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公開番号2025006375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107127
出願日2023-06-29
発明の名称打楽器および張力の付与方法
出願人ローランド株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類G10D 13/10 20200101AFI20250109BHJP(楽器;音響)
要約【課題】筐体を薄型化できる打楽器および張力の付与方法を提供すること。
【解決手段】ラグ7の固定部72は、胴部30(筐体1)の外周面よりも内周側に延び、固定ボルトB2によってボトムフレーム2(筐体1)の下面に固定されるので、ヘッド4に張力を付与するためのテンションボルトB1と、ボトムフレーム2にラグ7を固定するための固定ボルトB2とを径方向でずらして配置できる。これにより、ラグ7の上下方向における寸法を小さくできるので、ボトムフレーム2(筐体1)を薄型化できる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筒状の胴部を有する筐体と、前記胴部の上端側の開口を覆うヘッドと、前記ヘッドの外縁を下方に引っ張って張力を付与するためのテンションボルトと、前記テンションボルトが締結されるラグと、前記ラグを前記筐体に固定する第1ボルトと、を備え、
前記ラグは、前記テンションボルトが締結される締結部と、前記締結部よりも内周側に延び、前記第1ボルトによって前記筐体の下面に固定される固定部と、を備えることを特徴とする打楽器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1ボルトは、前記筐体の上方側から挿入されて前記固定部に締結されることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項3】
前記固定部は、前記胴部の径方向に並ぶ複数の前記第1ボルトによって前記筐体に固定されることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項4】
前記筐体は、前記筐体の底部を構成し、下面に前記固定部が固定されるボトムフレームと、前記ボトムフレームよりも硬質な材料を用いて形成され、前記ボトムフレームの上に重ねられる環状の補強フレームと、を備え、
前記ボトムフレーム、前記補強フレーム、及び前記固定部が前記第1ボルトによって共締めされることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項5】
前記ボトムフレームを前記補強フレームに締結する第2ボルトと、前記補強フレームの上に重ねられ、前記胴部を有するトップフレームと、前記トップフレームを前記補強フレームに締結する第3ボルトと、を備え、
前記第1ボルト、前記第2ボルト、及び前記第3ボルトが前記胴部の径方向に沿って並ぶことを特徴とする請求項4記載の打楽器。
【請求項6】
前記筐体は、前記筐体の下面の中央側から前記筐体の外縁まで延び、前記固定部が嵌め込まれる凹部を備えることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項7】
前記テンションボルトが締結される本体部と、前記本体部の下面から突出する一対の脚部と、を有し、前記締結部の内部の空洞に挿入される緩み止めを備え、
前記締結部の内周側に前記空洞の開口が形成され、
前記一対の脚部と、前記開口を通して前記空洞の内部まで延びる前記固定部との引っ掛かりによって前記緩み止めの回転が規制されることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項8】
筒状の胴部を有する筐体と、前記胴部の上面側の開口を覆うヘッドと、前記ヘッドの外縁を下方に引っ張るためのテンションボルトと、前記テンションボルトが締結されるラグと、前記ラグを前記筐体に固定する第1ボルトと、を備え、
前記ラグが、締結部と、前記締結部よりも内周側に延び、前記第1ボルトによって前記筐体の下面に固定される固定部と、を備える打楽器における前記ヘッドの張力の付与方法であって、
前記締結部に前記テンションボルトを締結することによって前記ヘッドに張力を付与することを特徴とする張力の付与方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、打楽器および張力の付与方法に関し、特に、筐体を薄型化できる打楽器および張力の付与方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
筐体の外周面に設けられたラグにテンションボルトを締結する(ねじ込む)ことにより、ヘッドに張力が付与される打楽器が知られている。例えば特許文献1には、締結部20(ラグ)をシェル2(筐体)の外周面にボルトによって固定する技術が記載されている。また、特許文献2には、筒状部材2(筐体)の下面側に裏面フープ5を設け、この裏面フープ5の下方から挿入した第2螺棒63を連結部6(ラグ)に締結する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-105702号公報(例えば、図2)
特開2014-130373号公報(例えば、段落0034,0037、図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、締結部20が上下に離れた2箇所でねじ止めされるため、その分、シェル2を厚く(上下に長く)形成する必要がある。また、特許文献2の技術においても、第2螺棒63を締結させるために連結部6を長く形成する必要があり、これに伴い、筒状部材2も厚くしなければならない。即ち、これらの従来技術では、打楽器の筐体を薄型化できないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、筐体を薄型化できる打楽器および張力の付与方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の打楽器は、筒状の胴部を有する筐体と、前記胴部の上面側の開口を覆うヘッドと、前記ヘッドの外縁を下方に引っ張って張力を付与するためのテンションボルトと、前記テンションボルトが締結されるラグと、前記ラグを前記筐体に固定する第1ボルトと、を備え、前記ラグは、前記テンションボルトが締結される締結部と、前記締結部よりも内周側に延び、前記第1ボルトによって前記筐体の下面に固定される固定部と、を備える。
【0007】
本発明の張力の付与方法は、筒状の胴部を有する筐体と、前記胴部の上端側の開口を覆うヘッドと、前記ヘッドの外縁を下方に引っ張るためのテンションボルトと、前記テンションボルトが締結されるラグと、前記ラグを前記筐体に固定する第1ボルトと、を備え、前記ラグが、締結部と、前記締結部よりも内周側に延び、前記第1ボルトによって前記筐体の下面に固定される固定部と、を備える打楽器における前記ヘッドの張力の付与方法であって、前記締結部に前記テンションボルトを締結することによって前記ヘッドに張力を付与する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態の打楽器の分解斜視図である。
(a)は、ボトムフレームを下面側から視た斜視図であり、(b)は、ラグ及び緩み止めの斜視図である。
打楽器の筐体の分解斜視図である。
(a)は、図3のIVa-IVa線における打楽器の部分拡大断面図であり、(b)は、図4(a)のIVb-IVb線における放射部の断面図である。
図3のV-V線における打楽器の部分拡大断面図である。
第2実施形態の打楽器の部分拡大断面図である。
第3実施形態の打楽器の斜視図である。
図7のVIII-VIII線における打楽器の部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、第1実施形態の打楽器100の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態の打楽器100の分解斜視図である。なお、図1では、図面を簡素化するために、トップフレーム3の支持部31に隠れているボトムフレーム2の内部の構造のうち、後述する突起部29(ヘッドセンサ10を支持する部位)のみを図示している。
【0010】
図1に示すように、打楽器100は、アコースティックのドラムを模す電子打楽器であり、その本体部分を構成する筐体1を備える。筐体1は、その底面を構成する略円盤状のボトムフレーム2と、そのボトムフレーム2に重ねられるトップフレーム3と、を備える。ボトムフレーム2及びトップフレーム3は、ヘッドセンサ10やリムセンサ11を支持するためのフレームであるが、これらの各センサ10,11の支持構造については図5,6を参照して後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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