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公開番号2025003401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024099825
出願日2024-06-20
発明の名称粘着テープ
出願人株式会社ニトムズ,日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20241226BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】粗面に貼り付けられてその上から強い応力が度々加わるような態様においても、改善された使用寿命を示す粘着テープを提供する。
【解決手段】提供される粘着テープは、第1面および第2面を有する基材と、該基材の上記第1面上に配置された粘着剤層と、を含む。上記基材は、樹脂組成物(a)により構成された層であって上記第1面を構成するA層と、樹脂組成物(b)により構成された層であって上記A層よりも上記第2面側に配置されたB層と、を少なくとも含む。上記樹脂組成物(a)は、50重量%以上のフィラーを含む。上記A層は、25℃における押し込み硬さが6.0MPa以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1面および第2面を有する基材と、該基材の前記第1面上に配置された粘着剤層と、を含む粘着テープであって、
前記基材は、樹脂組成物(a)により構成された層であって前記第1面を構成するA層と、樹脂組成物(b)により構成された層であって前記A層よりも前記第2面側に配置されたB層と、を少なくとも含み、
前記樹脂組成物(a)は、50重量%以上のフィラーを含み、
前記A層は、25℃における押し込み硬さが6.0MPa以下である、粘着テープ。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記樹脂組成物(a)は、ベース樹脂としてエラストマーを含む、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記樹脂組成物(a)は、ベース樹脂としてエチレン-酢酸ビニル共重合体を含み、
前記エチレン-酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニル含量は35重量%以上である、請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記樹脂組成物(b)は、ベース樹脂としてポリオレフィン系樹脂を含む、請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記ポリオレフィン系樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレンを60重量%より多く含有する、請求項4に記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記樹脂組成物(b)は、ベース樹脂としてポリエステル系樹脂を含む、請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記B層の厚さT

[μm]に対する前記A層の厚さT

[μm]の比(T

/T

)が0.5以上25以下である、請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項8】
前記粘着テープの厚さが2000μm以下である、請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項9】
前記粘着剤層の厚さT

[μm]と前記A層の厚さT

[μm]との合計厚さ(T

+T

)が150μm以上である、請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項10】
前記粘着剤層はアクリル系粘着剤層である、請求項1または2に記載の粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。かかる性質を活かして、粘着剤は、様々な分野において、典型的には基材上に粘着剤層を有する粘着テープの形態で、接合や固定、表面保護、マスキング、標示等の目的で広く利用されている。一般に、標示用粘着テープは、例えば工場や体育館等の床面に区画、目印、情報等を標示するラインテープや、工事現場等において注意を喚起するためのトラ模様(黄色と黒の縞模様)を形成するためのテープ等として用いられる。標示用粘着テープに関する技術文献として特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-279202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の標示用粘着テープは、粗面に貼り付けられて該粘着テープの背面から強い応力が度々加わるような使用態様(具体的には、例えば屋外の舗装面に貼り付けられてその上を車両が度々通過するような過酷な使用態様)では、粘着テープの剥がれや該粘着テープ自体の損傷(破れ、欠けなど)が生じやすかった。上記粘着テープがその機能を適切に発揮することのできる期間(使用寿命)を改善することができれば、粘着テープが貼り付けられた箇所の外観をより長く良好に保ち、また新しい粘着テープへの貼り替え頻度を減らして作業負担の軽減や資源節約等を図る観点から有益である。
【0005】
そこで本発明は、粗面に貼り付けられてその上から強い応力が度々加わるような態様においても、改善された使用寿命を示す粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書により提供される粘着テープは、第1面および第2面を有する基材と、該基材の上記第1面上に配置された粘着剤層と、を含む。上記基材は、樹脂組成物(a)により構成された層であって上記第1面を構成するA層と、樹脂組成物(b)により構成された層であって上記A層よりも上記第2面側に配置されたB層と、を少なくとも含む。ここで、上記樹脂組成物(a)は、50重量%以上のフィラーを含む。また、上記A層は、25℃における押し込み硬さが6.0MPa以下である。
【0007】
上記構成の粘着テープにおいて、上記基材のうちA層(すなわち、粘着剤層側に配置される層)を構成する樹脂組成物(a)が50重量%以上のフィラーを含むことは、被着体表面に存在し得る凹凸(例えば、舗装面などの粗面の凹凸)に沿う形状への塑性変形性を高める観点から有利である。また、上記A層は、25℃における押し込み硬さが6.0MPa以下となる程度の柔らかさを有するため、上記A層の塑性変形性を利用して粘着テープ全体を被着体表面の凹凸に良好になじませる効果がさらに適切に発揮される。被着体表面の凹凸へのなじみ性(密着性)のよい粘着テープは、該被着体からの浮きや剥がれを抑制しやすいので好ましい。そして、上記粘着テープの基材は、塑性変形性および柔軟性を有するA層の外側(すなわち、粘着剤層とは反対側)にB層が配置されるため、基材の強度不足、引いては粘着テープの強度不足に起因する破れや欠けの発生が抑制されやすい。したがって、上記構成の粘着テープによると、例えば粗面に貼り付けられてその上から強い応力が度々加わるような態様においても、上記粗面からの粘着テープの浮きや剥がれ、あるいは該粘着テープ自体の損傷を抑制することができ、上記粘着テープの使用寿命を改善することができる。
【0008】
基材のA層を構成する樹脂組成物(a)は、ベース樹脂としてエラストマーを含む組成であることが好ましい。ここに開示される粘着テープは、ベース樹脂としてエラストマーを含みかつ50重量%以上のフィラーを含む樹脂組成物(a)により構成されたA層を有する基材を備える態様で、好適に実施することができる。
【0009】
いくつかの好ましい態様において、基材のA層を構成する樹脂組成物(a)は、ベース樹脂としてエチレン-酢酸ビニル共重合体を含む。エチレン-酢酸ビニル共重合体を用いると、柔軟性に優れたA層が実現しやすい傾向にある。いくつかの態様において、上記エチレン-酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニル含量は35重量%以上であることが好ましい。酢酸ビニル含有量が上記範囲であるエチレン-酢酸ビニル共重合体を用いると、ここに開示される発明の効果がより好適に発揮されやすい。
【0010】
いくつかの好ましい態様において、基材のB層を構成する樹脂組成物(b)は、ベース樹脂としてポリオレフィン系樹脂を含む組成であり得る。例えば、基材の第2面が上記B層により構成され、該第2面が粘着テープの背面を兼ねる態様の粘着テープでは、樹脂組成物(b)がベース樹脂としてポリオレフィン系樹脂を含む組成であることは、粘着テープ背面の防汚性の観点から有利となり得る。いくつかの態様において、上記ポリオレフィン系樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレンを60重量%より多く含有する。上記樹脂組成物(b)がベースポリマーとして直鎖状低密度ポリエチレンを所定量よりも多く含む構成によると、B層の強度が向上しやすく、粘着テープの強度不足に起因する破れや欠けの発生が抑制されやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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