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公開番号
2024179541
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023098469
出願日
2023-06-15
発明の名称
乗物用シート
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
A47C
7/14 20060101AFI20241219BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】 大きな荷重を受けることが可能な乗物用シートの一例を開示する。
【解決手段】 乗物用シートでは、可動部に作用する荷重を金属製のブラケット14にて受け、その受けた荷重が金属製のフロントパネル7に伝達される。したがって、大きな荷重を受けることが可能となる。ボルト15の頭部15Aとブラケット14との間には、樹脂製のスペーサ16が配置されている。これにより、ブラケット14とボルト15との摺動抵抗の増大抑制、及び摺動時に発生する異音の低減効果が発揮され得る。当該スペーサ16には、頭部15Aから力を受けて、貫通穴14Dの短径方向一端側外縁及び短径方向他端側外縁でブラケット14に滑り接触する摺接部が設けられている。
【選択図】 図14
特許請求の範囲
【請求項1】
シートクッションの前端側に可動部を有し、クッション長を変更させることが可能な乗物用シートにおいて、
シートクッションの前端側に配置され、当該シートクッションの骨格を構成する金属製のフロントパネルと、
前記可動部を変位可能とするスライド装置であって、前記フロントパネルに対してシート前後方向に変位可能なスライド部材を有するスライド装置と、
前記フロントパネルに対してシート前後方向に変位可能に連結され、前記スライド部材と一体的に変位する金属製のブラケットであって、前記可動部に作用する荷重を当該フロントパネルに伝達するためのブラケットとを備え、
前記ブラケットのうち前記フロントパネルと対向する部位には、当該ブラケットの変位方向に延びる長円状の貫通穴が設けられ、かつ、当該貫通穴を貫通するボルトが前記フロントパネルに固定され、
前記ボルトの頭部と前記ブラケットとの間には、樹脂製のスペーサが配置されており、
さらに、前記スペーサには、前記頭部から力を受けて、前記貫通穴の短径方向一端側外縁及び短径方向他端側外縁で前記ブラケットに滑り接触する摺接部が設けられている
乗物用シート。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記スペーサには、前記ブラケットに接触することにより、当該スペーサが前記ボルトを中心に回転することを規制する回転規制部が設けられている請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記ブラケットは、前記貫通穴が設けられた基板部、当該基板部の幅方向一端から延出した第1壁部、及び当該基板部の幅方向他端から延出した第2壁部を有して略U字状又は略コの字状に構成されており、
さらに、前記ボルトの軸線方向と平行な方向を貫通方向としたとき、前記回転規制部は、前記基板部に対して貫通方向にずれた位置にて前記第1壁部及び前記第2壁部に接触することにより、前記回転を規制する請求項2に記載の乗物用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、クッション長を変更させることが可能な乗物用シートに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載のクッション長変更装置では、荷重を受ける部品が樹脂製である。このため、当該クッション長変更装置を備えた乗物用シートでは、大きな荷重を受けることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-531344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、上記点に鑑み、特許文献1に記載の発明に比べて、大きな荷重を受けることが可能な乗物用シートの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
シートクッション(3)の前端側に可動部(3A)を有し、クッション長を変更させることが可能な乗物用シートは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
【0006】
すなわち、当該構成要件は、シートクッション(3)の前端側に配置され、当該シートクッション(3)の骨格を構成する金属製のフロントパネル(7)と、可動部(3A)を変位可能とするスライド装置(11)であって、フロントパネル(7)に対してシート前後方向に変位可能なスライド部材(12)を有するスライド装置(11)と、フロントパネル(7)に対してシート前後方向に変位可能に連結され、スライド部材(12)と一体的に変位する金属製のブラケット(14)であって、可動部(3A)に作用する荷重を当該フロントパネル(7)に伝達するためのブラケット(14)とを備えことである。
【0007】
これにより、当該乗物用シートでは、可動部(3A)に作用する荷重を金属製のブラケット(14)にて受け、かつ、その受けた荷重が金属製のフロントパネル(7)に伝達される。したがって、当該乗物用シートは、特許文献1に記載の発明に比べて、大きな荷重を受けることが可能となる。
【0008】
また、当該乗物用シートでは、ブラケット(14)のうちフロントパネル(7)と対向する部位には、当該ブラケット(14)の変位方向に延びる長円状の貫通穴(14D)が設けられ、かつ、当該貫通穴(14D)を貫通するボルト(15)がフロントパネル(7)に固定され、ボルト(15)の頭部(15A)とブラケット(14)との間には、樹脂製のスペーサ(16)が配置されている。
【0009】
これにより、ブラケット(14)とボルト(15)との摺動抵抗の増大抑制、及び摺動時に発生する異音の低減効果が発揮され得る。
さらに、当該スペーサ(16)には、頭部(15A)から力を受けて、貫通穴(14D)の短径方向一端側外縁及び短径方向他端側外縁でブラケット(14)に滑り接触する摺接部(16B)が設けられている。
【0010】
これにより、当該乗物用シートでは、スペーサ(16)とブラケット(14)との滑り接触する部分が、貫通穴(14D)の短径方向一端側外縁及び短径方向他端側外縁のみの構成とすることができ得る。
(【0011】以降は省略されています)
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