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公開番号2024173156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091385
出願日2023-06-02
発明の名称動吸振器
出願人NOK株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類F16F 15/126 20060101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ハブ自体の振動を抑制することで消音機能を発揮させることのできる動吸振器を提供する。
【解決手段】内筒部110及び外筒部120を有し、内筒部110がクランクシャフト50に固定されるハブ100と、外筒部120の径方向外側にハブ100と同心的に設けられる振動リング200と、外筒部120と振動リング200との間に設けられる環状弾性体300と、を備える動吸振器10であって、ハブ100は、内筒部110と外筒部120に接続する第1ステー131と、内筒部110と外筒部120に接続する第2ステー132と、を有し、第1ステー131と第2ステー132は異方性を有することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内筒部及び外筒部を有し、前記内筒部が軸部材に固定されるハブと、
前記外筒部の径方向外側に前記ハブと同心的に設けられる振動リングと、
前記外筒部と前記振動リングとの間に設けられる環状弾性体と、
を備える動吸振器であって、
前記ハブは、
前記内筒部と前記外筒部に接続する第1接続部と、
前記内筒部と前記外筒部に接続する第2接続部と、
を有し、
第1接続部と第2接続部は異方性を有することを特徴とする動吸振器。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
第1接続部と第2接続部はいずれも直線状に伸びるように構成されており、
第1接続部と第2接続部における前記直線状に伸びる方向に対して垂直方向の幅寸法について、前記軸部材における軸線方向の幅は、第2接続部の方が第1接続部よりも広く、前記軸線方向に見て、径方向に対して垂直方向の幅は、第1接続部の方が第2接続部よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の動吸振器。
【請求項3】
第1接続部は、前記内筒部を介して直線状に一対設けられ、
第2接続部は、前記内筒部を介して直線状、かつ、前記軸部材における軸線方向に見て第1接続部と90°ずれるように一対設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の動吸振器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動吸振器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のエンジン等に設けられるクランクシャフトにおいては、捩じり振動を低減するために動吸振器(トーショナルダンパー)が取り付けられるのが一般的である。このような動吸振器においては、クランクシャフトにおける捩じり振動の共振周波数で、振動リングなどの質量体が共振することでクランクシャフトの共振を抑制できるように、質量体の固有振動数が設定される。また、特許文献1には、捩じり振動を抑制するだけでなく、騒音を抑制する機能も兼ね備える技術が開示されている。この技術においては、ハブに消音機能を発揮させる空洞部が備えられる構成である。この構成においては、放射音の周波数に応じて、空洞部の容積や空洞部の開口部分の面積を設定する必要がある。そのため、動吸振器のサイズによっては、空洞部の容積及び開口部分の面積を消音機能を発揮させるように設定できないことがあり、汎用性に欠け、未だ改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-41684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ハブ自体の振動を抑制することで消音機能を発揮させることのできる動吸振器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0006】
すなわち、本発明の動吸振器は、
内筒部及び外筒部を有し、前記内筒部が軸部材に固定されるハブと、
前記外筒部の径方向外側に前記ハブと同心的に設けられる振動リングと、
前記外筒部と前記振動リングとの間に設けられる環状弾性体と、
を備える動吸振器であって、
前記ハブは、
前記内筒部と前記外筒部に接続する第1接続部と、
前記内筒部と前記外筒部に接続する第2接続部と、
を有し、
第1接続部と第2接続部は異方性を有することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、第1接続部と第2接続部は異方性を有するため、ハブが軸方向に共振した際に、同時に、外筒部を同心的な変形とはならないように振動させることができる。これにより、環状弾性体に対して、強制的に圧縮と拡張を繰り返す動作を生じさせて、ハブ自体の振動を減衰させることができる。
【0008】
第1接続部と第2接続部はいずれも直線状に伸びるように構成されており、
第1接続部と第2接続部における前記直線状に伸びる方向に対して垂直方向の幅寸法について、前記軸部材における軸線方向の幅は、第2接続部の方が第1接続部よりも広く、前記軸線方向に見て、径方向に対して垂直方向の幅は、第1接続部の方が第2接続部より
も広いとよい。
【0009】
これにより、第1接続部と第2接続部に異方性を持たすことができる。
【0010】
第1接続部は、前記内筒部を介して直線状に一対設けられ、
第2接続部は、前記内筒部を介して直線状、かつ、前記軸部材における軸線方向に見て第1接続部と90°ずれるように一対設けられているとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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