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公開番号
2024170205
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023087233
出願日
2023-05-26
発明の名称
プレ空調システム
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
B60H
1/32 20060101AFI20241129BHJP(車両一般)
要約
【課題】ユーザが室内に入る前に、消費電力を抑えて、室内の温度および室内の対象部品などの温度を下げることができるプレ空調システムを提供する。
【解決手段】ECU(21)は、通信インタフェース(26)を介してプレ空調の開始を指示するプレ空調信号を受信した場合は、環境情報取得装置(25A、25B、25C)と対象温度センサ(25D)とから入力された検出信号と対象部品の熱容量とに基づいて、プレ空調の開始から所定時間経過した際に室(10A)内の目標温度と目標相対湿度とに到達するように、プレ空調の開始時における噴射デバイス(23)の噴射量を設定する。ECU(21)は、設定した噴射量の液体を噴射デバイス(23)を介して対象部品に噴射する。また、ECU(21)は、車両エアコン(22)を介して所定空気量の外気を室内に導入して換気する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を室内の対象部品に噴射する噴射デバイスと、
前記室内に外気を導入可能な外気導入装置と、
前記室内の温度と前記室内の相対湿度と室外の温度と前記室外の相対湿度とのうちの少なくとも3つの情報を取得する環境情報取得装置と、
前記対象部品の温度を検出する対象温度センサと、
通信インタフェースと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記通信インタフェースを介してプレ空調の開始を指示するプレ空調信号を受信した場合は、前記環境情報取得装置と前記対象温度センサとから入力された検出信号と前記対象部品の熱容量とに基づいて、前記プレ空調の開始から所定時間が経過した際に前記室内の目標温度と目標相対湿度とに到達するように、前記プレ空調の開始時における前記噴射デバイスの噴射量を設定する噴射量設定処理と、
前記噴射量設定処理で設定した前記噴射量の前記液体を前記噴射デバイスを介して前記対象部品に噴射する噴射処理と、
前記外気導入装置を介して所定空気量の外気を前記室内に導入して換気する換気処理と、
を実行する、プレ空調システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、前記噴射量設定処理にて、
前記環境情報取得装置から入力された検出信号に基づいて、プレ空調の開始時における前記室内および前記室外の絶対湿度を取得する絶対湿度取得処理と、
前記プレ空調の開始から前記所定時間が経過した際に、前記室内の前記目標温度と前記目標相対湿度とに到達可能な前記プレ空調の開始時における前記室内の初期絶対湿度を取得する初期絶対湿度取得処理と、
前記初期絶対湿度取得処理で取得した前記初期絶対湿度と前記絶対湿度取得処理で取得した前記絶対湿度との差に前記室内の空気容積を乗算して前記液体の最大噴射量を算出する最大算出処理と、
前記対象部品の温度を前記プレ空調の開始時の温度から前記目標温度まで下げるために必要な冷却熱量を前記液体の気化熱で除算して前記液体の必要噴射量を算出する必要算出処理と、
を実行し、
前記最大噴射量と前記必要噴射量とに基づいて、前記プレ空調の開始時における前記噴射デバイスの噴射量を設定する、
請求項1に記載のプレ空調システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記噴射量設定処理にて、
前記必要噴射量が前記最大噴射量以下であるかを判定する噴射量判定処理を実行し、
前記必要噴射量が前記最大噴射量以下であると判定した場合は、前記必要噴射量を前記プレ空調の開始時における前記噴射デバイスの噴射量に設定し、
前記必要噴射量が前記最大噴射量よりも多いと判定した場合は、ユーザの不快が最小となるように前記最大噴射量と前記必要噴射量との間で、前記プレ空調の開始時における前記噴射デバイスの噴射量を設定する、
請求項2に記載のプレ空調システム。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記プレ空調の開始時における前記室内の複数の温度に対応して、前記プレ空調の開始から前記所定時間が経過するまでの前記室内の最大絶対湿度から目標絶対湿度まで変化する複数の絶対湿度変化曲線を記憶する記憶部を有し、
前記初期絶対湿度取得処理にて、
前記記憶部に記憶される複数の前記絶対湿度変化曲線と、前記プレ空調の開始時における前記室内の温度と、に基づいて前記プレ空調の開始時における前記室内の前記初期絶対湿度を取得する、
請求項2または3に記載のプレ空調システム。
【請求項5】
前記室内は、車両の車室内を含み、
前記外気導入装置は、車両エアコンを含む、
請求項1に記載のプレ空調システム。
【請求項6】
前記液体は、機能性薬剤を含む、
請求項1に記載のプレ空調システム。
【請求項7】
前記機能性薬剤は、除菌剤である、
請求項6に記載のプレ空調システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プレ空調システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プラグインハイブリッド車両が駐車している状態で、ユーザが車両に乗車する前に、車両外部から電子キーを操作して、プレ空調を行うプレ空調システムの構成が記載されている。プレ空調システムは、加熱用デバイスHDおよび冷却用デバイスCDと、ECUとを備えている旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-121598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のプレ空調システムでは、加熱用デバイスHDおよび冷却用デバイスCDは、消費電力が大きいため、省電力効果は限定的である。外部電力が利用できない場合は、十分なプレ空調を行えない虞がある。特に夏の冷房時には、冷却用デバイスCDの冷却能力が十分でないため、ユーザの不快感を低減するには、多くの電力が必要となる。また、シートやインパネ、ドアトリムなどの高温になる部品の温度を十分に下げることができない虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本開示のプレ空調システムは、液体を室内の対象部品に噴射する噴射デバイスと、前記室内に外気を導入可能な外気導入装置と、前記室内の温度と前記室内の相対湿度と室外の温度と前記室外の相対湿度とのうちの少なくとも3つの情報を取得する環境情報取得装置と、前記対象部品の温度を検出する対象温度センサと、通信インタフェースと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記通信インタフェースを介してプレ空調の開始を指示するプレ空調信号を受信した場合は、前記環境情報取得装置と前記対象温度センサとから入力された検出信号と前記対象部品の熱容量とに基づいて、前記プレ空調の開始から所定時間が経過した際に前記室内の目標温度と目標相対湿度とに到達するように、前記プレ空調の開始時における前記噴射デバイスの噴射量を設定する噴射量設定処理と、前記噴射量設定処理で設定した前記噴射量の前記液体を前記噴射デバイスを介して前記対象部品に噴射する噴射処理と、前記外気導入装置を介して所定空気量の外気を前記室内に導入して換気する換気処理と、を実行する。
【0006】
上記の構成によれば、制御装置は、プレ空調の開始から所定時間が経過した際に室内の目標温度と目標相対湿度とに到達するように、プレ空調の開始時における噴射デバイスの噴射量を設定する。そして、制御装置は、プレ空調の開始時に、この設定した噴射量の液体を噴射デバイスを介して対象部品に噴射する。また、制御装置は、外気導入装置を介して所定空気量の外気を室内に導入して換気する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、対象部品に噴射された液体の蒸発による気化熱によって、プレ空調の開始から所定時間経過後において、ユーザが室内に入る前に、室内の温度および室内の対象部品などの温度を下げることができる。従って、ユーザが室内に入る前に、消費電力を抑えて、室内の温度および室内の対象部品などの温度を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係るプレ空調システムの概略構成の一例を示す図である。
プレ空調システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。
ECUが実行するプレ空調処理の流れの一例を示すフローチャートである。
プレ空調開始時の車室内の温度が50[℃]における、液体の噴射量毎の、車室内絶対湿度と経過時間との関係を表す絶対湿度変化曲線の一例を示す図である。
プレ空調開始時から車両エアコンによる冷房をした場合と、液体の気化熱を利用してプレ空調をした場合とのそれぞれの積算消費電力の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。
【0010】
[プレ空調システムの概略構成]
本実施形態に係るプレ空調システム1について図1~図5に基づいて説明する。本実施形態は、バッテリに充電した電力で駆動される電気自動車に本発明を適用した場合について説明する。なお、本発明は、ハイブリッド車両およびプラグインハイブリッド車両にも好適に適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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