。しかしながら、ポケットが径方向に平行な中心軸を有する円筒面を含んでいると、保持器の製造の際にいわゆるアキシアルドローの実現が困難なため、保持器の生産性の向上が求められる場合がある。
【0005】
本発明は、異音の抑制及び生産性の向上の両方を実現することができる転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の転がり軸受は、[1]「内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を保持する保持器と、を備え、前記保持器は、環状のリング部と、前記リング部から軸方向の一方側に突出すると共に周方向に沿って並ぶように形成された複数の柱部と、を含み、前記複数の柱部のうちの互いに隣り合う柱部の間には、前記複数の転動体のうちの一つの転動体が配置されるポケットが形成されており、前記ポケットの内面は、第1領域と、前記第1領域に対して径方向の内側又は外側の少なくとも一方に位置する第2領域と、を含み、前記第1領域は、径方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈し且つ軸方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈しており、前記第2領域は、少なくとも周方向において前記第1領域から内側に突出している、転がり軸受。」である。
【0007】
この転がり軸受では、ポケットの内面は、少なくとも周方向において第1領域から内側に突出する第2領域を含んでいる。これにより、回転する転動体を第2領域によって保持することができ、保持器の振動に起因する異音を抑制することができる。しかも、ポケットの内面は、径方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈し且つ軸方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈する第1領域を含んでいる。これにより、例えば軸方向から見た場合にポケットの内面が直線状を呈している場合に比べ、アキシアルドローによる保持器の製造が容易となる。よって、この転がり軸受によれば、異音の抑制及び生産性の向上の両方を実現することができる。
【0008】
本発明の転がり軸受は、[2]「前記第1領域は、球面の一部である、上記[1]に記載の転がり軸受。」であってもよい。これにより、アキシアルドローによる保持器の製造がさらに容易となる。
【0009】
本発明の転がり軸受は、[3]「前記第2領域は、前記第1領域に対して径方向の内側に位置しており、前記第1領域は、径方向の外側に向かうほど広がっている、上記[1]又は[2]に記載の転がり軸受。」であってもよい。これにより、アキシアルドローによる保持器の製造が容易となる。
【0010】
本発明の転がり軸受は、[4]「前記第2領域は、径方向から見た場合に凹状に湾曲する曲線状を呈し且つ軸方向から見た場合に直線状を呈している、上記[1]~[3]のいずれか一つに記載の転がり軸受。」であってもよい。これにより、回転する転動体を第2領域によって適切に保持しつつ、保持器の振動に起因する異音を適切に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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