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公開番号2025096604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2025067647,2024564458
出願日2025-04-16,2023-05-22
発明の名称導電構造体及び導電密封装置
出願人NOK株式会社
代理人弁理士法人NYTパートナーズ
主分類F16J 15/3284 20160101AFI20250619BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】省スペースを可能にしつつ、使用状態において導電性能が低下することを抑制できる導電構造体を提供する。
【解決手段】導電構造体(1)は、軸線x周りに環状の導電性を有する部材である保持部材(2)と、軸線(x)周りに環状の部材である導電部材(3)とを備えている。導電部材(3)は、少なくとも1つの径方向に延びるように設けられた隙間(10)と、少なくとも1つの軸線x周りに延びる導電性を有する導電体(20)を有している。導電部材(3)は、保持部材(2)に保持されている。導電体(20)は、軸線x周りの方向に一対の端(20a,20b)を有している。隙間(10)は、導電体(20)の端(20a,20b)に連なっている。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
軸線周りに環状の導電性を有する部材である保持部材と、
前記軸線周りに環状の部材である導電部材とを備え、
前記導電部材は、少なくとも1つの径方向に延びるように設けられた隙間と、少なくとも1つの前記軸線周りに延びる導電性を有する導電体とを有しており、
前記導電部材は、前記保持部材に保持されており、
前記導電体は、前記軸線周りの方向に一対の端を有しており、
前記隙間は、前記導電体の前記端に連なっている、
導電構造体。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記導電部材は、1つの前記導電体を有しており、また、1つの前記隙間を有しており、
前記導電体の前記一対の端は、前記軸線周りの方向において対向しており、
前記隙間は、前記導電体の前記対向する端の間の隙間である、
請求項1に記載の導電構造体。
【請求項3】
前記導電部材は、2つの前記導電体を有しており、また、2つの前記隙間を有しており、
前記導電体の一方の前記一対の端の一方と、前記導電体の他方の前記一対の端の一方とは、前記軸線周りの方向において対向しており、
前記導電体の一方の前記一対の端の他方と、前記導電体の他方の前記一対の端の他方とは、前記軸線周りの方向において対向しており、
前記一方の導電体の前記一方の端と、前記他方の導電体の前記一方の端との間に、前記隙間の一方が形成されており、
前記一方の導電体の前記他方の端と、前記他方の導電体の前記他方の端との間に、前記隙間の他方が形成されている、
請求項1に記載の導電構造体。
【請求項4】
前記導電体は、外周側において前記保持部材に保持されている、
請求項1に記載の導電構造体。
【請求項5】
前記軸線周りに環状のバネ部材を有しており、
前記バネ部材は、前記軸線に向かう方向に弾性力を発生するようになっており、
前記バネ部材は、前記軸線方向において前記導電部材に並んで設けられている、
請求項1に記載の導電構造体。
【請求項6】
前記保持部材は、前記隙間に収容される突出部を少なくとも1つ有しており、
前記突出部は、前記軸線方向に突出している、
請求項1に記載の導電構造体。
【請求項7】
前記導電体は、導電性を有するPTFEから形成されている、
請求項1に記載の導電構造体。
【請求項8】
軸と該軸が通る孔との間の密封を図るための導電密封装置であって、
軸線周りに環状の部材である補強環と、
前記補強環に取り付けられている前記軸線周りに環状の弾性体から形成された弾性体部と、
前記軸線周りに環状の導電構造体とを備え、
前記弾性体部は、前記軸に接触するシールリップを有しており、
前記導電構造体は、前記軸線周りに環状の部材である保持部材と、前記軸線周りに環状の部材である導電部材とを有しており、
前記導電部材は、少なくとも1つの径方向に延びるように設けられた隙間と、少なくとも1つの前記軸線周りに延びる導電性を有する導電体とを有しており、
前記保持部材は、前記弾性体部に取り付けられており、前記導電体を前記弾性体部との間で保持しており、
前記導電体は、前記軸線周りの方向に一対の端を有しており、
前記隙間は、前記導電体の前記端に連なっている、
導電密封装置。
【請求項9】
前記導電部材は、1つの前記導電体を有しており、また、1つの前記隙間を有しており、
前記導電体の前記一対の端は、前記軸線周りの方向において対向しており、
前記隙間は、前記導電体の前記対向する端の間の隙間である、
請求項8に記載の導電密封装置。
【請求項10】
前記導電部材は、2つの前記導電体を有しており、また、2つの前記隙間を有しており、
前記導電体の一方の前記一対の端の一方と、前記導電体の他方の前記一対の端の一方とは、前記軸線周りの方向において対向しており、
前記導電体の一方の前記一対の端の他方と、前記導電体の他方の前記一対の端の他方とは、前記軸線周りの方向において対向しており、
前記一方の導電体の前記一方の端と、前記他方の導電体の前記一方の端との間に、前記隙間の一方が形成されており、
前記一方の導電体の前記他方の端と、前記他方の導電体の前記他方の端との間に、前記隙間の他方が形成されている、
請求項8に記載の導電密封装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電構造体及び導電密封装置に関し、特に、回転する軸に導電通路を形成する導電構造体及び導電密封装置である。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、電気自動車(EV:Electric Vehicle)等の電動モータが搭載されている車両では、モータから発生する誘導電流等によって電磁波ノイズが発生することがある。このような電磁波ノイズは、AMラジオや他の無線通信機器に通信障害をもたらす場合がある。また、このような電磁波ノイズによって、ベアリング等の金属部品に電食が生じる場合がある。このため、従来から、このような電磁波ノイズの除去のための工夫がなされており、回転軸に導電通路を形成する導電構造体や導電装置が提案されている。例えば、モータの回転軸をシールするオイルシールを導電性ゴムからなるオイルシールとし、回転軸に導電通路を形成して、電磁波ノイズを回転軸からハウジングに逃がす技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-244180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オイルシールには潤滑のために潤滑剤が使用され、使用状態において、シールリップと回転軸との間には油膜が形成される。導電性ゴムを有するオイルシールに対しては、潤滑のために、導電性を有する潤滑剤が使用される。導電性シールリップと回転軸との間に形成される油膜が、導電性を有する潤滑剤によって形成されるものであっても、導電性シールリップと回転軸との間において油膜は電流の抵抗となり得る。このため、導電性を有する潤滑剤を使用したとしても、シールリップと回転軸との間の導電性が低下する場合がある。一方、導電性ゴムを有するオイルシールは、オイルシールの取り付けスペースに追加のスペースを必要としない。このように、上述のような従来の導電構造体や導電装置は、省スペースを図ることができるが、使用状態において導電性能が低下し得る。このため、従来の導電構造体や導電装置に対しては、省スペースを可能にしつつ、使用状態において導電性能が低下することを抑制できる構成が求められている。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされてものであり、省スペースを可能にしつつ、使用状態において導電性能が低下することを抑制できる導電構造体及び導電密封装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る導電構造体は、軸線周りに環状の導電性を有する部材である保持部材と、前記軸線周りに環状の部材である導電部材とを備え、前記導電部材は、少なくとも1つの径方向に延びるように設けられた隙間と、少なくとも1つの前記軸線周りに延びる導電性を有する導電体とを有しており、前記導電部材は、前記保持部材に保持されており、前記導電体は、前記軸線周りの方向に一対の端を有しており、前記隙間は、前記導電体の前記端に連なっている。
【0007】
本発明に係る導電構造体の一態様において、前記導電部材は、1つの前記導電体を有しており、また、1つの前記隙間を有しており、前記導電体の前記一対の端は、前記軸線周りの方向において対向しており、前記隙間は、前記導電体の前記対向する端の間の隙間である。
【0008】
本発明に係る導電構造体の一態様において、前記導電部材は、2つの前記導電体を有しており、また、2つの前記隙間を有しており、前記導電体の一方の前記一対の端の一方と、前記導電体の他方の前記一対の端の一方とは、前記軸線周りの方向において対向しており、前記導電体の一方の前記一対の端の他方と、前記導電体の他方の前記一対の端の他方とは、前記軸線周りの方向において対向しており、前記一方の導電体の前記一方の端と、前記他方の導電体の前記一方の端との間に、前記隙間の一方が形成されており、前記一方の導電体の前記他方の端と、前記他方の導電体の前記他方の端との間に、前記隙間の他方が形成されている。
【0009】
本発明に係る導電構造体の一態様において、前記導電体は、外周側において前記保持部材に保持されている。
【0010】
本発明に係る導電構造体の一態様において、前記軸線周りに環状のバネ部材を有しており、前記バネ部材は、前記軸線に向かう方向に弾性力を発生するようになっており、前記バネ部材は、前記軸線方向において前記導電部材に並んで設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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