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公開番号
2024172286
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089894
出願日
2023-05-31
発明の名称
乗物用シート
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
B60N
2/90 20180101AFI20241205BHJP(車両一般)
要約
【課題】 乗物用シートに用いられるハーネスの具体的な配索構造の一例を開示する。
【解決手段】 乗物用シートは、ハーネス41及びコネクタ42を支持するとともに、当該ハーネス41及びコネクタ42が固定された樹脂製のコネクタホルダ43であって、スライド装置3に固定されたコネクタホルダ43を備える。これにより、当該乗物用シートは、ハーネス41及びコネクタ42がコネクタホルダ43により保持された構成となるので、ハーネス41及びコネクタ42が装着されたコネクタホルダ43を2つのスライド装置に装着することにより、ハーネス41及びコネクタ42の装着が完了する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
乗物に対して固定される固定レール、及びシート本体が固定されるとともに当該固定レールに対してスライド可能な可動レールを有する第1スライド装置であって、当該シート本体のシート幅方向一端側に配置された第1スライド装置と、
乗物に対して固定される固定レール、及びシート本体が固定されるとともに当該固定レールに対してスライド可能な可動レールを有する第2スライド装置であって、当該シート本体のシート幅方向他端側に配置された第2スライド装置と、
電気機器に接続されるハーネス及びコネクタを支持するとともに、当該ハーネス及びコネクタが固定された樹脂製のコネクタホルダであって、前記第1スライド装置の可動レール及び前記第2スライド装置の可動レールに直接的又は間接的に固定されたコネクタホルダと
を備える乗物用シート。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記コネクタホルダに設けられた少なくとも3つの固定部であって、当該コネクタホルダを2つの前記可動レールに対して固定する3つの固定部と、
前記3つの固定部それぞれが装着された3つの被固定部であって、前記可動レールのスライド方向と平行な方向から当該3つの固定部が装着された3つの被固定部とを備え、
前記コネクタホルダのうち、当該コネクタホルダの装着方向前進側を前端側とし、前記3つの固定部のうち最も前端側に位置する固定部を主固定部とし、前記3つの固定部のうち前記主固定部以外の固定部の総称を副固定部とし、前記主固定部が装着された前記被固定部を主被固定部とし、前記副固定部が装着された前記被固定部を副被固定部としたとき、
前記主固定部、前記主被固定部、前記副固定部及び前記副被固定部は、前記3つの固定部それぞれが3つの前記被固定部に装着される際に、前記主固定部と主被固定部とが接触した後、前記副固定部と前記副被固定部とが接触するように構成されている請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
シート幅方向に延びるブリッジ部であって、2つの前記可動レール間を橋渡すように連結するブリッジ部を備え、
前記主被固定部は、前記ブリッジ部に設けられており、
前記副被固定部のうち少なくとも1つは、2つの前記可動レールのうち少なくとも一方に固定されたブラケットに設けられている請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記ブラケットには、前記コネクタホルダがシート幅方向に予め決められた寸法を超えて変位することを規制する壁状の規制部が設けられ、
前記コネクタホルダのうち前記規制部と対向する部位には、当該規制部と滑り接触可能な壁状と対向壁が設けられており、
前記対向壁のうち前記装着方向と平行な部位の寸法は、前記規制部のうち前記装着方向と平行な部位の寸法より大きい請求項3に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記ハーネス又は前記コネクタを保持するハーネスクランプを備え、
前記ブリッジ部には、電動モータが装着されているとともに、前記ハーネスクランプの装着部が設けられている請求項4に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記主被固定部は、
前記コネクタホルダの装着方向後退側に向けて突出した第1案内突出部、
前記コネクタホルダの装着方向後退側に向けて突出した第2案内突出部であって、前記第1案内突出部に対してシート幅方向にずれた位置に設けられた第2案内突出部、及び
前記第1案内突出部と前記第2案内突出部との間に設けられ、前記主固定部に係止された係止部であって、弾性的に変位可能な係止部を有し、
前記主固定部は、
前記係止部が係止された被係止部、
シート幅方一方側及び上下方向から前記第1案内突出部と滑り接触可能な第1案内部、並びに
シート幅方他方側及び上下方向から前記第2案内突出部と滑り接触可能な第2案内部を有する請求項5に記載の乗物用シート。
【請求項7】
前記副被固定部のうち少なくとも1つは、前記ブリッジ部に設けられており、
前記ブリッジ部に設けられた前記副被固定部に装着された前記固定部は、当該副被固定部を上下方向から挟み込んだ状態で当該副被固定部に装着されている請求項3ないし6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
【請求項8】
前記ブラケットに設けられた前記副被固定部に装着された前記固定部は、当該副被固定部を上下方向から挟み込んだ状態で当該副被固定部に装着されている請求項3ないし6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
【請求項9】
乗物に搭載される乗物用シートの組立方法において、
当該乗物用シートは、
乗物に対して固定される固定レール、及びシート本体が固定されるとともに当該固定レールに対してスライド可能な可動レールを有する第1スライド装置であって、当該シート本体のシート幅方向一端側に配置された第1スライド装置と、
乗物に対して固定される固定レール、及びシート本体が固定されるとともに当該固定レールに対してスライド可能な可動レールを有する第2スライド装置であって、当該シート本体のシート幅方向他端側に配置された第2スライド装置と、
電気機器に接続されるハーネス及びコネクタを支持するとともに、当該ハーネス及びコネクタが固定された樹脂製のコネクタホルダであって、前記第1スライド装置の可動レール及び前記第2スライド装置の可動レールに直接的又は間接的に固定されたコネクタホルダと、
前記コネクタホルダに設けられた少なくとも3つの固定部であって、当該コネクタホルダを2つの前記可動レールに対して固定する3つの固定部と、
前記3つの固定部それぞれが装着された3つの被固定部であって、前記可動レールのスライド方向と平行な方向から当該3つの固定部が装着された3つの被固定部とを備えており、
前記コネクタホルダのうち、当該コネクタホルダの装着方向前進側を前端側とし、前記3つの固定部のうち最も前端側に位置する固定部を主固定部とし、前記3つの固定部のうち前記主固定部以外の固定部の総称を副固定部とし、前記主固定部が装着された前記被固定部を主被固定部とし、前記副固定部が装着された前記被固定部を副被固定部としたとき、
前記3つの固定部それぞれが3つの前記被固定部に装着される際に、前記主固定部と主被固定部とが接触した後、前記副固定部と前記副被固定部とが接触するように前記コネクタホルダを組み付ける乗物用シートの組立方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、乗物に搭載される乗物用シートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の乗物用シートでは、電子制御装置等のECUがブラケットを介してクッションフレームに装着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-109469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ECU等の電気機器には、信号線や電力を供給する電源線等のハーネスが接続される。しかし、特許文献1には、電気機器に接続されるハーネスの具体的な配索構造が一切開示されていない。本開示は、当該点に鑑みた乗物用シートの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
乗物に搭載される乗物用シートは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、乗物に対して固定される固定レール(3A)、及びシート本体(2)が固定されるとともに当該固定レール(3A)に対してスライド可能な可動レール(3B)を有する第1スライド装置(31)であって、当該シート本体(2)のシート幅方向一端側に配置された第1スライド装置(31)と、乗物に対して固定される固定レール(3A)、及びシート本体(2)が固定されるとともに当該固定レール(3A)に対してスライド可能な可動レール(3B)を有する第2スライド装置(32)であって、当該シート本体(2)のシート幅方向他端側に配置された第2スライド装置(32)と、電気機器に接続されるハーネス(41)及びコネクタ(42)を支持するとともに、当該ハーネス(41)及びコネクタ(42)が固定された樹脂製のコネクタホルダ(43)であって、第1スライド装置(31)の可動レール(3B)及び第2スライド装置(32)の可動レール(3B)に直接的又は間接的に固定されたコネクタホルダ(43)とである。
【0006】
これにより、当該乗物用シートでは、ハーネス(41)及びコネクタ(42)がコネクタホルダ(43)により保持された構成となるので、ハーネス(41)及びコネクタ(42)が装着されたコネクタホルダ(43)を2つのスライド装置(31、32)に装着することにより、ハーネス(41)及びコネクタ(42)の装着が完了する。
【0007】
なお、当該乗物用シートは、例えば、以下の構成であってもよい。
すなわち、コネクタホルダ(43)に設けられた少なくとも3つの固定部(51~54)であって、当該コネクタホルダ(43)を2つの可動レール(3B)に対して固定する3つの固定部(51~54)と、複数の固定部(51~54)それぞれが装着された複数の被固定部(61~64)であって、可動レール(3B)のスライド方向と平行な方向から当該複数の固定部(51~54)が装着された複数の被固定部(61~64)とを備え、主固定部(51)、主被固定部(61)、副固定部(52~54)及び副被固定部(62~64)は、複数の固定部(51~54)それぞれが複数の被固定部(61~64)に装着される際に、主固定部(51)と主被固定部(61)とが接触した後、副固定部(52~54)と副被固定部(62~64)とが接触するように構成されていることが望ましい。
【0008】
なお、主固定部(51)とは、複数の固定部(51~54)のうち最も前端側に位置する固定部をいう。前端側とは、コネクタホルダ(43)のうち、当該コネクタホルダ(43)の装着方向前進側をいう。副固定部(52~54)とは、複数の固定部(51~54)のうち主固定部(51)以外の固定部の総称をいう。主被固定部(61)とは、主固定部(51)が装着された被固定部をいう。副被固定部(62~64)とは、副固定部(52~54)が装着された被固定部をいう。
【0009】
これにより、複数の固定部(51~54)それぞれが同一の向きから対応する被固定部(61~64)に装着される。そして、コネクタホルダ(43)が装着される際には、主固定部(51)と主被固定部(61)とにより位置決めされた状態で、副固定部(52~54)が副被固定部(62~64)に装着される。
【0010】
したがって、コネクタホルダ(43)の装着を行う作業者は、装着工程の順序を意識することなく、当該コネクタホルダ(43)を装着できる。延いては、装着時の工数増を抑制でき得るとともに、コネクタホルダ(43)の装着作業時に特定の固定部(51~54)に荷重が集中することが抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
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