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公開番号2025006102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106691
出願日2023-06-29
発明の名称密封構造
出願人NOK株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類F16L 23/032 20060101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】低コスト化を図るとともに環境面に優れる密封構造を提供する。
【解決手段】密封構造は、開口が設けられる第1面を有する第1ハウジングと、第2面を有する第2ハウジングと、第1面と第2面との間に当該開口の周囲に沿って配置される複数のガスケットを含むガスケット群と、を備え、複数のガスケットは、第1端面を有する第1ガスケットと、第1端面とは反対の方向を向く第2端面を有し、当該開口の外縁に沿う方向で第1ガスケットに隣り合う第2ガスケットと、を含み、第1ガスケットおよび第2ガスケットのそれぞれは、シート状の金属基材と、金属基材の両面に積層される1対の弾性体層と、を有し、第1面には、第1端面に対向する第1段差面が設けられ、第2面には、第2端面に対向する第2段差面が設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
開口が設けられる第1面を有する第1ハウジングと、
第2面を有する第2ハウジングと、
前記第1面と前記第2面との間に前記開口の周囲に沿って配置される複数のガスケットを含むガスケット群と、を備え、
前記複数のガスケットは、
第1端面を有する第1ガスケットと、
前記第1端面とは反対の方向を向く第2端面を有し、前記開口の外縁に沿う方向で前記第1ガスケットに隣り合う第2ガスケットと、を含み、
前記第1ガスケットおよび前記第2ガスケットのそれぞれは、
シート状の金属基材と、
前記金属基材の両面に積層される1対の弾性体層と、を有し、
前記第1面には、前記第1端面に対向する第1段差面が設けられ、
前記第2面には、前記第2端面に対向する第2段差面が設けられる、
密封構造。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記ガスケット群の厚さ方向にみて、前記第1端面および前記第2端面のそれぞれは、前記第1段差面と前記第2段差面との間に位置する、
請求項1に記載の密封構造。
【請求項3】
前記ガスケット群の厚さ方向にみて、前記第1端面が前記第2ガスケットに重なり、かつ、前記第2端面が前記第1ガスケットに重なる、
請求項2に記載の密封構造。
【請求項4】
前記第1段差面および前記第2段差面のうちの一方または両方には、前記開口の周囲に沿って並ぶ複数の凸部が設けられる、
請求項1に記載の密封構造。
【請求項5】
前記第1端面と前記第1段差面との間の隙間と、前記第2端面と前記第2段差面との間の隙間と、のそれぞれには、液体ガスケットが充填される、
請求項1に記載の密封構造。
【請求項6】
前記第1段差面の高さは、前記第1ガスケットの厚さよりも小さく、かつ、前記金属基材の厚さよりも大きく、
前記第2段差面の高さは、前記第2ガスケットの厚さよりも小さく、かつ、前記金属基材の厚さよりも大きい、
請求項1に記載の密封構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、密封構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
1対のハウジング間の隙間を密封するガスケットの一種として、金属基材の両面にゴム等の弾性層を積層した積層タイプのガスケットがある。この種のガスケットは、一般に、開口を有する平面視形状をなしており、例えば、特許文献1に開示されるように、金属板の両面にゴム等を一様に塗布した積層板を打抜き加工することにより得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-36607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のガスケットでは、打ち抜き加工による製造時に開口部分が抜きカスとして廃却されるので、低コスト化および環境面の点で改善の余地がある。ここで、このような抜きカスを少なくするため、開口を有する平面視形状を分割した形状の複数のガスケットを打抜き加工により形成した後、当該複数のガスケットの端面同士を突き合せた状態で溶接または接着等により接合する方法が考えられる。しかし、この方法では、溶接または接着等による接合部分が凸状をなしてしまうので、1対のハウジング間を締め付けても、ガスケットに生じる面圧を均一にすることが難しいという問題がある。仮に、凸状の当該接合部分を避けるように、1対のハウジングに溝を設けると、当該溝の箇所においてガスケットに面圧を生じさせることができず、この結果、十分な密封性能を得ることができない。
【0005】
以上の事情を考慮して、本開示は、低コスト化を図るとともに環境面に優れる密封構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る密封構造は、開口が設けられる第1面を有する第1ハウジングと、第2面を有する第2ハウジングと、前記第1面と前記第2面との間に前記開口の周囲に沿って配置される複数のガスケットを含むガスケット群と、を備え、前記複数のガスケットは、第1端面を有する第1ガスケットと、前記第1端面とは反対の方向を向く第2端面を有し、前記開口の外縁に沿う方向で前記第1ガスケットに隣り合う第2ガスケットと、を含み、前記第1ガスケットおよび前記第2ガスケットのそれぞれは、シート状の金属基材と、前記金属基材の両面に積層される1対の弾性体層と、を有し、前記第1面には、前記第1端面に対向する第1段差面が設けられ、前記第2面には、前記第2端面に対向する第2段差面が設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る密封構造の構成例の断面図である。
第1実施形態におけるガスケット群の平面図である。
図2中のA-A線断面図である。
第1実施形態における第1ハウジングおよび第1ガスケットの斜視図である。
第2実施形態に係る密封構造の構成例の断面図である。
第2実施形態におけるガスケット群の平面図である。
図6中のB-B線断面図である。
第2実施形態における第1ハウジングおよび第1ガスケットの斜視図である。
変形例1に係る密封構造の断面図である。
変形例2に係る密封構造の断面図である。
変形例2における第1ハウジングおよび第1ガスケットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施形態は、本開示の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0009】
1.第1実施形態
1-1.密封構造の概略
図1は、第1実施形態に係る密封構造1の構成例の断面図である。密封構造1は、自動車または産業機械等の機械において液密または気密に接続する構造体である。密封構造1は、図1に示すように、第1ハウジング10と第2ハウジング20と複数の締結具30とガスケット群40とを有する。以下、密封構造1の各部を順に説明する。
【0010】
なお、以下では、説明の便宜上、軸線AXに沿う一方向が「X1方向」と称され、X1方向と反対の方向がX2方向と称される。軸線AXは、ガスケット群40の締め付け方向に平行であり、かつ、後述の開口OP1の中心を通る仮想直線である。また、以下では、軸線AXまわりの方向、すなわち、後述の開口OP1の外縁に沿う方向を「周方向」という場合があり、軸線AXに沿う方向にみることを「平面視」という場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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