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公開番号2025003384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024098939
出願日2024-06-19
発明の名称車両
出願人テイ・エス テック株式会社
代理人個人,個人
主分類B60N 2/12 20060101AFI20241226BHJP(車両一般)
要約【課題】乗員が適切に乗降することができ、また運転することが可能な車両を提供する。
【解決手段】車両Vは、車両の高さを調整する車両高さ調整装置10と、車両フロア50に取り付けられる車両用シート60、70と、車両を第1モードと、第1モードとは異なる第2モードとの間で切り替えるように制御する車両制御装置80とを備えている。車両用シート70は、シートクッション71と、シートクッションの高さを調整するハイト装置75と、シートクッションの少なくとも一部を前傾させるチルト装置76とを備えている。車両制御装置80は、第2モードのときに、第1モードのときよりも車両の高さを低くするように車両高さ調整装置10を制御し、シートクッション71の高さを高くするようにハイト装置75を制御し、かつ、シートクッションを前傾させるようにチルト装置76を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の高さを調整する車両高さ調整装置と、
前記車両の内部に搭載され、車両フロアに取り付けられる車両用シートと、
前記車両を第1のモードと、前記第1のモードとは異なる第2のモードとの間で切り替えるように制御する車両制御装置と、備え、
前記車両用シートは、
シートクッションと、
前記シートクッションの高さを調整するハイト装置と、
前記シートクッションの少なくとも一部を前傾させるチルト装置と、を備え、
前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記第1のモードのときよりも前記車両の高さを低くするように前記車両高さ調整装置を制御し、前記第1のモードのときよりも前記シートクッションの高さを高くするように前記ハイト装置を制御し、かつ、前記第1のモードのときよりも前記シートクッションの少なくとも一部を前傾させるように前記チルト装置を制御することを特徴とする車両。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第2のモードは、乗員を乗降させるための乗降モードであって、
前記車両制御装置は、前記乗降モードのときに、前記シートクッションの着座面が前記車両フロアのフロア面に対して前傾するように前記チルト装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記第2のモードは、乗員を乗降させるための乗降モードであって、
前記車両が走行する走行面に対する車両の傾斜度合いを測定する車両傾斜測定装置と、
前記車両フロアに対する前記シートクッションの傾斜度合いを測定するシート傾斜測定装置と、を備え、
前記車両制御装置は、前記乗降モードのときに前記車両の傾斜度合いと、前記シートクッションの傾斜度合いとに基づいて、前記シートクッションの着座面が前記走行面に対して前傾するように前記チルト装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項4】
前記第2のモードは、乗員を乗降させるための乗降モードであって、
前記車両用シートは、前記車両フロアに固定されるロアレールと、前記ロアレールに対してスライド移動可能に連結するアッパレールと、を有するレール装置を備え、
前記車両制御装置は、前記乗降モードのときに、前記シートクッションの着座面が前記アッパレールの上面に対して前傾するように前記チルト装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項5】
前記車両用シートは、シートバックと、前記シートクッションに対して前記シートバックを回動可能に連結し、前記シートバックをロックするリクライニング装置と、を備え、
前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記第1のモードのときよりも前記シートクッションに対して前記シートバックを後傾させるように前記リクライニング装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項6】
前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記シートバックの着座面が前記車両フロアのフロア面に対して垂直になるように前記リクライニング装置を制御することを特徴とする請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記シートバックの着座面が鉛直になるように前記リクライニング装置を制御することを特徴とする請求項5に記載の車両。
【請求項8】
前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記車両高さ調整装置、前記ハイト装置及び前記チルト装置を連動させて制御することを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項9】
前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記車両高さ調整装置、前記ハイト装置、前記チルト装置及び前記リクライニング装置を連動させて制御することを特徴とする請求項5に記載の車両。
【請求項10】
前記第1のモードは、前記車両を走行させるための走行モードであって、
前記第2のモードは、乗員を乗降させるための乗降モードであって、
前記車両制御装置は、前記走行モードと、前記乗降モードと、前記走行モード及び前記乗降モードとは異なる第3のモードとの間で切り替えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に係り、特に、車両に搭載された車両機器を複数のモードで制御することが可能な車両に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の高さを調整することが可能な車両高さ調整装置(例えば、車高調整式のサスペンション装置)を備えた車両が知られている。
【0003】
特許文献1の車両は、車両の車高を調整する車高調整手段と、車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、走行状態検出手段からの出力情報に基づいて上記車高を制御する車高制御手段と、を備えている。また、当該車両は、車両用シートの高さを調整するシート位置調整手段と、シート位置調整手段を制御するシート制御手段と、を備えている。
また特許文献2の車両は、運転者の姿勢を制御する運転姿勢制御手段と、運転者の乗降を判断する乗降判断手段と、運転者の乗降のときに可動フロアが最も低い位置、運転者用シートが最も低い位置へ移動するように制御する制御手段と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-76799号公報
特開2005-104456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1、2のような車両において、乗員がより適切に(快適に)乗降することができ、また運転することが可能な車両が求められていた。
例えば、乗員の操作又は動作に応じて車両のモードを切り替えることができ、乗員の乗り心地を向上させることが可能な車両が求められていた。
【0006】
本発明の目的は、乗員が適切に乗降することができ、また運転することが可能な車両を提供することにある。
本発明の他の目的は、乗員の操作又は動作に応じて車両のモードを切り替えることができ、乗員の乗り心地を確保することが可能な車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の車両によれば、車両の高さを調整する車両高さ調整装置と、前記車両の内部に搭載され、車両フロアに取り付けられる車両用シートと、前記車両を第1のモードと、前記第1のモードとは異なる第2のモードとの間で切り替えるように制御する車両制御装置と、備え、前記車両用シートは、シートクッションと、前記シートクッションの高さを調整するハイト装置と、前記シートクッションの少なくとも一部を前傾させるチルト装置と、を備え、前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記第1のモードのときよりも前記車両の高さを低くするように前記車両高さ調整装置を制御し、前記第1のモードのときよりも前記シートクッションの高さを高くするように前記ハイト装置を制御し、かつ、前記第1のモードのときよりも前記シートクッションの少なくとも一部を前傾させるように前記チルト装置を制御すること、により解決される。
上記構成により、乗員が適切に乗降することができ、また運転することが可能な車両を実現できる。
詳しく述べると、上記車両は、「第1モード(例えば走行モード)」と「第2モード(例えば乗降モード)」の間で切り替え可能となっており、「第2モード」のときに、「第1モード」のときよりも車両の高さを低くし、シートクッションの高さを高くし、シートクッションの少なくとも一部を前傾させるよう制御できる。そうすることで、上記車両が「第2モード」のときに乗員が適切に車両に乗降することができる。なお、上記車両が「第1モード」のときに乗員は車両を運転することができる。
具体的に説明すると、車両の乗降時には、地面と車両フロアの上下方向の距離(車高)を極力小さくし、車両フロアとシートクッションの上下方向の距離を比較的大きく設定することが好ましい。そして、シートクッションの少なくとも一部をやや前傾させることが好ましい(乗降性の確保)。また、車両走行時には、車両の走行面と車両フロアの上下方向の距離を比較的大きくし、車両フロアとシートクッションの上下方向の距離を比較的小さく設定することが好ましい(走行時の乗り心地の確保)。上記のモード切り替えによって車両フロアの高さ(車高)、シートクッションの高さ、姿勢を良好に調整できる。
【0008】
このとき、前記第2のモードは、乗員を乗降させるための乗降モードであって、前記車両制御装置は、前記乗降モードのときに、前記シートクッションの着座面が前記車両フロアのフロア面に対して前傾するように前記チルト装置を制御すると良い。
また、前記第2のモードは、乗員を乗降させるための乗降モードであって、前記車両が走行する走行面に対する車両の傾斜度合いを測定する車両傾斜測定装置と、前記車両フロアに対する前記シートクッションの傾斜度合いを測定するシート傾斜測定装置と、を備え、前記車両制御装置は、前記乗降モードのときに前記車両の傾斜度合いと、前記シートクッションの傾斜度合いとに基づいて、前記シートクッションの着座面が前記走行面に対して前傾するように前記チルト装置を制御すると良い。
上記構成により、乗員が車両に乗降するときに、シートクッションの着座面を前傾させることができ、乗員がより適切に乗降することができる。
【0009】
このとき、前記第2のモードは、乗員を乗降させるための乗降モードであって、前記車両用シートは、前記車両フロアに固定されるロアレールと、前記ロアレールに対してスライド移動可能に連結するアッパレールと、を有するレール装置を備え、前記車両制御装置は、前記乗降モードのときに、前記シートクッションの着座面が前記アッパレールの上面に対して前傾するように前記チルト装置を制御すると良い。
上記構成により、乗員が車両に乗降するときに、シートクッションの着座面を前傾させることができ、乗員がより適切に乗降できる。
【0010】
このとき、前記車両用シートは、シートバックと、前記シートクッションに対して前記シートバックを回動可能に連結し、前記シートバックをロックするリクライニング装置と、を備え、前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記第1のモードのときよりも前記シートクッションに対して前記シートバックを後傾させるように前記リクライニング装置を制御すると良い。
また、前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記シートバックの着座面が前記車両フロアのフロア面に対して垂直になるように前記リクライニング装置を制御すると良い。
また、前記車両制御装置は、前記第2のモードのときに、前記シートバックの着座面が鉛直になるように前記リクライニング装置を制御すると良い。
上記構成により、乗員が車両に乗降するときに、シートクッションを前傾姿勢(やや前傾姿勢)に設定し、シートバックを後傾姿勢(やや後傾姿勢)に設定することで、乗員が適切に車両に乗降することができる。なお、シートバックを前傾姿勢にすると、乗降時に乗員の背中がシートバックによって押圧されてしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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