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公開番号2024179795
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098931
出願日2023-06-16
発明の名称ドアモジュール取付構造
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60J 5/04 20060101AFI20241219BHJP(車両一般)
要約【課題】ドアモジュールを構成するカバー部材に小さい熱膨張係数(高い熱膨張性)および高い強度や剛性を求めたり、別の補強部品を追加することなく、ドアモジュールのドアパネルへの取り付けが比較的容易なドアモジュール取付構造を提供する。
【解決手段】レギュレータレール22には、上端部に室内側に向けて突出する状態でボルト36bが固定されており、そのボルト36bを乗物室外側からドアパネル12における開口部18aの上側に貫通形成されたパネル貫通孔62に挿通させた状態で、レギュレータレール22の上端をドアパネル12に固定するとともに、レギュレータレール22の下端部およびカバー部材20の下端部を、ドアパネル12の下端取付部70に対してその下端取付部70の乗物室内側に共締めする構造とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗物室内側に開口する開口部を有するドアパネルと、前記開口部に対して取り付けられるドアモジュールと、を含んで構成される乗物用ドアにおいて、前記ドアモジュールを前記ドアパネルに対して取り付けるためのドアモジュール取付構造であって、
前記ドアモジュールは、前記開口部を覆う主体となる板状のカバー部材と、ウインドウを昇降可能に保持するレギュレータレールと、を備え、
前記レギュレータレールは、前記カバー部材の乗物室外側に、上下方向に延びて上端部が前記カバー部材の上縁から上方に突出した状態で固定され、
前記レギュレータレールには、上端部に室内側に向けて突出する状態でボルトが固定されており、
前記ドアパネルは、前記開口部の上側に貫通形成されたパネル貫通孔と、前記開口部の下側に前記ドアモジュールの下端を取り付けるための下端取付部と、を有し、
前記ボルトを乗物室外側から前記パネル貫通孔に挿通させた状態で、前記レギュレータレールの上端が前記ドアパネルに固定されるとともに、前記レギュレータレールの下端部および前記カバー部材の下端部が前記下端取付部に対して該下端取付部の乗物室内側に共締めされているドアモジュール取付構造。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記ドアモジュールは、前記カバー部材の上端部と前記レギュレータレールとの間に乗物室内外方向における隙間がある状態とされており、
前記ドアパネルの前記開口部の上縁が前記隙間に入り込んだ状態で、前記ドアモジュールが前記ドアパネルに取り付けられている請求項1に記載のドアモジュール取付構造。
【請求項3】
前記カバー部材の上端部には、前記ドアパネルの前記上縁の下方において乗物室外側面から乗物室外側に向かって張り出した張出部が形成されている請求項2に記載のドアモジュール取付構造。
【請求項4】
前記張出部は、前記ボルトとの間の上下方向の距離が、前記パネル貫通孔から前記開口部の上縁までの上下方向の距離と等しくされている請求項3に記載のドアモジュール取付構造。
【請求項5】
前記レギュレータレールは、下端部に乗物室内外方向に貫通するレール貫通孔を有し、
前記カバー部材は、前記レール貫通孔と同軸的に貫通形成されたカバー貫通孔を有し、
乗物室内側から前記カバー貫通孔および前記レール貫通孔を挿通して、前記下端取付部との間で、前記レギュレータレールおよび前記カバー部材を共締めする下端締結具を備えている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のドアモジュール取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアモジュールをドアパネルに取り付けるためのドアモジュール取付構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1,2には、レギュレータレール等の複数の機能部品が一体化されるドアモジュールが、ドアパネルの開口部に取り付けられることで構成される乗物用ドア(車両用ドア)が記載されている。下記特許文献1に記載のドアにおいては、レギュレータレール(ウインドーレギュレータ6)が、開口部を覆う主体となる板状のカバー部材(モジュールベース7)に対してのみ固定されている。一方、下記特許文献2に記載のドアにおいては、レギュレータレール(ガイドレール19)はカバー部材に対して固定されるだけでなく、レギュレータレールがカバー部材の上縁,下縁より延び出して、その延び出した上下の端部の各々において、ドアパネル(インナパネル2)に対しても固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-166726号公報
特開2003-104052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のドアにおいて、ドアモジュールのドアパネルへの取り付けは、カバー部材をドアパネルに対して固定するのみであるため、その取り付け作業が比較的容易である。しかしながら、周囲の温度等によってレギュレータレールとドアパネルとの間でズレが生じないように、ドアモジュールのカバー部材は、熱膨張し難い材質で成形されることが望まれる。また、レギュレータ側から作用する力によって、ドアモジュールが変形や破損することのないよう、強度や剛性を高めたり、別の補強部品を追加したりする必要がある。したがって、カバー部材の重量が大きくなったり、コストが高くなったりするという問題が生じる。
【0005】
一方で、上記特許文献2に記載のドアは、レギュレータレールがドアパネルに締結されるため、上記特許文献1のような問題は生じない。しかしながら、上記特許文献2に記載のドアは、ドアパネルの開口部内にレギュレータレール全体を挿入する必要があるものの、レギュレータレールがカバー部材の上縁,下縁の両側から延び出しているため、カバー部材よりさらに小さな開口部内に挿入する作業の作業性が悪いという問題がある。
【0006】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、ドアモジュールを構成するカバー部材に小さい熱膨張係数(高い熱膨張性)および高い強度や剛性を求めたり、別の補強部品を追加することなく、ドアモジュールのドアパネルへの取り付けが比較的容易なドアモジュール取付構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本願に開示されるドアモジュール取付構造は、下記の構成とされている。
(1)乗物室内側に開口する開口部を有するドアパネルと、前記開口部に対して取り付けられるドアモジュールと、を含んで構成される乗物用ドアにおいて、前記ドアモジュールを前記ドアパネルに対して取り付けるためのドアモジュール取付構造であって、
前記ドアモジュールは、前記開口部を覆う主体となる板状のカバー部材と、ウインドウを昇降可能に保持するレギュレータレールと、を備え、
前記レギュレータレールは、前記カバー部材の乗物室外側に、上下方向に延びて上端部が前記カバー部材の上縁から上方に突出した状態で固定され、
前記レギュレータレールには、上端部に室内側に向けて突出する状態でボルトが固定されており、
前記ドアパネルは、前記開口部の上側に貫通形成されたパネル貫通孔と、前記開口部の下側に前記ドアモジュールの下端を取り付けるための下端取付部と、を有し、
前記ボルトを乗物室外側から前記パネル貫通孔に挿通させた状態で、前記レギュレータレールの上端が前記ドアパネルに固定されるとともに、前記レギュレータレールの下端部および前記カバー部材の下端部が前記下端取付部に対して該下端取付部の乗物室内側に共締めされているドアモジュール取付構造。
【0008】
本願に開示のドアモジュール取付構造において、ドアモジュールは、レギュレータレールの上端のみがカバー部材の上側に延び出した構成とされている。そのため、ドアモジュールをドアパネルに取り付ける際には、レギュレータレールの上端を、ドアパネルの開口部内に挿入して、ドアパネルの乗物室外側からボルトをパネル貫通孔に通す必要がある。一方で、ドアモジュールの下端部は、ドアパネルの下端取付部に対して、その下端取付部の乗物室内側に、レギュレータレールの下端部およびカバー部材の下端部の両者を締結する構成とされている。つまり、本願に開示のドアモジュール取付構造を採用した場合、ドアモジュールをドアパネルに取り付ける作業は、ドアモジュールの上側をドアパネル側に傾斜させた状態で、レギュレータレールの上端をドアパネルの開口部内に挿入し、傾斜を戻すように回転させつつ、ボルトをパネル貫通孔に挿し込むことで、下端側は、ドアパネルの下端取付部の乗物室内側に、レギュレータレールの下端部とカバー部材の下端部とを合わせることができる。したがって、下端側は、乗物室内側からスクリューボルトや熱カシメ等によって、容易に締結することができる。
【0009】
また、本願に開示のドアモジュール取付構造は、レギュレータレールの上端および下端の両者をドアパネルに対して固定することができるため、カバー部材の材料に、強化繊維樹脂等の比較的熱膨張係数が小さく、強度や剛性の高い材料を用いる必要がない。強化繊維樹脂は、添加した繊維分、比重やコストが高くなる。したがって、本願に開示のドアモジュール構造によれば、乗物用ドアの軽量化を図ることができるとともに、コストを抑えることができる。なお、本願に開示のドアモジュール構造は、シングルレールタイプのものだけでなく、ダブルレールタイプのものに採用することもでできる。
【0010】
また、上記構成のドアモジュール取付構造において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。なお、本発明は以下の態様に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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