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公開番号
2024175469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093271
出願日
2023-06-06
発明の名称
ヒータ付きシート
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
B60N
2/56 20060101AFI20241211BHJP(車両一般)
要約
【課題】 凹部にて電気ヒータに断線が発生することを抑制可能なヒータ付きシートの一例を開示する。
【解決手段】 接続部材12は、第1電気ヒータ10A及び第2電気ヒータ10Bのうち少なくとも一方との電気的接続部B1、B2において、第1電気ヒータ10A及び第2電気ヒータ10Bそれぞれに摺動可能に接触している。これにより、当該接続構造では、凹部5Aにて第1電気ヒータ10Aと第2電気ヒータ10Bとは分断され、接続部材12を介して第1電気ヒータ10Aと第2電気ヒータ10Bとが電気的に接続されている。したがって、当該接続構造では、着席者の体重によりクッションパッド5が圧縮変形したときに電気ヒータが凹部5A内で局所的に大きく折れ曲がる、といった状態が発生しない。延いては、凹部5Aにて電気ヒータに断線が発生することが抑制され得る。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性的に変形可能なパッドであって、表面から裏面側に陥没した凹部が設けられたパッドと、
前記パッドの表面を覆うカバーと、
前記パッドと前記カバーとの間に配置された第1電気ヒータであって、前記凹部の一方側に配置された第1電気ヒータと、
前記パッドと前記カバーとの間に配置された第2電気ヒータであって、前記凹部の他方側に配置された第2電気ヒータと
前記第1電気ヒータと前記第2電気ヒータとを電気的に接続する接続部材であって、当該第1電気ヒータ及び当該第2電気ヒータのうち少なくとも一方との電気的接続部において摺動可能に接触している接続部材と
を備えるヒータ付きシート。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記電気的接続部に対応する部位において前記パッドが当該電気的接続部に及ぼす弾性力による押圧力は、当該電気的接続部以外の部位において前記パッドが及ぼす弾性力による押圧力より大きい請求項1に記載のヒータ付きシート。
【請求項3】
前記カバーが取り外され、かつ、前記パッドに外力が作用していない状態において、
前記パッドのうち前記電気的接続部に対応する部位における当該パッドの肉厚寸法は、当該電気的接続部以外の部位における前記パッドの肉厚寸法より大きい請求項2に記載のヒータ付きシート。
【請求項4】
前記パッドの表面のうち前記凹部の上端角部は、他の部位に比べて盛り上がっている請求項3に記載のヒータ付きシート。
【請求項5】
前記接続部材は、金属箔にて構成されているとともに、前記カバーの裏面に貼付されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヒータ付きシート。
【請求項6】
前記カバーを前記パッドに対して固定するための係止アンカーであって、前記凹部に挿入されて当該パッドに埋設された被係止部に係止される係止アンカーを備え、
前記接続部材は、前記係止アンカーと共に前記カバーの継ぎ目に縫い付けられている請求項5に記載のヒータ付きシート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気ヒータを備えるヒータ付きシートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載のヒータ付きシートでは、ヒータ線が固定された基材が折り曲げられた状態で、パッドに設けられた凹部状の溝部に挿入されている(特許文献1の図9参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-15829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のヒータ付きシートでは、ヒータ線が固定された基材が折り曲げられた状態で凹部に挿入されているので、着席者の体重によりパッドが圧縮変形したときに、ヒータ線が凹部内で局所的に大きく折れ曲がる可能性がある。そして、当該大きな折れ曲がりが発生すると、ヒータ線が早期に断線してしまうおそれがある。
【0005】
本開示は、上記点に鑑み、凹部にて電気ヒータに断線が発生することを抑制可能なヒータ付きシートの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ヒータ付きシートは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。すなわち、当該構成要件は、弾性的に変形可能なパッド(5)であって、表面から裏面側に陥没した凹部(5A)が設けられたパッド(5)と、パッド(5)の表面を覆うカバー(7)と、パッド(5)とカバー(7)との間に配置された第1電気ヒータ(10A)であって、凹部(5A)の一方側に配置された第1電気ヒータ(10A)と、パッド(5)とカバー(7)との間に配置された第2電気ヒータ(10B)であって、凹部(5A)の他方側に配置された第2電気ヒータ(10B)と第1電気ヒータ(10A)と第2電気ヒータ(10B)とを電気的に接続する接続部材(12)であって、当該第1電気ヒータ(10A)及び当該第2電気ヒータ(10B)のうち少なくとも一方との電気的接続部(B1、B2)において摺動可能に接触している接続部材(12)とである。
【0007】
これにより、当該ヒータ付きシートでは、凹部(5A)にて第1電気ヒータ(10A)と第2電気ヒータ(10B)とは分断され、接続部材(12)を介して第1電気ヒータ(10A)と第2電気ヒータ(10B)とが電気的に接続された構成となる。
【0008】
そして、第1電気ヒータ(10A)及び当該第2電気ヒータ(10B)のうち少なくとも一方と接続部材(12)との電気的接続部(B1、B2)において、接続部材(12)は、当該一方の電気ヒータと摺動可能に接触している。
【0009】
したがって、当該ヒータ付きシートでは、着席者の体重によりパッド(5)が圧縮変形したときに電気ヒータが凹部(5A)内で局所的に大きく折れ曲がる、といった状態が発生しない。延いては、凹部(5A)にて電気ヒータに断線が発生することが抑制され得る。
【0010】
なお、当該ヒータ付きシートは、例えば、以下の構成であってもよい。
すなわち、電気的接続部(B1、B2)に対応する部位においてパッド(5)が当該電気的接続部(B1、B2)に及ぼす弾性力による押圧力は、当該電気的接続部(B1、B2)以外の部位においてパッド(5)が及ぼす弾性力による押圧力より大きいことが望ましい。これにより、電気的接続部(B1、B2)において、電気ヒータ()と接続部材(12)との接触圧力が高くなるので、電気ヒータ()と接続部材(12)との導通が確実に確保され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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