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公開番号
2025006351
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023107087
出願日
2023-06-29
発明の名称
浸透探傷方法及び浸透探傷装置
出願人
マークテック株式会社
代理人
個人
主分類
G01N
21/91 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約
【課題】観察工程完了までにかかる時間を短縮した、浸透探傷方法及び浸透探傷装置を提供する。
【解決手段】浸透探傷方法は浸透工程31、洗浄工程32、現像工程33,観察工程34を順次備え、浸透探傷方法を実施する浸透探傷装置1は、洗浄工程32においてスチーム噴射装置20による過熱水蒸気の噴射を実施し、観察工程34において第一,第二の自動撮像装置による静止画の撮像または、第三の自動撮像装置による動画の撮像を実施する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
被検査物表面に対し浸透液を適用する浸透工程と、被検査物表面の浸透液を除去する洗浄工程と、指示模様を観察する観察工程とを順次備える浸透探傷方法において、
前記洗浄工程は、スチーム噴射装置のノズルの噴射口からの噴射直後の温度が、110度以上の過熱水蒸気を被検査物表面に噴射することを特徴とする、浸透探傷方法。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記洗浄工程は、スチーム噴射装置を用いて被検査物表面に対して斜め方向から、前記過熱水蒸気を噴射し、前記過熱水蒸気により霧化した浸透液を吸引回収手段により、該過熱水蒸気が前記被検査物表面に反射する方向から吸引回収することを特徴とする、請求項1に記載の浸透探傷方法。
【請求項3】
前記洗浄工程後、20秒以内に観察工程を開始することを特徴とする、請求項1に記載の浸透探傷方法。
【請求項4】
請求項1に記載の浸透探傷方法を実施するための浸透探傷装置であって、
前記浸透探傷装置は各工程を実施するため浸透手段、洗浄手段、観察手段を備え、
前記洗浄手段はスチーム噴射装置及び吸引回収部を備え、前記スチーム噴射装置は前記被検査物表面に向けて前記過熱水蒸気を噴射可能であり、
前記過熱水蒸気は前記スチーム噴射装置のノズルの噴射口からの噴射直後の温度が110度以上であり、
前記スチーム噴射装置の噴射方向は前記被検査物表面に対して斜め方向であり、前記吸引回収部は開口部を備え、前記開口部は前記過熱水蒸気が前記スチーム噴射装置により噴射されて前記被検査物表面に接した後に反射する方向である反射方向に位置することを特徴とする、浸透探傷装置。
【請求項5】
前記浸透探傷装置は更に運搬手段を備え、前記浸透探傷装置は被検査物が運搬手段により一定速度で移動して、前記被検査物が浸透手段、洗浄手段、観察手段へと順次運ばれるラインを形成しており、前記観察手段は前記ライン上に、静止画像を撮像可能な第一の自動撮像装置と静止画像を撮像可能な第二の自動撮像装置とを備えるか、又は、動画を撮像可能な第三の自動撮像装置を備えることを特徴とする、請求項4に記載の浸透探傷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、浸透探傷方法及び装置に関し、特に、被検査物表面についたきずに浸透液を浸透させた後、その浸透液を洗浄する方法や、そのきずを観察する方法とこれらを実施する装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、工業用材料として製造される、アルミ、チタン、ステンレス、セラミックなどの非磁性材料による製品の表面の微細な開口欠陥等の探傷に非破壊検査法の1つとして、浸透探傷法が知られている。
【0003】
浸透探傷試験はJISZ2343-1~6に規格化されている。浸透探傷試験において従来から知られている浸透探傷方法は、被検査物の表面に浸透液を塗布して、被検査物表面に存在する開口欠陥部中に浸透液を浸透させる浸透工程、次に欠陥部内に浸透せずに被検査物表面に残留付着している余剰浸透液を洗浄液によって除去して、浸透液が欠陥部内のみに残留している状態とする洗浄工程、次に洗浄液が乾燥した後、被検査物表面に現像剤の均一な薄層を形成し、欠陥部内に浸透している浸透液を吸出させ層表面に欠陥指示模様を現出させる現像工程をし、その後に可視光下又は紫外線光の照射下で欠陥指示模様を確認する観察工程をする方法が知られている。そして浸透工程を行う前に、被検査物の表面に油汚れ等がある場合は、有機溶剤等を用いて表面を清浄にする前洗浄工程が行われる。なお、前記浸透液としては、通常、赤色染料又は蛍光染料を石油系混合溶剤、芳香族系溶剤等に溶解し可塑剤、界面活性剤等を添加してなる非揮発性で浸透性の強い液体が用いられる。又、前記余剰浸透液を洗浄する洗浄液には、前記浸透液を溶解する有機溶剤か、又は水が用いられる方法が知られている。
【0004】
特許文献1では、浸透探傷試験において、水蒸気を高圧噴射によって被検査物表面に吹きつけることによって被検査物表面に残留している余分な浸透液を細油滴化して除去する洗浄操作を行なう浸透探傷法が開示されている。この技術は水蒸気を使用している点では優れるが、蒸気には湿り気が含まれているとみられ、排水量に削減の余地があることや、乾燥時間が長くかかってしまうことがあった。
【0005】
特開昭52-146291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来知られている浸透探傷法は、探傷試験の中では比較的長い時間を要する試験である。そのため、これにかかる時間を短縮できないかが課題となっていた。より具体的には、洗浄工程の後に短時間で観察工程に移行することができないかといった点や、観察工程において、従来のようなきずが成長した後に観察する方法では時間がかかりすぎてしまうことから、より短時間で観察工程までを完了することができないかといった点も課題となっていた。また、浸透探傷試験において所要時間が長くかかることにより、浸透探傷試験のために広大なスペースが必要となる点も併せて課題となっていた。
【0007】
特に、被検査物が比較的大きいビレット等の場合、複数のビレットを指示模様の成長を待つために、保管するスペースが必要になるため、生産量の多い工場等では、多数の大きなビレットを保管する広大なスペースを確保する必要があり、この点も課題であった。そのため、従来の浸透探傷法は、生産量が多い部品や、リアルタイムで検査しなければならない部品は対象とすることが事実上出来ないという点が課題であった。また、洗浄工程において水を使用すると、吸入毒性の危険性、引火などの危険性が無く安全である。しかし、水を用いた場合、水が汚染されるため、排水処理に大きな負荷がかかることも課題となっていた。本発明は、これらの問題を解決するための浸透探傷方法及びそれに使用する浸透探傷装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
被検査物表面に対し浸透液を適用する浸透工程と、被検査物表面の浸透液を除去する洗浄工程と、指示模様を観察する観察工程とを順次備える浸透探傷方法において、
前記洗浄工程は、スチーム噴射装置のノズルの噴射口からの噴射直後の温度が、110度以上の過熱水蒸気を被検査物表面に噴射することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の浸透探傷方法においては、前記洗浄工程は、スチーム噴射装置を用いて被検査物表面に対して斜め方向から、前記過熱水蒸気を噴射し、前記過熱水蒸気により霧化した浸透液を吸引回収手段により、該過熱水蒸気が前記被検査物表面に反射する方向から吸引回収することを特徴とする。
【0010】
更に、本発明の浸透探傷方法は、前記洗浄工程後、20秒以内に観察工程を開始することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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