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公開番号
2025025057
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129498
出願日
2023-08-08
発明の名称
調整装置、およびプログラム
出願人
株式会社AZSTOKE
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
G10L
21/0364 20130101AFI20250214BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】ユーザによる手動調整の労力を軽減するために有利な、信号レベルの自動調整の技術を提供する。
【解決手段】ファイルに記録された複数フレームからなるオーディオ信号の信号レベルを、前記オーディオ信号のエンベロープに対応した離散的な調整ポイントにおいて調整する調整装置が提供される。調整装置は、前記オーディオ信号のエンベロープを取得する取得手段と、前記エンベロープを調整する調整手段とを有する。前記調整手段は、フレーム毎の前記エンベロープのピーク値を検出し、前記複数フレームにおける前記検出されたピーク値の平均値である第1平均値を算出し、前記第1平均値よりも高いピーク値の平均値である第2平均値を算出し、前記第2平均値よりも高いピーク値のうちの少なくとも一部が抑制されるように前記エンベロープを調整する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ファイルに記録された複数フレームからなるオーディオ信号の信号レベルを、前記オーディオ信号のエンベロープに対応した離散的な調整ポイントにおいて調整する調整装置であって、
前記オーディオ信号のエンベロープを取得する取得手段と、
前記エンベロープを調整する調整手段と、
を有し、
前記調整手段は、
フレーム毎の前記エンベロープのピーク値を検出し、
前記複数フレームにおける前記検出されたピーク値の平均値である第1平均値を算出し、
前記第1平均値よりも高いピーク値の平均値である第2平均値を算出し、
前記第2平均値よりも高いピーク値のうちの少なくとも一部が抑制されるように前記エンベロープを調整する、
ことを特徴とする調整装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記調整手段は、更に、
前記検出されたピーク値のうち前記第2平均値よりも高いピーク値の平均値である第3平均値を算出し、
前記第3平均値よりも高いピーク値の信号レベルが前記第3平均値に近づくように前記エンベロープを調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の調整装置。
【請求項3】
前記調整手段は、更に、
前記検出されたピーク値のうち前記第2平均値よりも高いピーク値の平均値である第3平均値を算出し、
前記第3平均値よりも高いピーク値の平均値である第4平均値を算出し、
前記第3平均値よりも高いピーク値の信号レベルが前記第3平均値と前記第4平均値との間の値になるように前記エンベロープを調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の調整装置。
【請求項4】
前記調整手段は、更に、
前記オーディオ信号の開始から第1期間において、前記第1平均値より低く、かつ第1しきい値より高い前記エンベロープのピーク値が存在する場合、当該ピーク値の信号レベルを最大で第1調整量まで増加させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の調整装置。
【請求項5】
前記第1しきい値は、ノイズレベルに相当するものとして予め定められた値である、ことを特徴とする請求項4に記載の調整装置。
【請求項6】
前記調整手段は、更に、
前記オーディオ信号の開始から前記第1期間より長い第2期間において、前記第1平均値より低く、かつ前記第1しきい値より高い第2しきい値より高い前記エンベロープのピーク値が存在する場合、当該ピーク値の信号レベルを最大で前記第1調整量より小さい第2調整量まで増加させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の調整装置。
【請求項7】
前記調整手段は、更に、
前記第2期間の後において、前記第1平均値より低く、かつ前記第2しきい値より高い第3しきい値より高い前記エンベロープのピーク値が存在する場合、当該ピーク値の信号レベルを最大で前記第2調整量より小さい第3調整量まで増加させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の調整装置。
【請求項8】
前記調整手段は、更に、各フレームの所定位置を調整ポイントとして設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の調整装置。
【請求項9】
前記調整手段は、前記調整手段により信号レベルが調整された後の前記オーディオ信号の、互いに隣り合う2つの調整ポイントにおける信号レベル差が所定のしきい値以下である場合、前記2つの調整ポイントのうちの1つを削除する、ことを特徴とする請求項8に記載の調整装置。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1から9のいずれか1項に記載の調整装置の各手段として機能させる、ことを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、調整装置、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
オーディオ信号のダイナミックレンジが、スピーカ等の出力デバイスのダイナミックレンジよりも広い場合がある。この場合、オーディオ信号の信号レベルが低いところは聞き取ることができず、逆に信号レベルが高いところはクリップされてしまう可能性がある。そのため、オーディオ信号のダイナミックレンジを適切に圧縮する必要がある。そのようなダイナミックレンジの圧縮を行う処理はダイナミックレンジ・コンプレッション(あるいは単にコンプレッション)と呼ばれ、コンプレッションを行う調整装置はコンプレッサと呼ばれる。
【0003】
特許文献1には、オーディオ信号の信号レベルの平均パワーレベルおよび最大パワーレベルを用いて、信号レベルを自動調整する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-103593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現状において、信号レベルの自動調整はトラック単位で一律に行われ、波形単位で自動調整が行われるわけではない。そのため、信号レベルの自動調整の結果は必ずしも満足のいくものではなく、最終的には、ユーザによる波形単位の手動調整が必須であり、手動調整に多大な労力を要していた。信号レベルの自動調整の改善が望まれている。
【0006】
本発明は、ユーザによる手動調整の労力を軽減するために有利な、信号レベルの自動調整の技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面によれば、ファイルに記録された複数フレームからなるオーディオ信号の信号レベルを、前記オーディオ信号のエンベロープに対応した離散的な調整ポイントにおいて調整する調整装置であって、前記オーディオ信号のエンベロープを取得する取得手段と、前記エンベロープを調整する調整手段と、を有し、前記調整手段は、フレーム毎の前記エンベロープのピーク値を検出し、前記複数フレームにおける前記検出されたピーク値の平均値である第1平均値を算出し、前記第1平均値よりも高いピーク値の平均値である第2平均値を算出し、前記第2平均値よりも高いピーク値のうちの少なくとも一部が抑制されるように前記エンベロープを調整する、ことを特徴とする調整装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザによる手動調整の労力を軽減するために有利な、信号レベルの自動調整の技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る調整装置の構成を示すブロック図。
オーディオ信号の波形を例示する図。
オーディオ信号の波形および調整ポイントを例示する図。
オーディオ信号の信号レベルの調整処理のフローチャート。
オーディオ信号の信号レベルの調整処理のフローチャート。
オーディオ信号の信号レベルの調整処理のフローチャート。
信号レベルの自動調整が行われた後の波形および調整ポイントを例示する図。
複数のファイルのオーディオ信号の波形および調整ポイントを例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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