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公開番号2024179794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098930
出願日2023-06-16
発明の名称サービスホールカバー
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60J 5/00 20060101AFI20241219BHJP(車両一般)
要約【課題】ケーブル挿通時の作業性を改善させることが可能なサービスホールカバーを提供する。
【解決手段】インナーパネル13のサービスホール14を閉塞可能なカバー本体21と、カバー本体21の外縁から第1インテグラルヒンジ部30を介して外側に張り出した張出部31と、を備え、カバー本体21は、その外縁の一部に凹み部23を備え、張出部31は、第1インテグラルヒンジ部30を折り目として折り返すことにより凹み部23を被覆可能な蓋部37と、蓋部37が凹み部23を被覆した被覆状態において、蓋部37をカバー本体21に設けられた第1被係止部26に対して係止する係止部43とを備えており、被覆状態において凹み部23と蓋部37との間に、ケーブル50を挿通させるためのケーブル挿通孔22が形成されるサービスホールカバー20。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
乗物用ドアのインナーパネルに設けられたサービスホールを閉塞するためのサービスホールカバーであって、
前記サービスホールを閉塞可能なカバー本体と、
前記カバー本体の外縁から第1インテグラルヒンジ部を介して前記カバー本体の外側に張り出した張出部と、を備え、
前記カバー本体は、その外縁の一部が内側に凹んだ凹み部を備え、
前記張出部は、
前記第1インテグラルヒンジ部を折り目として当該張出部を折り返すことにより前記凹み部の少なくとも一部を被覆可能な蓋部と、
前記蓋部が前記凹み部を被覆した被覆状態において、前記蓋部を前記カバー本体に設けられた第1被係止部に対して係止するための係止部と、を備えており、
前記被覆状態において、前記凹み部と前記蓋部との間に、当該サービスホールカバーの表裏にケーブルを挿通させるためのケーブル挿通孔が形成されるようになっているサービスホールカバー。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記張出部は、
前記第1インテグラルヒンジ部を介して前記カバー本体との間で折り返し可能に連なる張出本体部と、第2インテグラルヒンジ部を介して前記張出本体部との間で折り返し可能に連なる前記蓋部と、を備え、
前記第1インテグラルヒンジ部と前記第2インテグラルヒンジ部とは、折り返しの折り目となる薄肉部が、それぞれ交差する方向に延びるものであり、
前記張出本体部と前記蓋部とがそれぞれ展開して前記カバー本体から張り出した状態である張出状態と、
前記張出本体部が前記第1インテグラルヒンジ部を境に折り返される一方、前記蓋部が展開して前記凹み部を被覆した状態である前記被覆状態と、
前記張出本体部と前記蓋部とが、それぞれ前記第1インテグラルヒンジ部と前記第2インテグラルヒンジ部とを境に折り返され、前記凹み部を被覆しない状態である非被覆状態と、の間で状態変化可能とされ、
前記カバー本体は、前記非被覆状態において、前記係止部と係止することで前記張出部の前記非被覆状態を保持する第2被係止部を備える、請求項1に記載のサービスホールカバー。
【請求項3】
前記凹み部は前記カバー本体の側縁部に設けられており、前記第1インテグラルヒンジ部は、前記凹み部の下方に設けられている請求項2に記載のサービスホールカバー。
【請求項4】
前記蓋部は、前記第2インテグラルヒンジ部を介して前記張出本体部との間で折り返し可能に連なる第1部分と、第3インテグラルヒンジ部を介して前記第1部分との間で折り返し可能に連なる第2部分と、を備え、
前記第3インテグラルヒンジ部は、前記第1インテグラルヒンジ部と、折り返しの折り目となる薄肉部が同方向に延びるものであり、
前記蓋部は、前記第2部分が前記第3インテグラルヒンジ部を境に折り返されるとともに前記第1部分が展開した状態の当該蓋部が、前記第1インテグラルヒンジ部を境に折り返されることにより、前記凹み部を被覆した前記被覆状態とされ、
前記第2部分のうち前記被覆状態において乗物室外側に配置される面に、前記カバー本体の外縁に沿う方向に延びる防水パッドが設けられている請求項2または請求項3に記載のサービスホールカバー。
【請求項5】
当該サービスホールカバーは、前記乗物用ドア内の機能部品を取り付けて一体化するためのモジュールベースとされている請求項1または請求項2に記載のサービスホールカバー。
【請求項6】
前記カバー本体の前記凹み部は、その縁部において、前記カバー本体の板面から乗物室外側に向けて凹状に後退する後退部を備え、
前記ケーブル挿通孔は、前記後退部を前記蓋部が覆うことで、前記後退部と前記蓋部との間に形成される孔である請求項1または請求項2に記載のサービスホールカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、サービスホールカバーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両用ドアを構成するアウターパネルとインナーパネルとの間の空間には、ウィンドウを昇降させる昇降装置や、ドアロック装置等の電装品が収容されている。また、インナーパネルには、上述した各種電装品等の組み付け作業やメンテナンス作業の利便性を向上するべく、サービスホールが開設されている。サービスホールは、作業時以外は、サービスホールカバーにより閉塞された状態とされる。
【0003】
特許文献1には、サービスホールカバーに、電装品のハーネスを通すためのハーネス孔を開設した構成が開示されている。このような構成によれば、作業者は、片手でサービスホールカバーを持ちながら、他方の手でハーネスをハーネス孔に先端から根元まで通すことで、ハーネスをサービスホールカバーに貫通させつつ、サービスホールカバーをサービスホールに組み付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-210151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、サービスホールカバーを片手で持ちながら、可撓性を有するハーネスの先端をハーネス孔に対して位置決めする作業や、先端をハーネス孔に通した後、ハーネスの把持部分を持ち替えつつ根元まで挿通させる作業は煩わしく、作業性の改善が望まれている。
【0006】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケーブル(ハーネス)挿通時の作業性を改善させることが可能なサービスホールカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示される技術は、乗物用ドアのインナーパネルに設けられたサービスホールを閉塞するためのサービスホールカバーであって、前記サービスホールを閉塞可能なカバー本体と、前記カバー本体の外縁から第1インテグラルヒンジ部を介して前記カバー本体の外側に張り出した張出部と、を備え、前記カバー本体は、その外縁の一部が内側に凹んだ凹み部を備え、前記張出部は、前記第1インテグラルヒンジ部を折り目として当該張出部を折り返すことにより前記凹み部の少なくとも一部を被覆可能な蓋部と、前記蓋部が前記凹み部を被覆した被覆状態において、前記蓋部を前記カバー本体に設けられた第1被係止部に対して係止するための係止部と、を備えており、前記被覆状態において、前記凹み部と前記蓋部との間に、当該サービスホールカバーの表裏にケーブルを挿通させるためのケーブル挿通孔が形成されるようになっている。
【0008】
上記構成によれば、作業者は、蓋部で覆われる前の凹み部内にカバー本体の外縁側からケーブルの中間部分を横滑りさせるように挿入し、その後、張出部を折り返して、蓋部によって凹み部を被覆すれば(閉じれば)よい。この時、凹み部と蓋部との間にケーブル挿通孔が形成されるようになっているから、ケーブルは凹み部を被覆した状態の蓋部と干渉することなく、ケーブル挿通孔により当該サービスホールカバーの表裏に挿通した状態とされる。また、蓋部はカバー本体と第1インテグラルヒンジを介して一体に設けられているから、部品点数が増えることもない。このように、ケーブルを簡単にサービスホールカバーに挿通させた状態とすることが可能となり、作業性が向上する。
【0009】
前記張出部は前記第1インテグラルヒンジ部を介して前記カバー本体との間で折り返し可能に連なる張出本体部と、第2インテグラルヒンジ部を介して前記張出本体部との間で折り返し可能に連なる前記蓋部と、を備え、前記第1インテグラルヒンジ部と前記第2インテグラルヒンジ部とは、折り返しの折り目となる薄肉部が、それぞれ交差する方向に延びるものであり、前記張出本体部と前記蓋部とがそれぞれ展開して前記カバー本体から張り出した状態である張出状態と、前記張出本体部が前記第1インテグラルヒンジ部を境に折り返される一方、前記蓋部が展開して前記凹み部を被覆した状態である前記被覆状態と、前記張出本体部と前記蓋部とが、それぞれ前記第1インテグラルヒンジ部と前記第2インテグラルヒンジ部とを境に折り返され、前記凹み部を被覆しない状態である非被覆状態と、の間で状態変化可能とされ、前記カバー本体は、前記非被覆状態において、前記係止部と係止することで前記張出部の前記非被覆状態を保持する第2被係止部を備えていてもよい。
【0010】
上記構成によれば、サービスホールカバーを非被覆状態での納品とすることにより、ケーブル挿通作業の際に、作業者が凹み部を被覆状態から一旦開放した状態(非被覆状態)とする作業が不要となり、インナーパネルへの取付現場での作業性が向上する。しかも、非被覆状態は、張出状態とすることで凹み部を開放させる構成と比較して、カバーを搬送する際に張出部が嵩張ったり、損傷を受けたりすることを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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