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公開番号
2025003756
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2024191141,2021010973
出願日
2024-10-30,2021-01-27
発明の名称
液体吐出装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20241226BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】大きな温度変化があった場合にも、異常ノズルを回復させるための回復動作を適切に行う。
【解決手段】検査用駆動を行わせ(S105)、異常ノズルが存在している場合に(S106:YES)、第1異常ノズル情報と第1温度情報とを記憶させる(S107)。その後、記録指令を受信したときに(S108:YES)、当該記録指令の受信時の温度含む温度範囲が、第1温度情報が示す温度を含む温度範囲と同じである場合には(S109:NO)、第1異常ノズル情報に基づいて設定した回復動作を行わせる(S110,S113)。当該記録指令の受信時の温度含む温度範囲が、第1温度情報が示す温度を含む温度範囲と異なっている場合には(S109:YES)、再度、検査用駆動を行わせて(S111)第2異常ノズル情報を取得し、取得した第2異常ノズル情報に基づいて設定した回復動作を行わせる(S112,S113)。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせた際に、前記異常ノズルであるか否かを示す判定用信号を前記複数のノズルそれぞれに対応させて出力する信号出力部と、
前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、
温度を示す温度信号を出力する温度信号出力部と、
記憶部と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせたときに、前記判定用信号出力部から出力された前記判定用信号に基づく前記異常ノズルの数及び状態の少なくも一つに関連する第1異常ノズル情報と、前記温度信号出力部から出力された前記温度信号が示す温度に関連する第1温度情報と、を前記記憶部に記憶させ、
その後、前記回復手段に前記回復動作を行わせるときに、
前記記憶部に記憶された前記第1温度情報と、前記温度信号出力部から出力される前記温度信号に関連する第2温度情報とが、温度差に関する所定条件を満たすか否かに基づき、前記第1異常ノズル情報に基づいて前記回復手段に前記回復動作を行わせるか否かを切り換えることを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、
前記回復手段に前記回復動作を行わせるときに、
前記所定条件を満たす場合には、
前記第1異常ノズル情報に基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせ、
前記所定条件を満たさない場合には、
再度前記検査用駆動を行わせ、前記判定用信号出力部から出力された前記判定用信号に基づく前記異常ノズルの数及びまたは状態の少なくも一つに関連する第2異常ノズル情報を取得し、
前記第2異常ノズル情報に基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記回復手段に前記回復動作を行わせるときに、
前記所定条件を満たす場合には、
前記第1異常ノズル情報に基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせ、
前記所定条件を満たさず、且つ、前記第2温度情報が前記第1温度情報よりも温度が高いことを示す情報である場合には、前記第1異常ノズル情報に基づいて前記回復手段に前記回復動作を行わせる場合よりも液体の排出量が少なくなるように、前記回復手段に前記回復動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記回復手段に前記回復動作を行わせるときに、
前記所定条件を満たす場合には、
前記第1異常ノズル情報に基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせ、
前記所定条件を満たさず、且つ、前記第2温度情報が前記第1温度情報よりも温度が低いことを示す情報である場合には、前記第1異常ノズル情報に基づいて前記回復手段に前記回復動作を行わせる場合よりも液体の排出量が多くなるように、前記回復手段に前記回復動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記所定条件は、前記第1温度情報が示す温度と前記第2温度情報が示す温度との温度差が閾値以下であるという条件であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記記憶部は、範囲が重複しない複数種類の温度範囲の情報を記憶し、
前記第1温度情報及び前記第2温度情報は、前記複数種類の温度範囲のうちいずれの温度範囲であるかを示す情報であり、
前記所定条件は、前記第1温度情報が示す前記温度範囲と、前記第2温度情報が示す前記温度範囲とが、同じ温度範囲であるという条件であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記液体吐出ヘッドが、
前記ノズルと連通する複数の圧力室と、
前記圧力室内の液体に圧力を付与する駆動素子と、を有し、
前記駆動素子に電位を付与するドライバIC、を備え、
前記制御装置は、
前記ドライバICを制御して、前記駆動素子に電位を付与させることによって、前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせ、
前記温度信号出力部から出力される前記温度信号が示す温度が、前記複数種類の温度範囲のうちどの温度範囲内の温度であるかによって、前記駆動素子に付与させる電位を異ならせることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記液体吐出ヘッドが、
前記ノズルと連通する複数の圧力室と、
前記圧力室内の液体に圧力を付与する駆動素子と、を有し、
前記制御装置は、
前記駆動素子に駆動信号を送信することによって、前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせ、
前記温度信号出力部から出力される前記温度信号が示す温度が、前記複数種類の温度範囲のうちどの温度範囲内の温度であるかによって、前記駆動素子に送信する前記駆動信号の波形を異ならせることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせた際に、前記異常ノズルであるか否かを示す判定用信号を前記複数のノズルのそれぞれに対応させて出力する信号出力部と、
前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、
温度を示す温度信号を出力する温度信号出力部と、
記憶部と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせたときに、
前記温度信号出力部から出力された前記温度信号が示す温度に関連する第1温度情報と、
前記信号出力部から出力された前記判定用信号に基づく、前記異常ノズルに関連する異常ノズル情報と、を前記記憶部に記憶させ、
その後、前記記憶部に記憶された前記第1温度情報と、前記温度信号出力部から出力された前記温度信号が示す温度に関連する第2温度情報とが、温度差に関する所定条件を満たさなくなる毎に、
前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせ、
前記温度信号出力部から出力された前記温度信号に基づいて、前記記憶部に記憶される前記第1温度情報を更新させ、
前記判定用信号出力部から出力された前記判定用信号に基づいて、前記記憶部に記憶される前記異常ノズルに関連する異常ノズル情報を更新させ、
その後、前記回復手段に前記回復動作を行わせるときに、
最後に前記記憶部に記憶された前記異常ノズル情報に基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項10】
前記記憶部は、範囲が重複しない複数種類の温度範囲の情報を記憶し、
前記第1温度情報及び前記第2温度情報は、前記複数種類の温度範囲のうちいずれの温度範囲であるかを示す情報であり、
前記所定条件は、前記第1温度情報が示す前記温度範囲と、前記第2温度情報が示す前記温度範囲とが、同じ温度範囲であるという条件であることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインク滴を吐出するインクジェットプリンタが記載されている。特許文献1に記載のプリンタでは、ノズルから正常にインク滴が吐出されるか否かを検査するノズル検査処理を実行し、異常ノズルが発見されたときに、ノズル検査処理の結果に基づいてクリーニングの種類を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-58463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなインクジェットプリンタでは、温度が変化するとヘッド内のインクの粘度が変化して、異常ノズルであるか否かの状態が変わることがある。また、ノズル検査処理の実行後、クリーニングが行われるまでに、例えば別の処理が行われる等、ある程度の期間が空く場合は、この期間に温度が大きく変わることがある。この場合には、温度が変わる前のノズル検査処理の結果に基づいてクリーニングを実行した場合、クリーニングが適切なものでなくなっている虞がある。
【0005】
本発明の目的は、大きな温度変化があった場合にも、異常ノズルを回復させるための回復動作を適切に行うことが可能な液体吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせた際に、前記異常ノズルであるか否かを示す判定用信号を前記複数のノズルそれぞれに対応させて出力する信号出力部と、前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、温度を示す温度信号を出力する温度信号出力部と、記憶部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせたときに、前記判定用信号出力部から出力された前記判定用信号に基づく前記異常ノズルの数及び状態の少なくも一つに関連する第1異常ノズル情報と、前記温度信号出力部から出力された前記温度信号が示す温度に関連する第1温度情報と、を前記記憶部に記憶させ、その後、前記回復手段に前記回復動作を行わせるときに、前記記憶部に記憶された前記第1温度情報と、前記温度信号出力部から出力される前記温度信号に関連する第2温度情報とが、温度差に関する所定条件を満たすか否かに基づき、前記第1異常ノズル情報に基づいて前記回復手段に前記回復動作を行わせるか否かを切り換える。
【0007】
また、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせた際に、前記異常ノズルであるか否かを示す判定用信号を前記複数のノズルのそれぞれに対応させて出力する信号出力部と、前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、温度を示す温度信号を出力する温度信号出力部と、記憶部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせたときに、前記温度信号出力部から出力された前記温度信号が示す温度に関連する第1温度情報と、前記信号出力部から出力された前記判定用信号に基づく、前記異常ノズルに関連する異常ノズル情報と、を前記記憶部に記憶させ、その後、前記記憶部に記憶された前記第1温度情報と、前記温度信号出力部から出力された前記温度信号が示す温度に関連する第2温度情報とが、温度差に関する所定条件を満たさなくなる毎に、前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせ、前記温度信号出力部から出力された前記温度信号に基づいて、前記記憶部に記憶される前記第1温度の情報を更新させ、前記判定用信号出力部から出力された前記判定用信号に基づいて、前記記憶部に記憶される前記異常ノズル情報を更新させ、その後、前記回復手段に前記回復動作を行わせるときに、最後に前記記憶部に記憶された前記異常ノズル情報に基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせる。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、大きな温度変化があった場合にも、異常ノズルを回復させるための回復動作を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。
キャップ内に配置された検出用電極、及び、検出用電極と高電圧電源回路及び判定回路との接続関係を説明するための図である。
(a)はノズルからインクが吐出された場合の検出用電極の電位の変化を示す図であり、(b)はノズルからインクが吐出されなかった場合の検出用電極の電位の変化を示す図である。
インクジェットヘッドの平面図である。
(a)は図4のVA部拡大図であり、(b)は(a)のVB-VB線断面図である。
プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
制御装置による処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は温度範囲と駆動電位とが関連付けられたテーブルを説明するための図であり、(b)は異常ノズルの数と回復動作とが関連付けられたテーブルを説明するための図である。
変形例1の図7に対応するフローチャートである。
変形例2の図7に対応するフローチャートである。
変形例3の図7に対応するフローチャートである。
変形例4の温度範囲と駆動波形とが関連付けられたテーブルを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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