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公開番号2025008223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110197
出願日2023-07-04
発明の名称抜き屑押出し具及びそれを用いたシート打抜き型
出願人株式会社 小池製作所
代理人個人
主分類B26D 7/18 20060101AFI20250109BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】 シート打抜き型に使用され、構造が簡素で、シートに極めて幅狭の細長孔や細長切込み等を形成する打抜き加工を可能にする抜き屑押出し具を提供する。
【解決手段】
シート打抜き型Tにおける打抜き刃3の内側間隙4に刃高さ方向の移動可能に配置される可動部材11と、前記可動部材に連接され、刃高さ方向の弾性変形可能に刃厚さ方向に張り出すと共に打抜き刃3の側面に穿設された側孔3bに遊嵌されるバネ部材12と、前記バネ部材に連接され、打抜き刃3の内側間隙4に側孔3bから刃根元方向に延伸して配置される終端部材13とから構成される。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
打抜き刃がベース板に所要の打抜き予定形状に沿って植設されてなるシート打抜き型によるシートの打抜き加工に際して打抜き刃の内側間隙に設置されると共に、打抜き操作時におけるシートへの打抜き刃の切込み時に打抜き刃の内側間隙に篏入した抜き屑をシートからの打抜き刃の離反時に元のシート位置に押し戻すための抜き屑押出し具であって、打抜き刃の内側間隙に刃高さ方向の移動可能に且つ打抜き刃の切込み前は頂部を打抜き刃の刃先より所要長さだけ突出して配置される可動部材と、前記可動部材の基部に連接され、刃高さ方向の弾性変形可能に刃厚さ方向に張り出すと共に打抜き刃の側面に穿設された側孔に遊嵌されるバネ部材と、前記バネ部材の後端に連接されると共に打抜き刃の内側間隙に側孔から刃根元方向に延伸して配置される終端部材とからなり、前記バネ部材の弾性変形時に前記バネ部材の後端又はそれに連接された終端部材が、打抜き刃の側孔又はそれに連なる打抜き刃の内側間隙に圧力受け面を介して支持されるようにしたことを特徴とする抜き屑押出し具。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
請求項1に記載の抜き屑押出し具において、前記可動部材、バネ部材及び終端部材が金属製ばね材料で一体に形成された抜き屑押出し具。
【請求項3】
請求項1に記載の抜き屑押出し具において、前記バネ部材が刃厚さ方向に湾曲又は屈曲して張り出した抜き屑押出し具。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載の抜き屑押出し具を、打抜き刃がベース板に所要の打抜き予定形状に沿って植設されてなるシート打抜き型における打抜き刃の内側間隙に設置して構成されたシート打抜き型。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボール紙等のシートの打抜き加工に際して打抜き刃の内側間隙に設置され、打抜き操作時におけるシートへの打抜き刃の切込み時に打抜き刃の内側間隙に篏入した抜き屑を、シートからの打抜き刃の離反時に元のシート位置に押し戻し、次の打抜き操作に備えるための抜き屑押出し具及びそれを用いたシート打抜き型に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
前記打抜き操作で生じた抜き屑が打抜き刃の内側間隙に残留したまま次の打抜き操作が行われて新たな抜き屑が打抜き刃の内側間隙に篏入し、これらが繰り返されると、前記抜き屑により打抜き刃が外方向に大きな側圧を受けて変形し或いは破損し易く、それによって精密な打抜き操作を安定して行うことが困難になる。
【0003】
前記問題に対しては、打抜き刃の内側間隙にスポンジゴム製等の弾性板部材からなる抜き屑押出し具を打抜き刃の刃先から若干突出する高さに配置することが広く知られている。前記従来技術によれば、打抜き操作時におけるシートへの打抜き刃の切込み時は前記抜き屑押出し具が抜き屑となるシート表面に当接し押圧されて刃高さ方向に圧縮変形すると共に抜き屑が打抜き刃の内側間隙に一時篏入するが、シートからの打抜き刃の離反時は前記抜き屑押出し具が元の高さに復元変形すると共に打抜き刃の内側間隙に篏入していた前記抜き屑が元のシート位置に押し戻されるようにしている。
【0004】
しかしながら、前記従来技術によれば、例えばシートに幅2~3mm程度の極めて幅狭の細長孔や細長切込み等を形成する打抜き加工を施す場合に、打抜き刃の極めて幅狭の内側間隙に設置し得るように極めて肉薄の弾性板部材からなる抜き屑押出し具を使用することになるが、そのような肉薄の弾性板部材では、それを間隔の幅狭の打抜き刃の内側間隙に設置すること自体が困難になる。なお仮に前記肉薄の弾性板部材を設置できたとしても、その復元変形により前記抜き屑を元のシート位置に押し戻すための弾性力が不足すると共に弾性力の調節も困難となり、他方、前記弾性力不足の解消のために、肉厚の弾性板部材を幅狭の内側間隙に無理に押し込んで設置すれば、その弾性変形時に打抜き刃は大きな側圧を受けて変形し或いは破損することになる。
【0005】
前記問題を改善するものとして、比較的硬度の高い多孔ゴム質材製の弾性板部材の頂部側端に弾性変形可能なバチ形突起部を所要ピッチで設け、圧縮変形時にも厚さ方向に膨出しないようにした打抜きクッション部材(特許文献1)が報告されている。
【0006】
しかしながら、前記技術によっても、既述のように極めて幅狭の細長孔や細長切込み等の打抜き加工には十分対応することができず、打抜き刃の内側間隙への装着性、弾性力の確保、耐久性等に関して問題を残している。いずれにしても、スポンジゴム製や多孔ゴム製等の弾性板部材を抜き屑押出し具に使用すれば、該弾性板部材は、それらの物性上、打抜き操作の繰り返しによる劣化、摩耗、耐久性低下等を免れ得ず、延いては打抜き刃の内側間隙への抜き屑の残留、滞留を招いて既述のように前記打抜き刃に大きな側圧を及ぼすことになる。
【0007】
他方、打抜き刃の内側間隙に配置した硬質の押出し具に打抜き刃の外側から弾性力を付与するようにしたシート打抜き型(特許文献2)が報告されている。前記シート打抜き型では、打抜き刃の内側間隙に摺動自在に設けられる押出し具に打抜き刃の孔等からなるアーム挿入部を介して突出しアームが前記打抜き刃の外側から連結され、前記突出しアームによって前記押出し具に弾性力を付与するようにしている。
【0008】
前記従来技術によれば、押出し具に弾性力を付与する弾性体を上記打抜き刃の外側に設けたことにより、弾性体は打抜き刃の形状や大きさに制限を受けることがなく、弾性体として弾性力が大きく大型のものを採用することもできる。また、前記従来技術によれば、打抜き刃の内側間隙に設けられる押出し具として、従来のような合成ゴム材系の弾性板部材ではなく、シートとの接触による耐摩耗性や耐久性に優れた硬質の材料を任意に選択することができる。
【0009】
しかしながら、前記従来技術によれば、打抜き刃の内側間隙に摺動自在に設けられる硬質の押出し具に、打抜き刃の外側からその孔等からなるアーム挿入部を介し、突出しアームによって所要の弾性力を付与することから、部品点数や連結部が多く構造が複雑に過ぎ、大型化する等の問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2001-347489号公報
特開平10-217195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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