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公開番号2025003167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103688
出願日2023-06-23
発明の名称電池ホルダー、電池セルモジュール、及び電池セルモジュールの製造方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01M 50/291 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】少ない樹脂量でセルの固定性、耐衝撃性、及び放熱性に優れた電池ホルダーを製造する。
【解決手段】複数の円筒型電池セルを収納するための電池ホルダーであって、電池ホルダーは、樹脂を含む材料から構成され、電池ホルダーは、電池セル保持面と裏面とを有する板形状を、主要形状として有し、電池ホルダーは、電池セル保持面に、電池セルの端子面を設置するための円形状の電池セル端子面受部を複数有し、電池ホルダーは、各電池セル端子面受部の円周部に、電池セルの側面を保持可能なスペーサーを複数有し、電池ホルダーは、少なくとも1箇所の冷却板設置可能領域を有し、冷却板設置可能領域は、電池ホルダーに円筒型電池セルを収納した時に、冷却板を、電池ホルダーに収納された円筒型電池セルのうちの任意の電池セルの側面に接するように設置することが可能な領域として存在する、電池ホルダー。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の円筒型電池セルを収納するための電池ホルダーであって、
電池ホルダーは、樹脂を含む材料から構成され、
電池ホルダーは、電池セル保持面と裏面とを有する板形状を、主要形状として有し、
電池ホルダーは、電池セル保持面に、電池セルの端子面を設置するための円形状の電池セル端子面受部を複数有し、
電池ホルダーは、各電池セル端子面受部の円周部に、電池セルの側面を保持可能なスペーサーを複数有し、
電池ホルダーは、少なくとも１箇所の冷却板設置可能領域を有し、
冷却板設置可能領域は、電池ホルダーに円筒型電池セルを収納した時に、冷却板を、電池ホルダーに収納された円筒型電池セルのうちの任意の電池セルの側面に接するように設置することが可能な領域として存在する、
電池ホルダー。
続きを表示（約 480 文字）【請求項２】
各電池セル端子面受部は、貫通孔を有し、貫通孔を除いた電池セル端子面受部の面積が、電池セル端子面受部の面積の０．２～２０％である、請求項１に記載の電池ホルダー。
【請求項３】
電池ホルダーは、裏面に非円形のリブを有する、請求項１又は２に記載の電池ホルダー。
【請求項４】
前記スペーサーの高さが、前記電池セルの高さに対して２５～５０％である、請求項１又は２に記載の電池ホルダー。
【請求項５】
電池セル端子面受部は、凹凸部を有さない、請求項１又は２に記載の電池ホルダー。
【請求項６】
電池ホルダーは、ビーズ発泡体から構成される、請求項１又は２に記載の電池ホルダー。
【請求項７】
請求項１に記載の電池ホルダーを含む、電池セルモジュール。
【請求項８】
請求項１に記載の電池ホルダーに、円筒型電池セルと冷却板を設置する工程と、
前記電池ホルダーと前記電池セルの空隙を樹脂封止剤で埋める工程と
を含む、電池セルモジュールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電池ホルダー、電池セルモジュール、及び電池セルモジュールの製造方法に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、電気自動車（ＥＶ車）の車載用蓄電池として、複数の電池セルから構成される電池セルモジュールの需要がある。例えば、特許文献１には、複数の電池セルをケース部材に収納した蓄電モジュールが記載されている。車載用蓄電池としては、自動車の走行中のセルの固定性及び耐衝撃性が求められる。また、蓄電池の使用中に熱が発生することから、高い放熱性も求められる。
【０００３】
また、少ない樹脂量でセルの固定性、耐衝撃性、及び放熱性に優れた電池ホルダーを製造することができれば、優れた特性を有する電池セルモジュールの高効率での製造が可能になると期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－００９３８９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、少ない樹脂量でセルの固定性、耐衝撃性、及び放熱性に優れた電池ホルダーを製造することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、電池セル保持部分の円周部に、電池セルの側面を保持可能なスペーサーを複数有し、円筒型電池セルを収納した時に、隣接する電池セルの側面間に電池セルの側面と接するように冷却板設置可能領域を有する、複数の円筒型電池セルを収納するための電池ホルダーが、少ない樹脂量でセルの固定性、耐衝撃性、及び放熱性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
すなわち、本発明は、下記のとおりである。
［１］
複数の円筒型電池セルを収納するための電池ホルダーであって、
電池ホルダーは、樹脂を含む材料から構成され、
電池ホルダーは、電池セル保持面と裏面とを有する板形状を、主要形状として有し、
電池ホルダーは、電池セル保持面に、電池セルの端子面を設置するための円形状の電池セル端子面受部を複数有し、
電池ホルダーは、各電池セル端子面受部の円周部に、電池セルの側面を保持可能なスペーサーを複数有し、
電池ホルダーは、少なくとも１箇所の冷却板設置可能領域を有し、
冷却板設置可能領域は、電池ホルダーに円筒型電池セルを収納した時に、冷却板を、電池ホルダーに収納された円筒型電池セルのうちの任意の電池セルの側面に接するように設置することが可能な領域として存在する、
電池ホルダー。
［２］
各電池セル端子面受部は、貫通孔を有し、貫通孔を除いた電池セル端子面受部の面積が、電池セル端子面受部の面積の０．２～２０％である、［１］に記載の電池ホルダー。
［３］
電池ホルダーは、裏面に非円形のリブを有する、［１］又は［２］に記載の電池ホルダー。
［４］
前記スペーサーの高さが、前記電池セルの高さに対して２５～５０％である、［１］～［３］のいずれかに記載の電池ホルダー。
［５］
電池セル端子面受部は、凹凸部を有さない、［１］～［４］のいずれかに記載の電池ホルダー。
［６］
電池ホルダーは、ビーズ発泡体から構成される、［１］～［５］のいずれかに記載の電池ホルダー。
［７］
［１］～［６］のいずれかに記載の電池ホルダーを含む、電池セルモジュール。
［８］
［１］～［６］のいずれかに記載の電池ホルダーに、円筒型電池セルと冷却板を設置する工程と、
前記電池ホルダーと前記電池セルの空隙を樹脂封止剤で埋める工程と
を含む、電池セルモジュールの製造方法。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、少ない樹脂量でセルの固定性、耐衝撃性、及び放熱性に優れた電池ホルダーを製造することができ、自動車用電池セルモジュール等に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の電池ホルダー（１）の全体図（斜視図）である。
本発明の電池ホルダー（１）の側方断面図である。
本発明の電池ホルダー（１）の電池セル保持面（２）側の図である。
本発明の電池ホルダー（１）の詳細な斜視図である。
本発明の電池ホルダー（１）に電池セル（１０）と冷却板（２０）を設置（電池セル（１０）の一部を未設置）した図である。
本発明の電池セルモジュール（１００）の斜視図である。
本発明の電池セルモジュール（１００）の裏面（３）側の図である。
本発明の電池セルモジュール（１００）の裏面（３）側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の内容を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面は本発明を説明するための例示であり、本発明の技術的範囲は図面による例示により限定されるものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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