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公開番号
2025097424
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213620
出願日
2023-12-19
発明の名称
ダストカバー、およびボールジョイント
出願人
NOK株式会社
代理人
弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類
F16C
11/06 20060101AFI20250624BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】シール性を向上させることができるダストカバー、およびボールジョイントを提供すること。
【解決手段】ダストカバーは、2つの互いに離間する第1フランジ部および第2フランジ部が球形部に離間して設けられた軸部を有するボールスタッドと、ボールスタッドを回転かつ揺動可能に支持するソケットとを有するボールジョイントに用いられる弾性変形可能な環状のダストカバーであって、中心軸を有する環状の胴体部と、ソケットに固定される被固定部と、シール部と、を備え、シール部は、第1フランジ部および第2フランジ部に対して摺動可能に取り付けられる環状のメインシール部と、メインシール部から中心軸に沿って被固定部とは反対方向に突出する環状のリップ部と、メインシール部から中心軸に沿ってリップ部とは反対方向に突出する環状の突出部と、を備え、メインシール部は、突出部の中心軸とは反対側に突出部の突出方向と反対方向に凹む環状凹部を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
球形部が一端に設けられ、2つの互いに離間する第1フランジ部および第2フランジ部が前記球形部に離間して設けられた軸部を有するボールスタッドと、前記球形部の軸受けを有し、前記ボールスタッドを回転かつ揺動可能に支持するソケットとを有するボールジョイントに用いられる弾性変形可能な環状のダストカバーであって、
中心軸を有する環状の変形可能な胴体部と、
前記胴体部の一端に設けられ、前記ソケットに固定される被固定部と、
前記胴体部の他端に設けられるシール部と、を備え、
前記シール部は、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に挟まれた状態で、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部に対して摺動可能に取り付けられる環状のメインシール部と、
前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記被固定部とは反対方向に突出する環状のリップ部と、
前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記リップ部とは反対方向に突出する環状の突出部と、を備え、
前記メインシール部は、前記突出部の前記中心軸とは反対側に前記突出部の突出方向と反対方向に凹む環状凹部を有する、
ことを特徴とするダストカバー。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記シール部は、前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記シール部とは反対方向に突出する環状の突起シール部をさらに備え、
前記突起シール部の突出高さは、前記リップ部の突出高さよりも低く、
前記突起シール部は、前記リップ部よりも前記中心軸に近い位置で前記リップ部と離間して設けられる、
請求項1に記載のダストカバー。
【請求項3】
前記突出部の内周面は、前記中心軸に沿った方向にみて前記突起シール部の先端部と重なるか、または前記先端部よりも前記中心軸側に位置している、
請求項2に記載のダストカバー。
【請求項4】
前記環状凹部は、前記中心軸に沿った方向にみて、前記リップ部と前記突起シール部との間の部分に重なる、
請求項2に記載のダストカバー。
【請求項5】
前記突出部の内周面は、前記中心軸に沿った方向にみて前記突起シール部の先端部と重なるか、または前記先端部よりも前記中心軸側に位置し、
前記環状凹部は、前記中心軸に沿った方向にみて、前記リップ部と前記突起シール部との間の部分に重なる、
請求項2に記載のダストカバー。
【請求項6】
前記突起シール部の内周面は、前記中心軸に対して前記被固定部と反対方向を向くように傾斜している、
請求項2に記載のダストカバー。
【請求項7】
ジョイント機構と、前記ジョイント機構に取り付けられるダストカバーと、を備えるボールジョイントであって、
前記ジョイント機構は、球形部が一端に設けられ、2つの互いに離間する第1フランジ部および第2フランジ部が前記球形部に離間して設けられた軸部を有するボールスタッドと、
前記球形部の軸受けを有し、前記ボールスタッドを回転かつ揺動可能に支持するソケットと、を備え、
前記第1フランジ部は、前記第2フランジ部よりも前記球形部に近く、
前記ダストカバーは、中心軸を有する環状の変形可能な胴体部と、
前記胴体部の一端に設けられ、前記ソケットに固定される被固定部と、
前記胴体部の他端に設けられるシール部と、を備え、
前記シール部は、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に挟まれた状態で、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部に対して摺動可能に取り付けられる環状のメインシール部と、
前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記シール部とは反対方向に突出し、内周面が前記第2フランジ部の外周面に接触する環状のリップ部と、
前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記リップ部とは反対方向に突出し、内周面が前記第1フランジ部の外周面に接触する環状の突出部と、を備え、
前記メインシール部は、前記突出部の前記中心軸とは反対側に前記突出部の突出方向と反対方向に凹む環状凹部を有する、
ことを特徴とするボールジョイント。
【請求項8】
前記突出部の先端部は、前記第1フランジ部が有する前記球形部を向く面と、前記第1フランジ部が有する前記第2フランジ部を向く面との間に位置する、
請求項7に記載のボールジョイント。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダストカバー、およびボールジョイントに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば自動車等の各種の装置には、ボールジョイントが用いられている。当該ボールジョイントは、例えば、球形部が一端に設けられたボールスタッドと、当該球形部を支持する軸受けを含むソケットと、を備える。当該ボールジョイントには、塵埃および水分の付着とグリースの流出とを防止するためのダストカバーが設けられている。
【0003】
特許文献1に記載のダストカバーは、変形可能な膜状の胴体部と、胴体部の一端に設けられ、ソケットに固定される被固定部と、胴体部の他端側に設けられるシール部と、を備える。シール部は、ボールジョイントに摺動可能に取り付けられる。
【0004】
また、特許文献1に記載のボールジョイントは、軸部と、当該軸部の一端に設けられる球形部とを備える。当該軸部には、第1フランジ部と第2フランジ部とが設けられている。この第1フランジ部と第2フランジ部との間に、シール部が挟まれている。当該シール部は、シール性を向上させるよう、第1フランジ部の外周面に接触する接触部を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-136031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のダストカバーでは、ボールスタッドの揺動の程度等によっては、シール部の接触部が、第1フランジ部から離れるおそれがあった。このため、シール性が低下するおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、本発明の一態様に係るダストカバーは、球形部が一端に設けられ、2つの互いに離間する第1フランジ部および第2フランジ部が前記球形部に離間して設けられた軸部を有するボールスタッドと、前記球形部の軸受けを有し、前記ボールスタッドを回転かつ揺動可能に支持するソケットとを有するボールジョイントに用いられる弾性変形可能な環状のダストカバーであって、中心軸を有する環状の変形可能な胴体部と、前記胴体部の一端に設けられ、前記ソケットに固定される被固定部と、前記胴体部の他端に設けられるシール部と、を備え、前記シール部は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に挟まれた状態で、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部に対して摺動可能に取り付けられる環状のメインシール部と、前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記被固定部とは反対方向に突出する環状のリップ部と、前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記リップ部とは反対方向に突出する環状の突出部と、を備え、前記メインシール部は、前記突出部の前記中心軸とは反対側に前記突出部の突出方向と反対方向に凹む環状凹部を有する。
【0008】
本発明の一態様に係るボールジョイントは、ジョイント機構と、前記ジョイント機構に取り付けられるダストカバーと、を備えるボールジョイントであって、前記ジョイント機構は、球形部が一端に設けられ、2つの互いに離間する第1フランジ部および第2フランジ部が前記球形部に離間して設けられた軸部を有するボールスタッドと、前記球形部の軸受けを有し、前記ボールスタッドを回転かつ揺動可能に支持するソケットと、を備え、前記第1フランジ部は、前記第2フランジ部よりも前記球形部に近く、前記ダストカバーは、中心軸を有する環状の変形可能な胴体部と、前記胴体部の一端に設けられ、前記ソケットに固定される被固定部と、前記胴体部の他端に設けられるシール部と、を備え、前記シール部は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に挟まれた状態で、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部に対して摺動可能に取り付けられる環状のメインシール部と、前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記シール部とは反対方向に突出し、内周面が前記第2フランジ部の外周面に接触する環状のリップ部と、前記メインシール部から前記中心軸に沿って前記リップ部とは反対方向に突出し、内周面が前記第1フランジ部の外周面に接触する環状の突出部と、を備え、前記メインシール部は、前記突出部の前記中心軸とは反対側に前記突出部の突出方向と反対方向に凹む環状凹部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、従来よりもシール性を安定的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の好適な形態に係るボールジョイントの構成を例示する断面図である。
図1のボールジョイントのボールスタッドがソケットに対して揺動した状態を例示する断面図である。
図1に示すジョイント機構に設置されていない状態のダストカバーの断面図である。
図3に示すダストカバーのシール部の一部を拡大した図である。
図2の第1フランジ部と第2フランジ部との間にシール部が装着されている状態を示す拡大図である。
比較例のシール部の例示である。
ボールスタッドの揺動時の比較例のダストカバーの変形状態を示す図である。
ボールスタッドの揺動時の本実施形態のダストカバーの変形状態を示す図である。
変形例のダストカバーのシール部の一部を示す拡大図である。
変形例のシール部の一部の拡大図である。
図5のダストカバーを模式的に示す図である。
変形例のシール部の一部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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