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公開番号2025004579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104351
出願日2023-06-26
発明の名称ロータの製造装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 15/03 20250101AFI20250107BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ロータコアへの規制治具の取り付け作業を容易に行うことができるロータの製造装置を提供する。
【解決手段】治具本体51は、複数の分割体52によって周方向Cに分割して構成されている。複数の分割体52が筒状をなす規制状態において、互いに隣り合う分割体52同士の分割面53は、径方向Rに対して一定角度傾斜している。支持部材60は、複数の分割体52にそれぞれ対応して設けられ、軸線方向Aに沿って延在する複数の軸部62を有する。複数の分割体52は、複数の軸部62がそれぞれ挿入され、支持部材60に対する分割体52の相対移動を案内する複数の挿入部54を有する。複数の挿入部54は、規制状態において、周方向Cの一側ほど径方向Rの外側に位置するように傾斜して延びている。操作部70は、1つの分割体52Aに対して周方向Cに移動させる力を付与する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
中心孔及び複数の磁石収容孔を有する筒状のロータコアと、前記磁石収容孔に収容された磁石と、前記磁石収容孔に充填され、前記ロータコアに対して前記磁石を固定する樹脂と、を備えるロータを製造する装置であって、
前記ロータコアの外周面に当接することで前記外周面の変形を規制する筒状の治具本体と、前記治具本体を支持する支持部材と、を有する規制治具を備え、
前記ロータコアの軸線方向、径方向、及び周方向を、それぞれ単に軸線方向、径方向、及び周方向とするとき、
前記治具本体は、複数の分割体によって前記周方向に分割して構成されており、
複数の前記分割体が筒状をなす規制状態において、互いに隣り合う前記分割体同士の分割面は、前記径方向に対して一定角度傾斜しており、
複数の前記分割体及び前記支持部材の一方及び他方は、複数の前記分割体にそれぞれ対応して設けられ、前記軸線方向に沿って延在する複数の軸部、及び複数の前記軸部がそれぞれ挿入され、前記支持部材に対する前記分割体の相対移動を案内する複数の挿入部をそれぞれ有しており、
複数の前記挿入部は、前記規制状態において、前記周方向の一側ほど前記径方向の外側に位置するように傾斜して延びており、
複数の前記分割体の1つ及び前記支持部材のいずれか一方に対して前記周方向に移動させる力を付与する操作部を備える、
ロータの製造装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記ロータコアの一方の端面に当接され、複数の前記磁石収容孔における一方の開口を塞ぐ第1部材と、
複数の前記磁石収容孔における前記一方の開口とは反対側の開口を塞ぐように配置され、前記反対側の開口に対して前記樹脂を供給する通路を有する第2部材と、を備え、
複数の前記分割体は、前記挿入部を有しており、
前記支持部材は、前記軸線方向において前記分割体の一方の端面に対向するベース部と、前記ベース部から突出する複数の前記軸部と、を有しており、
前記操作部は、前記1つの前記分割体に対して前記周方向に移動させる力を付与する、
請求項1に記載のロータの製造装置。
【請求項3】
前記ロータコアの一方の端面に当接され、複数の前記磁石収容孔における一方の開口を塞ぐ第1部材と、
複数の前記磁石収容孔における前記一方の開口とは反対側の開口を塞ぐように配置され、前記反対側の開口に対して前記樹脂を供給する通路を有する第2部材と、を備え、
複数の前記分割体は、前記挿入部を有しており、
前記支持部材は、前記軸線方向において前記分割体の一方の端面に対向するベース部と、前記ベース部から突出する複数の前記軸部と、を有しており、
前記操作部は、前記ベース部に対して前記周方向に移動させる力を付与する、
請求項1に記載のロータの製造装置。
【請求項4】
前記ロータコアの一方の端面に当接され、複数の前記磁石収容孔における一方の開口を塞ぐ第1部材と、
複数の前記磁石収容孔における前記一方の開口とは反対側の開口を塞ぐように配置され、前記反対側の開口に対して前記樹脂を供給する通路を有する第2部材と、を備え、
前記支持部材は、前記軸線方向において前記分割体の一方の端面に対向するベース部と、前記ベース部に設けられた複数の前記挿入部と、を有しており、
複数の前記分割体には、前記軸部が設けられている、
請求項1に記載のロータの製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータの製造装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロータコアの磁石収容孔に熱可塑性樹脂を充填する樹脂充填装置が記載されている。特許文献1に記載の樹脂充填装置は、上型及び下型を有する。
上型は、ロータコアの上面に当接する当接面を有する上型本体部と、当接面から下方に突出するとともにロータコアの軸孔に挿入される固定用ブロックとを有する。
【0003】
下型は、下型本体部及びランナープレートを有する。ランナープレートは、下型本体部の上面に取り付けられる。ランナープレートは、ロータコアが載置される上面を有する。下型本体部は、射出成形機のノズルから供給される樹脂を導くスプルー通路を有する。ランナープレートは、分岐通路及びゲート通路を有する。分岐通路は、スプルー通路の下流端に接続され、各磁石収容孔に向かって放射状に延在している。ゲート通路は、各分岐通路の下流端からロータコアの端面に向かって延びており、磁石収容孔に接続可能に構成されている。
【0004】
こうした樹脂充填装置においては、溶融した熱可塑性樹脂が、射出成形機のノズルからスプルー通路へ流入した後、各分岐通路及びゲート通路を通じて各磁石収容孔に充填される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/147211号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、磁石収容孔に樹脂を充填する際に、磁石収容孔に充填される樹脂の充填圧によってロータコアが外周側へ変形するおそれがある。このため、ロータの製造装置においては、ロータコアの外周面全体に当接することで外周面の外周側への変形を規制する規制治具を設けることが好ましい。この場合、ロータコアへの規制治具の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことを目的として、上記の規制治具を、複数の分割体によってロータコアの周方向に分割して構成するとともに、連結部材によって分割体同士を連結することが好ましい。またこの場合、分割体の数を多くするほど、ロータコアの外径のばらつきに対して規制治具が追従し易くなる。
【0007】
しかしながら、分割体の数を多くするほど、分割体同士の連結部材が多くなるため、規制治具の取り付け作業や取り外し作業に手間がかかるという背反がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためのロータの製造装置は、中心孔及び複数の磁石収容孔を有する筒状のロータコアと、前記磁石収容孔に収容された磁石と、前記磁石収容孔に充填され、前記ロータコアに対して前記磁石を固定する樹脂と、を備えるロータを製造する装置であって、前記ロータコアの外周面に当接することで前記外周面の変形を規制する筒状の治具本体と、前記治具本体を支持する支持部材と、を有する規制治具を備え、前記ロータコアの軸線方向、径方向、及び周方向を、それぞれ単に軸線方向、径方向、及び周方向とするとき、前記治具本体は、複数の分割体によって前記周方向に分割して構成されており、複数の前記分割体が筒状をなす規制状態において、互いに隣り合う前記分割体同士の分割面は、前記径方向に対して一定角度傾斜しており、複数の前記分割体及び前記支持部材の一方及び他方は、複数の前記分割体にそれぞれ対応して設けられ、前記軸線方向に沿って延在する複数の軸部及び、複数の前記軸部がそれぞれ挿入され、前記支持部材に対する前記分割体の相対移動を案内する複数の挿入部、をそれぞれ有しており、複数の前記挿入部は、前記規制状態において、前記周方向の一側ほど前記径方向の外側に位置するように傾斜して延びており、複数の前記分割体の1つ及び前記支持部材のいずれか一方に対して前記周方向に移動させる力を付与する操作部を備える。
【0009】
同構成によれば、筒状の治具本体が、複数の分割体によって周方向に分割して構成されている。また、複数の分割体及びこれら分割体を支持する支持部材の一方及び他方が、複数の軸部及び複数の挿入部をそれぞれ有する。このため、操作部によって分割体の1つ及び支持部材のいずれか一方に対して周方向に移動させる力を付与すると、挿入部と軸部との係合によって、各分割体が周方向に移動するとともに径方向の内側に移動するようになる。ここで、互いに隣り合う分割体同士の分割面が、径方向に対して一定角度傾斜している。このため、分割体が上記のように移動する際に互いに隣り合う分割体同士が干渉することを抑制できる。このように、操作部によって1つの分割体または支持部材を周方向に移動させるだけで治具本体を拡縮させることができる。したがって、ロータコアへの規制治具の取り付け作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態に係るロータの製造装置を用いて製造されるロータの斜視図である。
図2は、図1のロータの断面図である。
図3は、一実施形態に係るロータの製造装置を示す断面図である。
図4は、規制状態の規制治具及び操作部を示す平面図である。
図5は、解除状態の規制治具及び操作部を示す平面図である。
図6は、ロータの製造装置の第1変更例を示す断面図である。
図7は、図6の支持部材及び操作部を示す平面図である。
図8は、ロータの製造装置の第2変更例を示す断面図である。
図9は、図8の支持部材を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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