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公開番号
2024166742
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083059
出願日
2023-05-19
発明の名称
静電容量検出装置
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
H01H
36/00 20060101AFI20241122BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】フィルム基板をコネクタに挿入する際の断線を防止することが可能な静電容量検出装置を提供する。
【解決手段】フィルム基板32が、可撓性を有するフィルム状の基材40と、基材40上に形成されたセンサ部32aの主体となる電極42と、基材40上に形成されて電極42から一端32cに向かって延び出した導電部50と、電極42と導電部50とを覆う絶縁性の被覆部46と、被覆部46から露出した状態で導電部50における一端32cの側に形成され、フィルム基板32をコネクタ36に接続するための接続端子部56と、接続端子部56に対して厚み方向に重なる位置に設けられた金属製の補強部60と、を備え、補強部60は、フィルム基板32をコネクタ36に挿入した状態において、コネクタ36の挿入口36aから外側まで延び出した構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
静電容量の変化を検出するセンサ部を有するフィルム基板と、前記フィルム基板の一端を挿入させて前記フィルム基板を接続させるコネクタと、を含んで構成される静電容量検出装置であって、
前記フィルム基板は、
可撓性を有するフィルム状の基材と、
前記基材上に形成された前記センサ部の主体となる電極と、
前記基材上に形成され、前記電極から前記一端に向かって延び出した導電部と、
前記電極と前記導電部とを覆う絶縁性の被覆部と、
前記被覆部から露出した状態で前記導電部における前記一端の側に形成され、当該フィルム基板を前記コネクタに接続するための接続端子部と、
前記接続端子部に対して厚み方向に重なる位置に設けられた金属製の補強部と、
を備え、
前記補強部は、前記フィルム基板を前記コネクタに挿入した状態において、前記コネクタの挿入口から外側まで延び出していることを特徴とする静電容量検出装置。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記導電部と前記補強部とは、厚み方向に離間した状態で積層されている請求項1に記載の静電容量検出装置。
【請求項3】
前記フィルム基板は、前記基材の一方側の面に、前記電極および前記導電部が形成されるとともに、前記基材の他方側の面に、前記接続端子部が形成され、前記導電部と前記接続端子部とは、前記基材に形成されたスルーホールを利用して電気的に接続された構成とされ、
前記フィルム基板は、前記基材の前記一方側の面における前記電極および前記導電部の上に、前記被覆部,前記補強部がその順で積層されることで、前記導電部と前記補強部とが厚み方向に離間した状態とされている請求項2に記載の静電容量検出装置。
【請求項4】
前記フィルム基板は、前記基材の一方側の面に、前記電極が形成されるとともに、前記基材の他方側の面に、前記接続端子部が形成されており、
前記導電部は、前記電極から延び出して前記一方側の面に形成された一方側延出部と、前記接続端子部から延び出して前記他方側の面に形成された他方側延出部と、前記基材に形成されたスルーホールを利用して前記一方側延出部と前記他方側延出部とを電気的に接続する接続部と、を有するものとされ、
前記補強部は、前記基材の前記スルーホールより前記一端側において前記基材の上に積層されており、前記導電部の前記他方側延出部に対して厚み方向に離間した状態とされている請求項2に記載の静電容量検出装置。
【請求項5】
前記補強部と前記接続端子部とは、直接または金属を介して接続されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の静電容量検出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電容量検出装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、静電容量センサが開示されており、その静電容量センサは、三次元成形される際にセンサ電極が引き延ばされることを抑制すべく、センサ電極と重なる領域に絶縁性の補強層が形成されている。この下記特許文献1に記載の静電容量センサは、比較的薄型のものであり、近年では、車両のタッチスイッチ等に採用されている。また、この静電容量センサは、基材上に、センサ電極から基材の端部にまで延びる配線(導電部)が形成され、その基材の端部コネクタに接続するための接続端子部が形成される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-89305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1には、センサ電極が設けられる基材として、比較的厚みが薄いフィルム状の部材が用いられることが記載されている。ここで、基材が、そのような可撓性を有するフィルム状の部材から形成されている静電容量センサ等のフィルム基板を、接続端子部においてコネクタに接続する構成の静電容量検出装置を考える。その場合、作業者は、接続端子部の近傍を把持してフィルム基板をコネクタに挿入することになるが、フィルム基板の撓み等によって、接続端子部と導電部との境界ライン付近に引っ張り力が作用し、その部分において断線が生じる虞がある。
【0005】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、フィルム基板をコネクタに挿入する際の断線を防止することが可能な静電容量検出装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願に開示される静電容量検出装置は、下記の構成とされている。
(1)静電容量の変化を検出するセンサ部を有するフィルム基板と、前記フィルム基板の一端を挿入させて前記フィルム基板を接続させるコネクタと、を含んで構成される静電容量検出装置であって、
前記フィルム基板は、
可撓性を有するフィルム状の基材と、
前記基材上に形成された前記センサ部の主体となる電極と、
前記基材上に形成され、前記電極から前記一端に向かって延び出した導電部と、
前記電極と前記導電部とを覆う絶縁性の被覆部と、
前記被覆部から露出した状態で前記導電部における前記一端の側に形成され、当該フィルム基板を前記コネクタに接続するための接続端子部と、
前記接続端子部に対して厚み方向に重なる位置に設けられた金属製の補強部と、
を備え、
前記補強部は、前記フィルム基板を前記コネクタに挿入した状態において、前記コネクタの挿入口から外側まで延び出していることを特徴とする静電容量検出装置。
【0007】
本願に開示の静電容量検出装置は、接続端子に対して金属製の補強部が積層されているとともに、その補強部が、コネクタの挿入口から外側にまで延び出した長さとされている。そのため、作業者は、フィルム基板のコネクタへの接続作業の際に、フィルム基板の接続端子をコネクタへの挿入が完了する位置まで、補強部を把持した状態で行うことが可能である。したがって、本願に開示の静電容量検出装置によれば、フィルム基板をコネクタに接続する際に、接続端子部の近傍で導電部が断線することを防止することができる。なお、本願に開示の静電容量検出装置において、補強部は、例えば、それを形成する金属として、例えば、ブリキ等の合金やステンレスなどを採用することができ、印刷,塗装,蒸着等の方法によって形成してもよいし、薄膜状の金属を貼着して形成してもよい。
【0008】
また、上記構成の静電容量検出装置において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。なお、本発明は以下の態様に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
【0009】
(2)前記導電部と前記補強部とは、厚み方向に離間した状態で積層されている(1)項に記載の静電容量検出装置。
【0010】
この構成の静電容量検出装置において、導電部は、例えば、銅や銀等の金属から形成することができ、それら金属製の導電部と補強部とが、互いに離間した状態で積層されていること、例えば、それらの間に基材や被覆部が介在することで、導電部と補強部とを、疑似的なコンデンサとして機能させることができる。したがって、この構成の静電容量検出装置によれば、導電部のノイズを抑制することができ、誤作動が生じることを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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